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4/5(合計:41件)
崎谷はるひ 佳嶋
satoki
多忙な両親を持つ由宇は、親代わりにかまってくれる義理の叔父、匠が大好きだった。 高校生になった由宇はいつまでも匠に甘えていられないことと共に、自分の中に眠っていたある嗜好と想いに気づいてしまった。 勢いで罪を犯してしまった由宇に優しく理由を尋ねる匠。 そして、二人の新しい関係が始まる…… なんかいろんな所で異質だ異質だ言われていたのを目にしていたせいか、とても身構えて読み始めた一冊でし…
水青
ネタバレ
これは20禁くらいにした方がいいと思います。ポルノだからという意味でもありますが、この精神世界を未成年が読んで果たして理解できるのかが疑問です。 この作品に限っては、本編よりあとがきを先に読むのもアリだと思います。特にネタバレはないし、作者がどのような考えを持って書いたのかよくわかります。「女装」や「調教」がテーマというより、精神的な「歪み」と「依存」が柱に来ていると思います。BLにおけるエ…
かにゃこ
崎谷はるひさんの実験的な作品。 女装、調教、依存、倒錯・・・単語は違うけれど すべて“恋”につながっているのではないだろうか。 主人公の少年は、5歳のときに出会ってからずっと 義理の叔父に依存しつづけている 叔父の愛情を得ようとして思いついたのが 美しくかわいらしい女性になること。 少年は、愛されようと女装し叔父の人形になろうとする。 義理の叔父もまた、同じように少年に依存…
雀影
その剛胆さに拍手したくなるような、 荒唐無稽なセックスファンタジーと対極にある、真摯に文学的なポルノグラフティでした。 耽美で装飾的な挿絵と、ガッツリ対峙するのは、 豪華なドレスに包まれた、克明な調教物語。 それにしても、この2段組でたっぷりと、 ここまで書くか、の、調教と開発の詳細なプロセス。 底なし沼にうっとりと沈んでいくような結末。 「BL」では括りきれない、ある意味究極の…
茶鬼
飼育、調教、倒錯、女装とポルノの要素で出来上がった一冊でした。 しかし、碕谷さんの女性ならではの文体で、それは甘く切なく、佳嶋さんの絵と相まって雰囲気もさることながら、上品な仕上がりになっています。 一般的なポルノ作品と違うのは、 少年由宇と、義理の伯父匠のすれ違い、勘違いからエスカレートしてそしておさまるという、機微の描写をただの性表現で済ませていないところなのでしょうか。 伯父…
藤棚
豪華な装丁に耽美なイラスト。しかもブ厚く、中身はニ段組。 これはなにやら、いつもの崎谷はるひ作品と趣が違う……?と。 ドキドキしながら本を手に取りました。 同性である義理の叔父が好き。 彼に愛されるために女の子になりたいと願う由宇。 しかし由宇は別に女装癖があるわけでもなく、 性同一障害でもありません。 同性を好きになる自分はおかしい。男同士は不自然だ。 でも好きな人の側に…
パーシモンの住民
近年のアカデミックの潮流のひとつに「クィア理論」というのがあります。端的にいえば、レズビアン・ゲイスタディーズから派生した異性愛だろうがなんだろうがみんな「クィア(オカマ・変態を意味するスラング)」なんだからそこから何を問えるのかを考えるもの、と言っていいでしょう(気になる人はジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』をどうぞ)。 で、この作品とどのようにリンクするのか? それは、主人公の意…
つかさ
正直これはすごいと思いました。 個人的には、かなり衝撃の作品です。 主人公・由宇は、自分の容姿や体格、個性までも自信が持てない高校生。 憧れの男性である義理の叔父・匠にふさわしい相手になる為に、無意識に選んだ方法は「女装」だった。 女性になりたい衝動が抑えられず、ついに匠に打ち明けてしまう。 それが二人の歪んだ愛情の始まりになってしまう。 由宇を溺愛する匠は、自分の手で由宇に女装さ…
麦穂
あらすじの通りの官能小説です。 ストーリーは、地味でおどおどしていてぜんそく持ちの少年が義理の叔父に女装願望(女装というよりは女性化願望でしょうか)を打ち明け、その叔父に調教されて……というもの。 特筆すべきは女装の徹底さでしょう。 「つるつるすべすべ」の二次元じゃないんです。リアルです。 幸い、主人公が細身で、毛深くもないので和らいでいますが。 女装するからこそ出る男性性という…
山藍紫姫子 佳嶋
えくぼ王子
初めてのレビューです。 なので今まで読んだ中で一番印象に残っているのは何だろう?と考えてこの作品にしました。 BL・・・といえるかどうか微妙なところかもしれませんが、山藍さんの作品を読み始めたきっかけでもあるこの作品にしてみます。 本屋さん(BL書棚付近)にて目をしたときに、こういうイラストのBLって珍しいなぁと思って手に取りました。そして少し冒頭を読んで買うことを決心。 舞台は決して…