遠野春日さんのレビュー一覧

したたかに純粋 小説

遠野春日  甲田イリヤ 

評価に悩み、レビューに悩む

こういう作品のレビューが一番書きにくいなと思います。
悪くないけど良くもない、という。

遠野春日さんはしっかりした文章力がある方です。
この物語のプロット、起承転結ちゃんとしてて良かったです。お話としてそこそこ面白かった。
でもでもなんか、萌えない。

最初すごくワクテカしました。
弱みを握られて、嫌な上司にセックスを強要されてる主人公(受け)は、復讐を決意します。
なかなか理知的で根性座って…

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瞳は口ほどにものをいう 小説

遠野春日  山田ユギ 

産業スパイのレベルが低いッス

リーマンとリーマンの恋のお話です。
『唇はワザワイのもと』のスピンオフ作品ですが、そちらは未読です。
付き合いはじめたものの、なかなか恋人らしい逢瀬がもてず、年下攻めくんはヤキモキ。攻めも受けもお互いに、相手が仲良くしている人に焼きもち、みたいな。
なんか年齢設定のわりには子供っぽいなーと、まずそこがちょっと気になりました。
産業スパイがいるらしき話が浮上して、こっそり犯人探しをしはじめるんですが…

1

嫉妬は黄薔薇に託して 小説

遠野春日  円陣闇丸 

女王様は実はヘタレ

ニューヨークに住む日本人フラワーアーティストの西根と、金髪碧眼で気位が高い社長秘書・ジーンのお話です。
前作は何年発行だったかと思ったので調べてみたら、私が読んだビブロス版は2005年発行でした。久しぶりの続編です。
どちらかというと摩天楼シリーズ本編のカップルより、こちらの二人のほうが好きなので、続編が読めてうれしかったです。

西根と恋人同士になって一ヶ月、今までにない幸せを感じていた…

3

茅島氏の優雅な生活 2 小説

遠野春日  日高ショーコ 

変らずvv優雅!!

茅島氏の優雅さはやっぱり小説の方が想像力を増すのかな~vvvv 
庭師との英国旅行編ですが・・ やっぱり庭師の名前は出てきません!(知りたい)
でもこうやって小説も読んでしまうと、 ついコミックでも読んでみたいvvと思ってしますんですが!! コミックの2巻はでないのかなぁ??
英国 湖水地方に思いを馳せて なんだか自分も旅行に行った気分でしたvv

2

茅島氏の優雅な生活 コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

麻々原さんの画と主人公高貴さがベストマッチvvv

主人公茅島氏の育ちの良さとか物腰・雰囲気と麻々原さんの画がすごくマッチしていてすごくいいvv 小説の方も読んで、小説の挿絵は日高さんでしたが小説はやはり文章だけに情景とか雰囲気とか全体を想像させられることが強くでてたかな。やはりコミックになると焦点がしっかり人物に当たっているので理解しやすいし、茅島氏がかわいいvv
それに相手の庭師!!淡白かと思いきや意外に男強さっていうか強引なところもあり そ…

2

金のひまわり 小説

遠野春日  蓮川愛 

静かな三角関係

ちるちるのオフ会でいただいた本です。
その節はありがとうございました。
くじ運は良くなかったのですが、いただいたこの本、なかなか面白かったです。

男三人の、大学時代からの、長くて「静か」で緊張感のある三角関係を、ドキドキしながら読みました。
この「静か」っていうのが、この作品における三角関係の面白さだったように思います。
子供じみた恋の鞘当てシーンとか修羅場なシーンとかを一切作ってないんですよ。…

1

冬薔薇 Winter Rose 小説

遠野春日 

朝霞って、どこかにでていましたっけ?

年末を、熱海の温泉で過ごそうと、高級な温泉旅館に呼び出された執行。
一人で宿へ行くが、当然のように東原は到着していない。
完全な離れの露天風呂付きスイート、東原を待つ執行は、温泉に入れただけでもいいかと思うのだが。

執行は一人の夕食を、偶然、やはり一人でいた朝霞という男と一緒にとるはめになります。
この朝霞も約束の相手を待っていて、、、

このお話、本編後の、ちゃんとお互いの気持ち…

2

恋と愛の境界線 小説

遠野春日  高久尚子 

思いの外、地味な刑事物でした

旧版(リーフ版)の文庫化。加筆修正&書き下ろし付き。

タイトルと甘い表紙イラストからは思いつかないような、地道な刑事さん物でした。
ええ、「事件物」じゃなくて、「刑事さん物」
お話の中に登場する、事件そのものは、まあ、割とたいしたことなくて、
主人公が刑事だから、当然といえば当然なのですが、
「刑事が事件を捜査する」事がメインストーリー。
で、そこにBLとしての恋愛が絡んでくるので…

1

松前先生と美貌の作家(ぼく) 小説

遠野春日  木下けい子 

上から目線で悩んでみると・・・

覆面作家の小櫃由布の正体は旧華族の若様・春之で・・・

このおぼっちゃんがとにかく鼻持ちならないわけです。
美貌にも才能にも、これ以上ないくらいの自信を持っているし、下手に出ることを知らないし、プライドが非常に高いので、直情型だし何かにつけ天邪鬼な発言をしてしまうし・・・
そんな春之は常々、松前千種に自分の作品の挿画を描いて欲しいと、焦がれるほどに思っているのですが・・・

どう考えて…

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松前先生と美貌の作家(ぼく) 小説

遠野春日  木下けい子 

若様は小悪魔

時代は…戦後でしょうか。まだ携帯もテレビも流通していなくて、人々の関心の多くが小説に注がれていた頃。
春之は友人と居た紳士倶楽部で、彼等の話す大衆文学について厳しい意見を発します。それは春之自身が、彼等の話の中に出た倉橋という作家をライバル視し、また憧れの挿絵家である松前千種が絵を担当した倉橋の本が、世間で大人気だったらです。
要は嫉妬、羨望。
ほんとうは春之も倉橋の力量を認めています。松前…

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