榎田尤利さんのレビュー一覧

猫はいつでも甘やかされる 小説

榎田尤利  紺野けい子 

萌えって難しい

身を引いた春彦が、幸せになれたスピンオフですが、これがまたねぇ…なんというか……。
春彦は以前にも増して良い男なのですよ。短髪に着流しで粋で色気があって大人で繊細で男前で自制心があって…褒めるとこいっぱいあってキリがないです。
そんな春は地元の商業高校の特別講師をしていて、そこに英会話の特別講師として、金髪碧眼の美しいハーフのシュウが赴任してきます。
大人手前の仔猫のようなシュウ。日本…

1

放蕩長屋の猫 小説

榎田尤利  紺野けい子 

どうしても許せない!

下町の「放蕩長屋」と呼ばれる古い家屋に一緒に暮らす、イラストレーターのまひろとサラリーマンの遊真。
失恋したての遊真はまひろに一目惚れし、口説き倒して付き合うようになって早3年半。
自分から猛アタックしたくせに、バイの遊真はまひろに隠れて女の子をしょちゅうつまみ食いしているのですよ。
優しくて面倒見がよい菩薩のようなまひろに甘えて、やりたい放題。会社の後輩の女の子を口説いてクリスマスイ…

5

Celebration グッズ

本編の切なさの後に。

すっかり舘野が結婚するんだろうと思い込まされていましたから
キリキリ胸を痛めたのがなんだったんだろうとw
そして二人の気持ちを確かめ合い、本当に舘野のお姉さんの結婚式のお話。

お姉さんも妹さんも気が付いていたなんて!
確かに女性は色々とするどいところがありますからね…。
家族に支えられたら、怖いものなんかなくなりそうです。

お互い、いくらでも周りに自慢し合って欲しいと思う、

1

erotica 小説

榎田尤利 

素晴らしいの一言!!!!!

思わず、「Awesome! XD」とか「Amazing!!」とか叫んでしまいそうな短編集。

読んだ直後でも、何日、何か月か経ったとしても
レビューになんて出来やしません。
腹をくくって、想いのたけをぶつけさせていただきます。

短編だというのに、なんでしょうね、この愛とエロの詰め込みようは!!
何度でも読み返したくなり、その度に胸が震えます。

例えば「ちょっと苦手なシチュかも…

6

優しいSの育て方 小説

榎田尤利  草間さかえ 

SMで大切なモノは愛ではない。

すっっっっっっっごくよかった。

SMを扱う作品は数あれど、こういったアプローチの作品は少ないんじゃないかな。
SMってSが主であるように見えて、実はMが主導権を握っている。
恥ずかしくてシラフではできないようなことを探り当ててさせるけど、Mが本当に生理的に嫌がることはしない。
そういうSの哲学を感じることができてこの本は本当に素敵でした。
そういった意味で「教授の密やかな愉しみ(剛し…

6

erotica 小説

榎田尤利 

エロに対してこだわりぬいた1冊。

Pet Loversシリーズで悶え、魚住くんシリ-ズに溺れた私としてはこの榎田先生の新刊は買わなくてはならないですよね。
買いました。
読みました。

………一気には読み切れませんでしたorz
だって重いんですもん!

6つの短編が集まった短編集で、
①「痛い靴」(ハイヒール) illust:えすとえむ
②「ストロベリー」(リバ) illust:腰乃
③「10×3」(お道具3P…

7

普通のひと 小説

榎田尤利  木下けい子 

普通

面白かったです。
タイトル「普通のひと」そんなに突飛ではない話なのかな~な
想像から入ったお話だったのですが、読み進めるほどに浮かび上がる

「普通」とはなんぞや

結局のところ、それがテーマだったのかなと強く感じる作品でした。
普通、普通。よく使う言葉のなかに隠れている~な部分
感じえるところ、考えるところが多々なお話でした。
何よりも、ノンケとノンケ。それも、お互いにそれこそ…

2

Celebration グッズ

幸せのかたち

「erotica」の中、とても可愛らしい(!?)誤解から発生したリバップルの物語【ストロベリー】
その後日談が、特典ペーパーになっていました。
本編中、舘野が自分に黙って結婚するんだと思い込み、思い余って襲ってしまったシノでしたが、勘違いとわかり、
そして今日はその舘野の姉の晴れの結婚式の日です。
両親をなくしている舘野が、姉の介添えで歩く姿に、自分の恋人はどんなにカッコイイか実感しつい、…

1

erotica 小説

榎田尤利 

性愛の文学(芸術)作品

【erotica】その意味の通りの
短編集でした。

榎田先生の小説で
中村先生と腰乃先生のイラスト付きって…
もぅ買うしかない!

挿絵かと思っていた
イラストは扉絵のみです。
これが話とマッチしていて、
小説を読んでいるのに
イラストを描いた先生方の
漫画を読んでいるような
錯覚になりました。

特に腰乃先生が担当した
【ストロベリー】なんて
何度、扉絵を見…

4

erotica 小説

榎田尤利 

スタイリッシュ

<erotica=性愛を扱った文学>
もしかしたら、この本はうっかり普通文学の顔をしたペーパーバッグにして書店の本棚に並んでいてもきっと何の違和感もないでしょう。
ともすると、ファッション雑誌の後ろの方にある小説のページにさりげなく載っていても違和感ないかもしれません。
<性愛>に焦点を絞った作品だから、そこにあれこれ色々な余分な飾りはないから、「あ、男性同士だったのね、気がつかなかったわ」…

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