円陣闇丸さんのレビュー一覧

甘い棘の在処 小説

萩野シロ  円陣闇丸 

いとこ同士の確執+記憶喪失

初読の作家さんとBLによくある“記憶喪失”というのがあって、長く積ん読いちゃいました。ふと円陣先生の表紙絵に呼ばれて読み始め・・・

最初から玄関先のエロシーンですか^^;
そう来るか・・と思っていたら、段落が変わるとストーリーの時間もパタッと変わり、冒頭のシーンはまず置いておいて・・みたいな話の進め方です。
時間軸の点が線になるまで少し辛抱。
それと、作者さまは単純な文がお好きではない…

1

愛をあまねく満たすもの 小説

桂生青依  円陣闇丸 

何にやられたって、もう甘い雰囲気にやられました。

イメージは、お城から降りてきた王子様が下町で働く貧乏だけど頑張り屋の純朴な青年に運命を感じ、押せ押せに、しかしやんわりと迫って行く。
王子様はお城で義兄弟たちにいやがらせをされ、普段は見えないけれど心に傷をおっていたのです。
そんな王子様の見えない心の傷を癒してくれたのが青年でした、という感じです。

上流階級に住まう攻のクリストフですが、愛情のゴリ押しや強引に事を運ぶというのはなく、スマ…

3

メイク・ラブ 小説

芹生はるか  円陣闇丸 

惜しいというか悔しいというか勿体ないというか…

惜しいというか悔しいというか勿体ないというか…そんな気分です。
泣けたんですよ。
ものすごくキュンキュンしたし、恋人契約から本当の恋人へと変わっていくその過程に胸が熱くなりました。
本当にいいお話だと思います。
それだけに、受けのキャラが…!あまりの女の子っぽいしゃべり方が惜しいというか悔しいというか勿体ないというか、その言葉遣いにいちいち萎えてしまうのがなんともかんとも…。このあたりkakasi…

1

ひそやかな情熱 小説

遠野春日  円陣闇丸 

距離感が好きー

ヤクザ組長に高校時代から10年愛人となって嬲られ続けていた佳人[受]を、ひょんな事から遥[攻]が引き取ります。
この話の面白さは、そこで連れて帰った佳人と即エロって展開にならない所。
遥は彼が男の愛人として囲われていた事は当然知ってるし、現在恋人が居る訳でもないけど手は出さない。
手始めに料理や掃除をさせ、頃合いを見計らって経営する会社の一つの運送会社で働かせます。
酒を飲んでいる最中気紛…

3

罪深く抱きしめて 小説

バーバラ片桐  円陣闇丸 

義兄×弟

近親物大好物なので読みましたー。
姉の夫である義兄玲二[攻]と彰史[受]の逃亡劇話がメイン。
初っぱなから姉は殺されてしまってるので回想シーンでちょっと登場する程度、後は刑事が途中で絡んで来るもののほぼ玲二と彰史との逮捕されるまでと逮捕されてから逃亡を続ける部分が主です。
冒頭で姉ばかりかほぼ無関係の目撃者を殺してしまっているのでもうその時点で普通のハッピーエンドは無いなと推測は付きます。

1

12時の鐘が鳴る前に(新装版) 小説

ひちわゆか  円陣闇丸 

最初と最後が素敵です

自分はどうも小説の場合、読む時の気分や体調やら脳味噌状態に左右される事がひじょーーに多いので時間置いて3回位読みなおした作品をレビューしてるんですがこれは何回読んでも導入部分とラストが良いんですよー。
特に導入部分、幼くてアトピー持ちで再婚で義姉と義母が出来たばかりの朋也[受]が廃屋敷で叶と出会うシーンから、舞台一転して高校生になった朋也が寮で友人達と談話シーンへと切り替わりは実にスムーズでいわ…

3

終わりなき夜の果て SSカード 【コミコミスタジオオリジナル特典】 グッズ

愛ですね。

今回このssが気になって通販で買いました。
兄達を見守る妹の家族愛。そして兄弟はお互い向かい合うと素直になれないけど、本当は大好きなんですよね。とっても心が温まるSSでした。
ゲットしてよかった。

0

終わりなき夜の果て 上 小説

和泉桂  円陣闇丸 

突き詰めた願望の果て

BLに何を求めるか、みたいなことをとことん突き詰めると、
こういうことになるんじゃなかろうか、と。
前編読了後思いました。

このシリーズでは和貴が一番好きです。
だから彼の究極の願望を深沢には叶えてあげてほしかった。

「死にたい」と懇願する人間に、
「生きたい」と言わせる。
それも口先だけじゃなく、
その場のノリじゃなく、
心の底から、魂の叫びとしての「生きたい」。

2

夜ごと蜜は滴りて 小説

和泉桂  円陣闇丸 

「おまえだけが僕の存在を定義する」。この一言が深い!

次男和貴編。和貴の性格も和貴と深沢の関係性もドツボでした!こういう濃厚なドラマがやっぱり一番萌えます。
父・冬貴に容姿が酷似している和貴は、そのことに嫌悪と恐怖を抱いています。「汚れた」父から生まれた自分は、生まれながらに汚れていて、全く無価値の存在である。己の存在を肯定できない和貴は、つねに破滅(死)への願望を抱いています。
和貴は、「自分は父とは異なる」ということを確認するために、セックス…

9

罪の褥も濡れる夜 小説

和泉桂  円陣闇丸 

濃厚満腹ねっとり。

胸やけしそうにねっとりした読後感。。。
伏見の気持ちをなぞるのに、すごい疲労感が伴いました(汗)

清澗寺家シリーズの立役者!!w
妖精お父様冬貴と伏見のお話。
ずっと後ろで気になる存在の冬貴でしたが…。
なぜ、いつもフェロモン垂れ流しなのか、深層がわかりましたw
そして他巻でも、魔性の化け物のように表現されている冬貴ですが、(いや魔性は魔性なんですがw)理解はしづらくも、伏見に対し…

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