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佐伯真魚 遠藤りさを
茶鬼
ネタバレ
縄師と風俗で働く少年と緊縛絵師と、まるでストーリーのあるゲイビのような物語は、遠藤りさをさんの絵がとてもよく合っていて、映像が頭の中で流れ出します。 そういった意味で、ある種異色なんですが、とても楽しめるしキャラクターも魅力的で、エスエムスキーの自分にはとても満足な一冊でした。 父親が結構有名な縄師の二代目の縛斗は、修行なのか父親の気が向かない仕事を回されがちで、その日もホモ系の撮影の縛り…
遠藤りさを
花音から出ているせいか、エロ少なめで切なさが前面に出たような暗さは少ない一冊です。 遠藤りさを作品をこれだけ一冊、初めて読んだら「なんだー」で終わってしまうかもしれません。 過去作品と傾向を知っていて、その違いを楽しめるというか、パターンを知るというか、なので、遠藤初心者にはお勧めしがたい一冊かもしれません。 表題は、父子ものですが、厳密には親子として生活しているものの、主人公の正矢は小…
以前「SUGAR Cube」として出ていたものを、そのエンディングが作者は納得だったのですが、反響が「悲惨とかかわいそう」というものだったため、ACT8として新たに付け加えた作品に、『あおのこと』の導入作品2本が入っています。 この作者さんの特徴の、割と何不自由ない家庭環境にある優等生の少年が、全く真逆の世界にあこがれひきこまれていく、といった展開ははずしていません。 しかし、このパターンは何…
これはBLというより、何かお洒落なゲイのマンガといったほうがいいような。 でもこの短編集は重く、深く、決してハッピーエンドではない気だるさをそこはかとなく漂わせています。 特に次からの4編は足かせをはめられたような重さです。 『curious』 ある男性が花が咲くのが待ち切れず蕾の花弁をむしり取ってしまうように、目に付いた青年を犯す。 この男性の異常性と、それに引きずられてしまった青…
実に不思議な雰囲気の作品です。 表紙絵はまるでドール。 遠藤作品の”かわいい”受けというのは、ドールがモデルなのだと、それが動いて人間似擬態しているのだ、人間を演じているのだと思わせます。 この本は初回『あお』が98年、『唯一』が99年、そして間をおいて05年~07年にかけて一気に連載という形態をとられています。 成績も優秀で見目もよく、家も親が過剰なほどの教育ぶりを示すけど、なん…
遠藤りさをさん、現在は「由川リサヲ」に改名して執筆しているが、その作品の魅力は一見とても地味な見た目に反して読ませる作品になって、何らか心に残す大人なストーリーが作られるところにある。 また絵についても面白いもので、初期のものは線なども丁寧にきれいな線で描かれているのだか、後期になるほど、手が震えて描いているような重ねたような線で描かれる絵になっていて、こちらの方が初期で退行しているのでは?と思…
葡萄瓜
トーンに耽美と入れましたが耽美に含まれがちな 世界観への陶酔感はなく、むしろ耽美の描写方法を ボーイズラブに上手く取り入れた感のある作品群です。 表題作の二人の関係はあるキーワードを意図的に 省略した事からお察し下さい。 一編+αを除きどの作品の主人公も流されている 様な部分が何所かありながら実際は逞しく恋愛を しています。 その逞しさがずるさに見えず潔さに見えるのが この方…
癖のある絵、細い線を重ねていてコマも細かくびっしり書き込まれた絵に特徴があり、好き嫌いがはっきり分かれる作家さん。 ピアスなのでエロはてんこ盛りだ。 ストーリーもエロの為に存在するかのような作品で、一見明るく進行しているようだが後味はあまりスッキリと笑い飛ばすほどのものではない。 こう書くと、あまりよくない作家さんのように思われてしまうかもしれないが、それでもなぜか気になってしまう作家さんな…