榎田尤利さんのレビュー一覧

魚住くんシリーズ(3) メッセージ 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

生きることにおける他人の大きさ。

あ。
あ。
あ。
と思った、事故のシーン。
さちのがどうなるのか予想は付いていたのに
私が心構えなどする前に
そのシーンはものすごく突然で絶句しました。
でも実際の死も、病死でなければ
突然な事ばかりなんだろうという
当たり前のことを思い出しました。

萌えよりも痛みの強い巻ですが、
その分忘れられない巻でもあります。
「死」が一番リアルに絡む。
今迄喪失感を抑え込めて…

0

魚住くんシリーズ(2) プラスチックとふたつのキス 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

他巻より印象は薄いけれど。

シリーズ2巻目。
連作の中ではそんなに印象は深くない。
元々この「魚住くんシリーズ」は
単話連作の様な形をとっていて、
全てのお話が繋がってはいるものの、
各話がそれぞれに一応完結、の形をとる。
この巻はその設定が活きた、
全く別々の視点から読む3話でした。
だから印象が深くなかったのだろうけれども、
面白くなかったということは全くなく。
後後、「この話は必要だったんだな」

0

魚住くんシリーズ(1) 夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

色褪せない、という感覚が分かる。

友情なのか愛情なのか憧れなのか。
こんなゆっくりペースのBLを読むと、
同性同士の恋愛において
性的欲求はひとつの指針となるんだよなという
当たり前のことを改めて感じます。

この巻で実際のふたりはキスすらもしない。
ラブの香りから自覚までのスローペース。
でも止まることなく読み進められた。
「萌える!」とか
「めっちゃ面白い!」
と言うのとはちょっと違う。
読みながら感じ…

3

犬ほど素敵な商売はない 小説

榎田尤利  志水ゆき 

ひどい飼い主でもたった一人の飼い主

犬!
犬、獅子、猫、蛇とあるのですが
第1作目になります。

ん~ん、この飼い主嫌い!(笑)
響田と三浦のすれ違いにはヤキモキヤキモチしました。
というか、本当響田の行動はこちらとしても首をひねるものばかりですよ。
こちとら同じく犬になってますからね読んでる時は(笑)

三浦の人間からペットになっていく姿がなんとも痛々しいし不憫・・・・。
響田なしではいられない人間の自分なんて…

4

みみ。(合同誌) 小説

榎田尤利  遠野春日 

“お遊び的なサイドストーリー”♪

交渉人シリーズの番外編
「Honey Bunny and Pumpkin」 です。
『交渉人は黙らない』『交渉人は疑わない』の
本編には直接関係してこない、けれども
相変わらずの二人にニヤつきます♪


うさぎの“たれみちゃん”を預かり、
つい話かけてしまったり、癒されまくりの芽吹。
冒頭から笑えますw

兵頭と鍋(冷蔵庫の残り物やっつけ!)をつついていると
誰からた…

3

蛇とワルツ 小説

榎田尤利  志水ゆき 

全員揃って大団円でした

PET LOVERSシリーズの4作目。
真打ち登場です。
1作目からチラチラと影が見えていて3作目で登場したPet Loversオーナーのひとりである仁摩のお話。
仁摩が普通の人でちょっと安心しました。
蛇と言いつつお相手の洋司はヘタレわんこでしたね。お幸せに・・・♪
シリーズを通して孤独とそれを癒す対象としてのPetという設定でしたがそういう視点からみるとPetは1作目だけだったような…

1

秘書とシュレディンガーの猫 小説

榎田尤利  志水ゆき 

猫が可愛い♪

PET LOVERSシリーズの3作目。
老人の死。その遺言、シュレディンガーを正しく指摘したひとりに全財産を相続させる・・・というエピソードからスタート。
弁護士、執事の雨宮、立会人?の仁摩。
相続権を持つ3人は屋敷に住み込みでシュレディンガーを捜します。
今回、PETを派遣していたクラブの影が見えないまま話は進みます。
読み手サイドではシュレディンガーの謎はあっさりととけます。
雨宮…

2

獅子は獲物に手懐けられる 小説

榎田尤利  志水ゆき 

後味の悪い結末だったように思う

PET LOVERSシリーズの2作目。
ライオンということで1作目みたいな感じかな~と思いましたがさすがに違った。
そして出だしから不穏な雰囲気・・・。
千昭と義兄の深見、義父と母、妹、家族の歪みが半端ない。
何故ここまで歪んだ関係になってしまったのか説明はされているけど理解できなかった。
最終的には、シン(ライオン)が千昭を救い、幸せにするわけだけれど・・・深見の暴走は止まらず、母も亡…

1

犬ほど素敵な商売はない 小説

榎田尤利  志水ゆき 

飼い主とペットの関係が変化する過程

PET LOVERSシリーズ、1作目。
まずは犬から・・・。
本当に犬になっちゃうんですねというか、動物(人なんだけど)を派遣する会員制クラブ(とても怪しい)飼い主と犬から始まった轡田と倖生の関係が恋人同士に変化していく過程に引き込まれました。
互いに孤独で相手を縛ることでしか愛せない轡田と愛情を知らずに育ちそれに飢えていた倖生。
恋人同士になってからの幸せそうなふたりがとても良かった。

5

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たまらん!この関係性!!!

榎田さんの「10×3」の続きが例えSSでも読めるなんて!!
まさにヒャッハーーーー!!ですよ!!
改めて各キャラの年齢設定とかを見るだけで
凄く魅力的なんです!

菊池(攻)は19歳のチンピラで、素直だけど要領が悪い。
辻(受)30歳過ぎ、小さな組の頭。
財津(攻)40代半ば、非常に頭が切れる凄腕弁護士。
バランスいいわぁ……。

電話で人の生死がかかっている話をしているのに

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