遠野春日さんのレビュー一覧

探偵は月夜に恋をする 小説

遠野春日  タカツキノボル 

ひとめぼれ

初めて読む作家さんだったのですが、文章がとても読みやすくてスピード感ある展開でとても楽しめました。

探偵の直哉とホストの雪彦のおはなし。
直哉は依頼を受けたある男の素行調査をしたことがきっかけで、男性客を相手にするホストの雪彦を知る。
その雪彦に直哉はひとめぼれ!
個人的に雪彦を調査してしまうくらいにもう頭の中は雪彦でいっぱい。

直哉は雪彦を尾行している時に一度見失い再び見つけた…

0

黒き異界の恋人 小説

遠野春日  笠井あゆみ 

黒と白のコントラストが綺麗

『蜜なる異界の契約』のスピンオフ。

サガンが時折通うバーで偶然に出会った桐谷。
他の人間にはない何かを感じて惹かれていていくがそれもそのはず、サガン以上に心を読み取らせない彼の正体は天界からの監視者・ラグエルで、サガンの住む魔界とは相反する世界の者だった。

主のベレトいわく、普段ツンツンしすぎて可愛げがないサガンが桐谷=ラグエルに逢う度にデレていく様子が堪らない。

最初は遊び心…

5

蜜なる異界の契約 小説

遠野春日  笠井あゆみ 

異世界ファンタジーとして浸りにくい

黒く大きな翼に魔界から降りてきた攻めというと異世界ファンタジーとして期待が膨らむが、この話はそんな描写がほとんど見当たらずに肩透かしを食らってしまった。
一冊通して攻め・受け共に道楽者という印象しか残らなかった。
人外ものって設定でもあるのに、いつもの遠野さんの攻め・受け美形設定が活きてこないのって珍しい。

父王の愛妾の一人と関係を持った事で、しばらく人間界追放の罰を受けた魔界の王子・ベ…

0

秘虐の花嫁 小説

遠野春日  サマミヤアカザ 

痛めつけるだけでは芸がない

基本的には、大人同士の場合、当人たちさえ納得ずくなら、どんな過激なプレイもNGではないと思ってます。ただそこにはやはり最低限守りたい一線はあって。受けと攻めの立場に極端な差のないことがひとつの前提になります。 
 本作のヴァシルとアイシスの場合、形の上では夫婦ですが、大国の皇帝と、彼が気まぐれで見染めて第12妃とした弱小国の王子ということで力関係は圧倒的。しかもアイシスは母の身分が低かったため…

10

探偵は月夜に恋をする 小説

遠野春日  タカツキノボル 

雪彦はホストのほうが適職な気がする

この話は攻め側の視点で話が進行していき、受けの雪彦がホストになった経緯や私生活の謎も絡めて話を引っ張っていく。

攻め・直哉は対象人物の素行調査をきっかけに見かけた美貌のホスト・雪彦に思いがけず一目惚れ。

雪彦のほうも直哉に一目惚れして二人は意気投合、身体の相性もバッチリなのだが、実は雪彦には本来の目的があり、その事を最後まで直哉に隠している。
そのネタバレを読んだ時は「おい、解決する…

0

茅島氏の優雅な生活 1 小説

遠野春日  日高ショーコ 

コミカライズを先に読みました。

先にコミカライズを読んで大ハマりしてからの、原作です。
普通は順番逆ですよね。
コミカライズの言葉少なく斜め上思考のぼんやり澄人さんが好きなので、ちょっと原作に手を出すのはためらわれましたが、思いきって購入。
コミカライズ以外のエピソードが色々あり、大学に行く話とか、担当医師との馴れ初めとか、これはこれで楽しめました。しかし、この話をあれだけ簡素にまとめられていて、コミカライズにも色々感心。…

2

花嫁と誓いの薔薇 砂楼の花嫁(2) 小説

遠野春日  円陣闇丸 

これがBLである意味 〜 「一粒で二度美味しい」?

豪華てんこ盛りハーレクインのようだった1巻。
うーん、と言いながら、何故か2巻を手に取る……。
いや、同人誌も手に取っちゃったし……。
(と我ながら、ツッコミたい!)


複雑な事情を抱えた東欧の近衛士官、秋也・エリス・K・ローウェルは
ドラマチックなあれこれの後、めでたく砂漠の王子さまの花嫁なった。
その続編、妃となった彼の上に起こる新たな事件。

ライバル視する女の嫉妬と陰…

5

茅島氏の優雅な生活~プロポーズ編~ コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

淋しいなあ。

コミックスもこれが最終巻。
元々、淡々とした話なので、最終回といってもこれから先もこのままなんだろうなあという感じで……でも矢張り好きな話なので終わってしまうのが淋しいです。

最後まで澄人さんは無表情のまま、何を考えてるか分からない御方でした。
しかし、そこがいい!
原作の挿絵は日高さんだそうで私も大好きなのですが、日高さんの無表情だと「この人はいつか自分を捨てる」みたいな突然の悲劇エ…

3

茅島氏の優雅な生活 英国旅行編 コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

淡々とした雰囲気がたまらない。

前巻が好みだったので、慌てて続きを買ってきました。
強制お見合いと英国旅行のお話。
こういうお話に出てくる女性は微妙な事が多いのですが、お相手の女性は素敵でした。
澄人さんもそうですが、裕福過ぎる家庭で育つと普通と感覚が違ったりするじゃないですか。いわゆる普通の女性の持つ嫌な面が一切なかったので、澄人さんとは違うベクトルですが彼女も浮世離れしている気がしました。
こういう女性、大好きです。…

3

茅島氏の優雅な生活 コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

これは可愛らしい!

あら、麻々原さんか懐かしいと気になってはいたものの、何となく手を出せなかったのですが何でか勢いで買ってしまいました。
当然のごとく、原作は未読です。

こ、これは!!!
えらい想像以上に可愛いのですけれど。
この逆パターンだったら多分苦手でしたが、富豪がぼんやりした受けっていうのはたまりませんね!!
話はまあ淡々としていますが、淡々とした平和な話が好きなので無問題。
それなりのシーン…

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