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榎田尤利 茶屋町勝呂
錆夏
ある少女の死から物語が進んでいきます。 夏の塩を読んでいない方は是非夏の塩から読んで欲しいと思います。 中古で本を買ったのですが、ちゃんと新品を買いなおそうと思える程の作品です。 色のつき始めた世界は切断されるように赤く染まります。 それでも空は青く、川には魚が泳いでいます。 痛い程に魚住くんの心の揺れ動きが分かります。 その中で少しずつでも進んでいく物語。 色んなキャラクター達に支…
内容も色々と壮絶なのですが、出てくる女の子が印象的です。 男性陣も含め、とても魅力的で好感が持てます。 魚住くんは儚げを通り越して不器用も通り越したような不思議な子です。 度を越した天然ちゃんですね。 魚住くんの心の揺れ動きがカラフルに手に取れてとても読み応えがあります。 内容はどシリアスで痛い程ですが、読んでおいて損は無いと思います。 また茶屋町さんのイラストが綺麗で作品を綺麗に締め…
榎田尤利 円陣闇丸
泰ぴか
もう何回再読しているか解らないほど好きな作品です。 新装版ではない方から読んだのでやっとこちらでしか読めない「きみがいたんじゃ転居できない」 を読むことができました。 大学生の頃の二木と東海林のお話ですが、東海林って大学生の頃とかは二木に対する 気持ちとかをしっかりj認識していたわけではなかったんですね~ もう小学生の頃から筋金入りで二木の事を大好きなのかと思いきや無意識に大好きだったと…
榎田尤利 奈良千春
モクナン
ネタバレ
裏社会モノが好き!っていう自覚はなかったんですがなんか最近気付いたらそういう話ばっかり手を伸ばしているので(BLでないものも)たぶん好きなんだなと…… あまあまでいちゃついてるより睨み合って神経擦り減らして死ぬ死なないのレベルで愛し合う男ふたりの方が好きなので、こういう話には弱いです。 しかしBLでヤクザやら何やら。うーん? そういう肩書だけでしょ? とか思ってたんですが、割と事件とかしっかり…
スージー
穏やかに安定してます。 2人の言動の端々に、どれだけお互い想い合っているかが伝わってきます。 きっと、今後どんな大きな波風があっても2人の関係は揺るがないのではないかと、 そう思える1冊でした。 そして、期待に洩れず今回も芽吹は体張ってます(笑) 医者にまで「もうちょっと慎重な人生を送ってください。 周防組の人たちよりここに来る頻度が高いですよ。」とあきれられてしまう程。 相変わ…
榎田尤利 志水ゆき
fiona0109
流石、榎田さんと思った作品でした。 金で雇った受けを賢い犬に躾ける、という突拍子もない設定なのに、すんなり納得、読めてしまう。 なんだか「マイ・フェア・レディ」の主人と犬版みたいな(笑)。 恵まれない幼少時代の家庭環境や、誰にも愛されず、人生に何も望まずただ生きているろくでなしという受けが、初めて自分だけを見てくれる主人という存在を得て、次第にそこに幸福を見出す。 攻めは本当に犬を訓練する…
気になっていたキヨと智紀のお話です。 普段から無口であまり内面を表に出さないキヨですが、 (それでも智紀に対する気持ちはダダ漏れですけど(笑)) 今巻はキヨ目線も多いので、キヨの気持がよく分かる。紀宵ファン必見です! 智紀は、シリーズ本編で最初に出てきたときは、 自信過剰で生意気なだけの子供だったんですが、 芽吹やその仲間たちと出会い、色々な事件を通して彼らと触れあっていく事で…
誰一人(チーム芽吹のメンバーだけでなく兵頭の舎弟達も)想像もしてなかったでしょう。 芽吹の落ち込みようはかなりのもので、 すでに兵頭が側にいる事、兵頭の存在が人生の一部になっていた事に、改めて気付きます。 環にまんまと騙され、2つのUSBと兵頭までも奪われてしまいボロボロの芽吹、 オフイスで智紀達に叱咤激励されながらも、甘栗を剥きながらイジけてますが、 じつはこの時すでに「ミッション…
今回明らかになっていきます。 そして・・・芽吹と兵頭にとって痛い試練となります。 前半はいつものコミカルなテンポで進みます。 2人の漫才カップルも熟練夫婦となりつつありますね(笑) 後に「チーム芽吹」の新メンバーとなる自称結婚詐欺師の志津も登場、 かなりの天然キャラですが、実は伝説のスリ師の曾孫で天才的な腕の持ち主なのです。 ラブホのシーンは今巻での見せ場の一つでしょう。 2…
榎田尤利 高階佑
雀影
10年かかって完結にたどり着く物語。 それは、物語世界の中でも、作品の完結としてでも。 約10年前に書かれた物語は、男娼「青薔薇」が「愛を売る」パートと、百瀬青が「得たかった愛」のお話。 章立てされた、ひとつひとつのエピソードでもそれぞれ完結した1冊の本になりそうな内容なのに、トオルという1本の縦糸を絡めて、青と青に関わる人たちのお話が、密接にリンクしていきます。 人間は、ただ一面…