榎田尤利さんのレビュー一覧

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

なんか泣けてきた

榎田さんコラボ作、榎田さんらしい作風で子供だましなファンタジーじゃないのが
心に染み入る感じで泣けてきます。
20年前の恋、事業に失敗し恋人に逃げられ友人たちは目を合わそうとしない、
そして告げられる病気の事実。

踏んだり蹴ったりで笑いしかこみあげてこない主人公。
そんな時に思い出すのが過去の1番思いで深く後悔をいつもしていた恋の記憶。
恋人の故郷に一緒に海を見に行く約束をしたまま…

10

ビューティフル・プア 小説

榎田尤利  稲荷家房之介 

美しき貧乏人。

友人に借りて読んでみました。
………最初、ちょっとトンチキ系なのかとさえ思いました。
貧乏貴族っていうのも、そんな侯爵が期間付きの身売り(?)をするっていうのもなんだかちょっと不思議だったというか。
正直、ちょっと読みにくかったというか、自分の好みから外れてたんですよね、最初の方は。
それでも、侯爵の貧乏っぷりっていうか倹約生活とかはなんだか見てて面白くて。
「侯爵」って貴族の称号は持っ…

1

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

海にまつわる三つの物語

AGFのリブレ限定本で【海と王子様】番外編(内容については後述)を読んで以来、早く一冊にまとまらないかなーと待っていたこの「海」作品集。
全部で三つの短編が収録されています。

現実に押しつぶされそうな人々に海が見せる三つの奇跡。
ドラマティックで爽やかで、
一本のオムニバス映画を見たような充足感がありました。
収録作には「海」「遠恋」という共通のキーワードがあり、
話によりそれぞれ…

11

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

心に残る風景

また独自の自分的カテゴライズを述べてもいいだろうか?
1冊を読み終えて雰囲気や展開等々、饒舌な桃山なおこ作品、という印象を持った。
いや、桃山なおこ作品に似ているというわけではなく、そこの仲間に位置付ける作品だと思ったということです。
原作が榎田尤利ということで、きっとその原作自体があるからこその雰囲気なのだとは思うのだが、絶対間違いなく原作を隠したらわからないくらいに作者さんの作品として昇…

11

ひとりごとの恋 小説

榎田尤利  鳥人ヒロミ 

コミュニケーションの適量は

いくら多くても、多すぎることはない!・・・・・はず。

自己完結な「ひとりごとの恋」の不毛さ。
どんなに好きでもただ思っているだけでは何も通じない、始まらない。
それは恋愛に限ったことではなく、
たとえ家族の間でも、ちゃんと言葉にすれば、
つながり、拡がる関係もあるのだよ。
そんな、真っ当なメッセージで貫かれたおはなし。
どんなに、悦巳が無遠慮で傍若無人に見えても、
どんなに、菱…

3

交渉人は休めない 榎田尤利100冊記念特別版 小説

榎田尤利  奈良千春 

100冊刊行おめでとうございます

榎田さんの100冊刊行記念の特別編です。
私的に榎田さん歴は短く、魚住くん・PET LOVERS・交渉人、シリーズはこの3作とあと数冊しか読んでいません。
タイトルの「交渉人は休めない」休暇で南の島へやってきたはずなのに兵頭はついてくるは、事件?に巻き込まれるは、で芽吹の日常は健在です(笑)
100冊目のお祝い本ということでキャスト総出演、軽いタッチでとても楽しい作りになっていました。
別…

6

蛇とワルツ 小説

榎田尤利  志水ゆき 

シリーズ最終巻らしい最終巻

シリーズ最終巻です。(私は1作目読めてません)

最後はオーナーの仁摩さんのお話。
仁摩さんは出来る仕事男でした。でもセレブなのにカップラーメンの事でケンカするって案外面白い可愛い人でした(笑)
杏二は蛇なんですが私の中の蛇というとあんまりイメージがわかなくてなんとなく読んでました。そんな中杏二が蛇の気持ちが書かれた?絵本を仁摩に読んでくれます。蛇の事というか杏二のことがちょっとだけ分かっ…

1

秘書とシュレディンガーの猫 小説

榎田尤利  志水ゆき 

6匹の中から1匹を探す話

シリーズ3作目ですが全部はつながってないのでこれだけで全然読めます。
むしろこの本に関してはPet Loversという単語がほとんど出てこないので最初に読んでもいいかもしれません。

遺産相続を出来るのは6匹の中からシュレディンガーという名前の猫を探すこと。
そんな中から猫探しをはじめるのですがオチがなんとなくわかってしまったのがちょっと残念でした。
でも全体を通して面白かったです。遺産…

1

獅子は獲物に手懐けられる 小説

榎田尤利  志水ゆき 

ライオンカッコいい

シリーズの1作目の犬の話はまだ読めてません。

まず読んでて痛かった・・・。じっと暴力にたえている千昭は可哀相でしかたなかったです。義兄は最悪なキャラではないでしょうか。いくら千昭の不注意のせいの事故とはいえここまでする?!と思ってしまいました。
そんな千昭はお母さんと妹を守るため必死にたえる。もう言葉がでませんでした。
そんな千昭のピンチに出会いこそ最悪ですが助けに来るライオンカッコいい…

2

erotica 小説

榎田尤利 

ウィットとエロスが詰まった一冊

「短編集」とあったので、榎田作品の試し読み的な感覚で読みました。

性愛がテーマの短編6作。SM・リバ・3Pなど、さまざまなシチュで性愛を描きながら、そこに登場人物たちの内面・人間模様を映し出した作品集です。
エロなしの「書生の戀」以外は、時にコミカルな文体で笑いの要素も挟みつつ、エロスもがっつり読ませてくれます。

「痛い靴」・「ストロベリー」の二作が、黒いハイヒールに赤いペディキュア…

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