灼さんのレビュー一覧

相生結び コミック

 

ちょっと読者に委ね過ぎ?

親代わりの料理屋主人受けと弟のような存在の年下攻めのお話。
絵とキャラクターは好みなんですが、今回どうにもお話が好みじゃありませんでした。

やたらと多いモノローグや意味深なコマで雰囲気は出ていますが、
話自体は単純だし、個人的には俗に言う雰囲気漫画に感じてしまいました。
この絵から読み取ってね、なコマがあまりにも多用されすぎていて、
読者に楽しんでもらおう、分かってもらおうというより…

8

相生結び コミック

 

結んで重ねて

作品のタイトルのこの言葉。
調べによると紐の結び方の一種、
あるいは水引の結び方の一種、
また料理の方面では二つの異なる食材を
用いて結びを表現した具材の調理法との事。
祝事に用いる事が多く基本紅白で表現される
との事です。
後書きでは具材に大根と人参を用いた
三番手の意味が採用されていますね。
そして更にこの作品には深みのある因縁が
絡んで参ります。その因縁があるからこそ

8

相生結び コミック

 

掴まれたら、もう逃げられない。(胃袋がね)

料理が上手な、まこさん。すっかり餌付けされたお隣の子、光太。
ただいまのかわりに、お腹すいたと言って帰ってくる光太。
それを呆れながらも嬉しく思うまこさん。
そんなある日、まこさんの営むお店に有匡さんという人が現れてから
なんだか様子がおかしい…

お隣さんの子だから、という域を超えて特別な感情を抱いているまこさん。
だけど光太には普通の人生を歩んでほしくて…

おいしいご飯があ…

9

相生結び コミック

 

ゆっくり噛んで味わって

愛情のこもった料理を、
急いでかき込んで食べてしまうのは勿体ない。
この本の、愛情たっぷりの料理をふるまう年上の受け(表紙左)の想いも、
急いで読んで片付けてしまっては、とても勿体ないと感じました。

あまり説明的ではなくて、
最初に一読した時は、んん?と思ってよく分からないところも、
再度ゆっくり味わうようにして読むと、
切なさと温かさがじわじわと広がっていきました。
秀良子さ…

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