榎田尤利さんのレビュー一覧

明日が世界の終わりでも 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

愛の形

かつて茶屋町勝呂さんの挿絵に惹かれて手にとった、榎田本。
榎田先生は、BL界きっての安定した暖かい世界観のエンターテイメントを送り出す大作家さんだが
このところ続いている新装版の流れのお次は、この「明日は世界の終わりでも」とのこと。
この古い作品に再度脚光が当たるのは歓迎なのだが、新装版になるにあたり挿絵が変わる模様。
藤たまきさんも好きな作家さんではあるのだが、この作品には茶屋町さん!と…

2

きみがいるなら世界の果てでも 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

やっぱり茜お姉さま!!

前作ではルコちゃんの汚部屋っぷりに大笑いしつつ、本を読んでる自分の部屋とそんなに変わんないよね・・・(でも生ゴミと虫は居ません!)遠い目をしつつ切なくなったりしましたが(笑)

二人がくっついてからの続編ということで、わっくわくして読みました。
東海林がすっごい不憫なのは、大変だなぁと思いつつ、とても楽しかったんですが、ルコちゃんが「自分が居たら東海林が苦労するだけだ」って、離れるシーンも切…

3

Blue Rose 榎田尤利作品集 小説

榎田尤利  高階佑 

結末に不満はないけれど・・・

レビューの順番は前後していますが、この作品が、私にとっての榎田さん、初読みです。「Blue Rose」「Sleeping Rose」「Weeds」3編収録されています。
「FILAMENT」は花をオーダーできるバー、その中でもっとも高価な青薔薇、百瀬青。
過去と再会することで壊れていく(壊れてしまいたいと思っている)青。
その過程が重く辛いですが、そんな青を様々な立場から思う人がいて救われま…

2

執事の特権 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

面白かったです!

執事(見習い)×主という設定が好きなので、榎田先生の場合はどのようにお話をもってくるのだろうと楽しみにしていました。予想以上の素敵なお話でした~♪

綺麗なのに、厳しい性格の乙矢(受け)がツンデレで可愛い!!老執事の富益にだけ心を開いていて、そこがまた可愛くて可愛くて・・・
攻めの原田は、どう見ても体育会系なのに過去の部活はマネージャーをやっているという(笑)面倒見の良く、我慢強く、格好良か…

3

nez[ネ] 小説

榎田尤利  湖水きよ 

面白かった!

私、気に入ったお話だと、一度読んだ後すぐにパラパラとお気に入りの部分だけ二度読み三度読みしちゃうんですよね。
このお話はなんというか、ワクワクしました!
シリーズの一冊目だということで、二人の紹介的な軽いお仕事のお話と、ラブに片足突っ込んじゃうとこまで。
気持ちはわからない、けどカラダは惹かれる、みたいな。

攻の鷹目は学歴も身長も顔も優秀だけど、対人関係が上手くない、堅物で潔癖で、それ…

10

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

いくつになってもピュアなはつ恋

弁護士という職業に若干あぐらをかいている久我山、31歳が高校時代の恩師、曽根の葬儀の帰りに事故にあい高校時代(17歳)に時間が戻され曽根と再会?当時を再び体験するというタイムスリップもの。
久我山が当時のことをあまり覚えていないことに違和感を感じましたが時をさかのぼったことでその理由が見えてきます。
31歳の心のまま17歳を再び体験するなかでたくさんのことに気づき久我山は曽根に恋をします。

3

永遠の昨日(新装版) 小説

榎田尤利  紺野キタ 

初めての「愛」でした

高校生というまだ心が発展途上のなかでのふたりの関係。

浩一が逝って、残されたみっちゃんの心に果たして何が残ったのでしょうか。
初めて「好きだ」と言われた言葉。
浩一の体温。
たとえ、死者と生者であっても、ふたりの関係は、絆は、きっと「愛」だったのだと思います。

ラストにみっゃんが零した笑み。
彼のなかで浩一は永遠に心に残っているのだと思います。

ふたりが作り上げた初めての…

2

スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. 小説

榎田尤利  奈良千春 

楽しい番外編

交渉人シリーズ番外編です。
おっきいキヨとちっちゃいトモの話です。
本編では出会いからキヨがトモにラブラブでしたが、この番外編でトモの気持ちもわかります。
ゴミ屋敷掃除の最中にみつけたイチローのママをさがすことからまたヤクザ&裏世界にかかわる事件発生です。
この事件に係わった相手がキヨの過去とリンクしていました。
今回、芽吹は兵頭に可愛がられるだけの人(笑)で、最後は、格好良く兵…

1

交渉人は愛される 小説

榎田尤利  奈良千春 

大団円

紆余曲折、艱難辛苦を乗り越えて、タイトル通りの大団円でした。
めでたく、バカップルの誕生です。
毎度、毎度、傷だらけになる芽吹を男は黙って(笑)見守り続けた兵頭に拍手を送りたいと思います♪
最後まで残念だったのが鵜沢(怒)彼は救いようのないバカなので儚くなってしまっても良かったのに・・・きっと、ほとぼりが冷めた頃、またふたりの邪魔をしにくるに違いない。
あと、小冊子とキヨとトモの番外編が残…

3

交渉人は諦めない 小説

榎田尤利  奈良千春 

若干ラストに不満かな

前回を引きずって傷心の芽吹です。
格好悪いただのオヤジになりさがっていたり(笑)環にだまされたこともそうですが、兵頭との不和の方がダメージ大き感じ・・・。
兵頭は芽吹にとっていつのまにかなくなてはならない存在になっていたのですね。
そして、芽吹を支える周囲の人たちが素敵です。
チーム芽吹がスーパー詐欺師・環を追い込んでいく過程が痛快でした♪
芽吹が兵頭に投げた甘栗がそういう意味をもってい…

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