可南さらささんのレビュー一覧

微熱の引力 小説

可南さらさ  佐々成美 

王道と思わせて斜め上へ!

あらすじだけ読むと、「あー、はいはい。いつものやつね!」と
なりかねない作品。
だから非常にもったいない!のでレビューします(笑)

この作品で注目すべきは有村君(攻め)の格好悪さ(笑)。
堀井君の誠実さや真面目な所に惹かれていっているのに、持ち前のプライドの高さで全く認めようとせず、それどころか堀井君のほうが自分を好きなのでは?という都合の良い妄想までする始末(笑)。
無残にもそれが…

6

移り香 小説

可南さらさ  陵クミコ 

いやあ、不覚ながらも・・・・・胸キュン。

えー・・・と、なんすかね、
細かかった。
なんかいろいろ細かかった。
主人公の想いとかそーゆう、の?
スラスラ読めたし、内容的にはおもしろかった。
まあ、うん、そんなに「心に残る」感はなかったっすね。
いい小説だったな、ぐらいで。
でも、タイトルどうり胸キュンはしましたよ。
弟と兄の関係はぎこちなかったけど。
あまあま、ってわけじゃないし、まあ人によってハマる人とハマンない人とね…

2

移り香 小説

可南さらさ  陵クミコ 

恋愛より主人公の境遇が苦しかった~

この本の後半に入りクライマックスを迎えるまで、本当は出来上がるまでいかないんじゃないか?と思うほどに歩み寄りがありませんでした。
本当の後半に入ってやっと気持ちが近づいたけれど、これはあってもキス止まりだろう?
何と言ってもまだ兄の気持ちは恋愛までいってない、一時的な安心感からのブラコンの過剰な愛情だし、、と思っておりましたところ、あとがきを読んでこの作品の評価が上がりました!
やっぱり作者…

7

夜に君を想う 小説

可南さらさ  高宮東 

二段組み~

帯『憎まれてもいい- お前が欲しかった…』

とりあえず二段組みなのは活字スキーとしてはそれだけでちょっと嬉しい。
あと実は近親物だったりするので、近親物スキーとしてはそこもちょっと嬉しい。
まあ設定自体は分かりにくくないし、叔母が分かりやすい悪者な位で他の登場人物はみんな良い人なので安心して読めるって感じはします。

洋[攻]は千実[受]が好きで、千実も彼が好きなんだけど千実は自分が…

3

夜が明けるまで 小説

可南さらさ  山岸ほくと 

お兄ちゃんは辛いんだよ。

実に静かに淡々と進み、色々我慢している少年が自我を出せるようになるまでのお話です。
とても地味で、さらっとしたお話なんですが、表紙の雰囲気そのままです。
キレイなイメージの主人公なので、全体的に進行もきれいで、色に例えると薄くて柔らかいグレーとか、モスグリーンのイメージ。
そんな色が見えてくるようなお話でした。
萌える部分はどこかと言われると、キャラ的ツボみたいのはないんですが、主人公が抱…

7

no reason -恋に堕ちる- (表題作 no reason) 小説

可南さらさ  カズアキ 

焦らされた!笑

なんか…むずむずきゅんきゅんしましたよ!!!炫
まじで溺愛、って感じでしかも今個人的にハマってる学園モノだったのでかなりポイント高かったですn[g

すれ違いまくりでしたが(笑)
私は無知で無垢な受けって好みなので良し(o^-’)b!笑

にしても一成が友達に玄関前で

「ユズは箱入りだから何も意識せず気軽に触ったりしてくるけどこっちは煩悩抑えるのに必死」

みたいなこと話してたの聞いて
自分はウザ...

1

晴れた朝も、嵐の夜も。 小説

可南さらさ  蓮見桃衣 

冗長に感じてしまいました

大人な年上攻めと、ヤンチャな年下受けの、王道的なお話です。
姉の結婚によって甥と叔父になり、同居することになった二人。年上攻めの過剰な束縛に反発する受け。そこはじまった関係に、愛が生まれます。
丁寧な描写は好感でしたが、地味でドラマ性の薄いストーリーだったので、途中から飽きてきてしまいました。とくに後半、やたらくどい。心理描写は丁寧すぎると行間がなくなっちゃう。あえて書かないことによってできる余韻…

0

恋を知る日 小説

可南さらさ  麻生海 

初読はイライラしましたー!

初読した時は攻にも受にもどっちにももっそいイライラしましたー!!
なんだこいつらは~イライラするわっと思ったんですが、これは両方が不器用者同士の恋なんだな、と頭に置いて再読してみたらイライラというよりじれったいなー、んもう~って気分で読めました。

大学生(作中で3年記載有り)の雅臣[攻]と大学のゼミの助手で5歳年上の雪哉[受]。
攻視点で話は進み、酒に酔った雅臣が告白してきた雪哉と一夜の…

2

指先 小説

可南さらさ  蓮見桃衣 

泣かせてもらいました

生い立ちのせいか人と関わることに臆病になってしまい、素直になれない。そんな郁を委員長は何くれと構い根気よく接していく。同じ年でありながら委員長の千里、大人だね。でも彼のちょっとした言葉に郁がぐるぐるウジウジ悩んでしまって、でも彼のこれまでの人生を思うと一歩を踏み出す勇気が出せないのも分からなくもないですね。
これから何度も後ろ向きになってぐるぐるウジウジ悩むだろうけど、隣に千里がいれば悩みもがき…

0

ラブレター 小説

可南さらさ  金ひかる 

泣けました

とにかく主人公が健気で切なかったです。読んでて涙ボロボロ・・・。BLで泣けるのなんて初めてで、てか、まだそれほど読んでないので、たまたま泣けるものに手を出したってことです。
可南さくらという作家さんの文体はとても読みやすくて、すとんと話の流れが入ってきて、情景も思い描けたので感動に拍車がかかったんでしょうね。とにかく大好きな良平さんにどんなに冷たい態度をとられ何度も痛い思いを強いられようと相手を…

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