榎本さんのレビュー一覧

似合わない恋人 小説

火崎勇  榎本 

俺なんか、の頑固さ

受け視点の表題作と、攻め視点のその後「お似合いの恋人」の2編構成。

「似合わない恋人」
「大人の男」になりたい、と思って身なりを整え、老舗バーに挑戦する春弥。
しかしそこでの振る舞いに慣れず、カウンターのグラスに肘をひっかけ、はずみでスツールごと倒れそうに!
そこを助けてくれた大人の織田。
こんなヒネリの無い出会い方も、だし、その後これでもか!と出てくる春弥の卑屈な性格、その原因の元…

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愛を乞う 小説

夜光花  榎本 

性と恋心の純粋さと成長する二人

もしも魂が目に見えるなら、俺たち絶対汚れてないよ。一樹だってそうだよ、俺のこと……ずっと守ってくれたよね?

滅茶滅茶良かったです。最初の綿貫(春也を一樹の玩具に当てがった奴)がヤバ過ぎて少々怯えながら読み進めたのですが、奴隷と主の関係で二人くっついて大人になり、性と恋心の純粋さが混ざり合っていくのが良かった…
それもこれも一輝が結構良い奴だったから。

春也は最初強制的にフェさせられた…

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愛を乞う 小説

夜光花  榎本 

縋るものが相手しかない関係

11年前の作品かぁ……
今はなかなか書けないだろうなぁ。
そもそも『借金のカタに性奴隷として子どもを売る』ということを現代の話として書かれてもあまりリアルに感じられないのだろうと思うのです。
ただですね、親に抑圧された子どもの話として充分面白かったです。
何て言うか、子どもが『どんな最低な親でも親』と思ってしまう所とか。

最低な、そして異常な出会いをした2人ですが、それぞれが相手を『…

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倒錯者Aの告白 小説

綺月陣  榎本 

キミはこのハイテンションについていけるか?!

昨日このシリーズを電子書籍で買ったんですが、今日からセールやってるみたいでムシャクシャしたので感想を書きます。

三行感想
▽ジェットコースター型ハイテンション
▽受けがやばい
▽攻めはヘタレ

普通に感想
綺月先生のスレイブゲームというシリーズ?が好きで、獣シリーズとか背徳のマリアとか昔読んだな…みたいな感じで、
暇だったのでハッチャケた話が読みたくてこちらを選びました。
期…

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弔愛~甘美な悪魔の囁きに 小説

鳩村衣杏  榎本 

完結編です

シリーズの完結編です。

出会ってから、調査対象者ながらも接近し、激しく惹かれあい体を重ねた二人。

組長となった聡や、製薬会社トップの姉島にも動きが。聡は愛情だけですが、姉島は自らの立場のために優里親子を利用しようと動く。

優里親子が、ロシアンマフィアの血縁ということだが、それほど利益をもたらすものなのか、その辺は少しぬるいかもしれません。
いくら血縁でも、何も経験のないまま大き…

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弔愛~群れなす天使の歌声に 小説

鳩村衣杏  榎本 

上下巻の上の方です

弔愛は2巻で完結で、こちらが第一巻です。

最初は文章が、構造そのものはシンプルなのですが少し言い回しがどこかでみたようで気になったのですが、ストーリーが面白く気にならなくなりました。

妖しいバーテンダー、優里。
一方の城上は、孤児院からの親友、一ノ瀬が亡くなり、なぜか自分に残された弟の手がかりとお金から、一ノ瀬が弟の捜索を自分に託したのではと思い、さとる、という弟を探し始める。残され…

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KISSと海賊(4) 海賊王国の永遠 小説

五百香ノエル  榎本 

面白かった!けど・・・

お話は面白かったです。脇役のキャラクターも魅力的な人達がたくさん。たくさんの人々の尊い血も流され感動のクライマックス・・・しかし肝心の主役級とも言える攻めの性格が悪すぎる。

まず1巻では他国の美しい王子を略奪し片耳を噛みちぎり食べて、水牢に入れた後無垢な王子の純潔を散らし凌辱強姦。超やべー奴です。そして最悪な2巻、さんざん王子の体を好き放題して調教したくせに娼館に通って王子への当てつけに娼婦…

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愛を乞う 小説

夜光花  榎本 

X年愛がお好きな方に

何世代か前のやおいって感じの痛いBLです

BLの攻めってスーパーマンで向かうところ敵なしの天下無敵、親をもやり込めるってのが多いですが
こういうどう足掻いても敵わないリアルな圧迫感と闘うのもいいですね
借金のカタに買われる、ってのはBL定番だけど
もし現実社会であったら「イケメンが大人の男を」よりも本作のように「ヒヒジジイが児童を」売買っていう方が近いんでしょうね

高熱が出てもテ…

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弔愛~甘美な悪魔の囁きに 小説

鳩村衣杏  榎本 

愛を弔う

「弔愛」完結編。
探偵xバーテンダー、新型覚せい剤の密売、グルジアの犯罪組織とロシアンマフィアの抗争、1人の麻薬取締官の死の謎…といったハードボイルド調の1巻から、本作はバーテンダー憂里の翻弄されて支配されてきた心と肉体が、平松組組長の死によるパワーバランスの変化により救われるのか否か、という展開。
城上ともお互い強烈に惹かれながら一度は別れを選ぶなど、辛口展開。
反対に、買われている立場の…

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弔愛~群れなす天使の歌声に 小説

鳩村衣杏  榎本 

探偵とバーテンダー

2巻ものの1巻目です。
鳩村衣杏さんは色々な作風、というか設定で作品を書かれていて、本当に抽斗の多い作家様ですね。本作は、私立探偵が主人公のハードボイルド調です。
親友の遺品から、知られざる彼の「弟」を探す元警察官の城上(じょうじょう)。
出会うは隠れ家のようなバーのバーテンダー、憂里。
憂里のバー「ユーフォリア」ではどうやら新型覚せい剤の密売をやっているようで…
城上の死んだ親友一之瀬…

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