いるいる
ストーリー構成としては決して珍しいものではないのに、ここまで読み手を惹き付けるのはおげれつ先生の才能だなぁと思いました。本当に一つひとつのコマの描き込みが丁寧で、特に今回直人の表情にはぐっとくる場面が多くありました。前作では若干太一が自分勝手にも思えたのですが、互いの想いの強さを理解したところから始まる今作は、前作より更にラブラブ度が増した上で、前作より重い苦難が2人にのしかかります。目が離せな…
ストーリーとしては青春と男同士であることへの悩みが絡んだBLもので、特に新しさはないのですが、おげれつ先生の美麗な絵によって描かれる主人公2人の表情が素晴らしいという点に尽きると思います。受けの直人が人当たりのいい奴なので、笑えるポイントも散りばめられています。でも太一との関係に内心悩み続ける直人の繊細さに共感せずにはいられません。
直人と気持ちが上手く噛み合わず、中盤で太一が暴力を振る…
表紙の雰囲気と評価の高さ、知名度などから勝手に切ない、重たいジャンルの作品だと思っていました。ですが予想に反して実際の内容は結構ライトなもので、良い意味で少し拍子抜けしました。
ヒロの夏生を手酷く振ってやろうという復讐はとても褒められた行為ではありませんが、高校時代の夏生の気持ちを勘違いして受け取っていたことはまあ理解できる範疇だと思います。それでも付き合い始めてからの夏生の様子を細かく…
おげれつ先生は目、特に瞳の描き方が秀逸だなぁと思わされました。感情が変化した瞬間の瞳の描き方が凄く気持ちが伝わってくるようで好きです。
弓、真山、かんちゃんの関係は最終的に上手くまとまってはいましたが、もう少し掘り下げて欲しいと思うところも所々ありました。『恋愛ルビの正しいふりかた』でかんちゃんのその後やDVの原因が仕事のストレスだったことは分かったのですが、それにしても高校時代のあの天…