榎田尤利さんのレビュー一覧

交渉人は休めない 榎田尤利100冊記念特別版 小説

榎田尤利  奈良千春 

私にとっては湿り気不足

榎田先生の本は、どれも面白くて外れがないけれど、何故か何度も読み返したくなったり、登場人物に愛着を感じたりすることがありませんでした。

この本を読み、その理由になんとなく思い当たりました。

からりとし過ぎているのです。

カバーイラストの奈良先生の絵の変遷についての話題が「答えて姐さん」に出たとき、これはより洗練されたと評されるべきだ、との意見に私は納得しました。

そして同時…

12

普通のひと 小説

榎田尤利  木下けい子 

特にアラフォー世代の方にはオススメしたい!

クリスタル文庫で発売されていた、2003年『普通の男』、2006年『普通の恋』の新装版です。
新たに2人の5年後をかいた『普通のオジサン』が書き下ろされています。
全部を一冊にまとめてあるので、中の文章も2段構成になっています。
最初は「長い!読みにくいかも⁉︎」と驚かれるかもしれませんけど、ストーリーが素晴らしいので、私は気がつけばお話の世界に引き込まれて、あっという間に読んでました。

10

「海とヘビースモーカー」コミコミスタジオ特典ショート小説ペーパー グッズ

方言萌え♪

「蜜柑の海」番外編、今の時期にぴったりな話題です。

年賀状のCMがテレビで流れ、
今はメールやLINEであっさり済ませる時代だけど
(「あけおめ ことよろ」みたいなね)
普段会わない、会えない人達と
一年に一度でも交わす便りが大事なのかもと
上京してから思うようになった継巳。
除夜の鐘を聞きながら切羽つまって書いた昔を思い出し、
亡くなったじいちゃんの事も想い浮かべて
つ…

3

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

なんか泣けてきた

榎田さんコラボ作、榎田さんらしい作風で子供だましなファンタジーじゃないのが
心に染み入る感じで泣けてきます。
20年前の恋、事業に失敗し恋人に逃げられ友人たちは目を合わそうとしない、
そして告げられる病気の事実。

踏んだり蹴ったりで笑いしかこみあげてこない主人公。
そんな時に思い出すのが過去の1番思いで深く後悔をいつもしていた恋の記憶。
恋人の故郷に一緒に海を見に行く約束をしたまま…

10

ビューティフル・プア 小説

榎田尤利  稲荷家房之介 

美しき貧乏人。

友人に借りて読んでみました。
………最初、ちょっとトンチキ系なのかとさえ思いました。
貧乏貴族っていうのも、そんな侯爵が期間付きの身売り(?)をするっていうのもなんだかちょっと不思議だったというか。
正直、ちょっと読みにくかったというか、自分の好みから外れてたんですよね、最初の方は。
それでも、侯爵の貧乏っぷりっていうか倹約生活とかはなんだか見てて面白くて。
「侯爵」って貴族の称号は持っ…

1

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

海にまつわる三つの物語

AGFのリブレ限定本で【海と王子様】番外編(内容については後述)を読んで以来、早く一冊にまとまらないかなーと待っていたこの「海」作品集。
全部で三つの短編が収録されています。

現実に押しつぶされそうな人々に海が見せる三つの奇跡。
ドラマティックで爽やかで、
一本のオムニバス映画を見たような充足感がありました。
収録作には「海」「遠恋」という共通のキーワードがあり、
話によりそれぞれ…

11

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

心に残る風景

また独自の自分的カテゴライズを述べてもいいだろうか?
1冊を読み終えて雰囲気や展開等々、饒舌な桃山なおこ作品、という印象を持った。
いや、桃山なおこ作品に似ているというわけではなく、そこの仲間に位置付ける作品だと思ったということです。
原作が榎田尤利ということで、きっとその原作自体があるからこその雰囲気なのだとは思うのだが、絶対間違いなく原作を隠したらわからないくらいに作者さんの作品として昇…

11

ひとりごとの恋 小説

榎田尤利  鳥人ヒロミ 

コミュニケーションの適量は

いくら多くても、多すぎることはない!・・・・・はず。

自己完結な「ひとりごとの恋」の不毛さ。
どんなに好きでもただ思っているだけでは何も通じない、始まらない。
それは恋愛に限ったことではなく、
たとえ家族の間でも、ちゃんと言葉にすれば、
つながり、拡がる関係もあるのだよ。
そんな、真っ当なメッセージで貫かれたおはなし。
どんなに、悦巳が無遠慮で傍若無人に見えても、
どんなに、菱…

3

交渉人は休めない 榎田尤利100冊記念特別版 小説

榎田尤利  奈良千春 

100冊刊行おめでとうございます

榎田さんの100冊刊行記念の特別編です。
私的に榎田さん歴は短く、魚住くん・PET LOVERS・交渉人、シリーズはこの3作とあと数冊しか読んでいません。
タイトルの「交渉人は休めない」休暇で南の島へやってきたはずなのに兵頭はついてくるは、事件?に巻き込まれるは、で芽吹の日常は健在です(笑)
100冊目のお祝い本ということでキャスト総出演、軽いタッチでとても楽しい作りになっていました。
別…

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蛇とワルツ 小説

榎田尤利  志水ゆき 

シリーズ最終巻らしい最終巻

シリーズ最終巻です。(私は1作目読めてません)

最後はオーナーの仁摩さんのお話。
仁摩さんは出来る仕事男でした。でもセレブなのにカップラーメンの事でケンカするって案外面白い可愛い人でした(笑)
杏二は蛇なんですが私の中の蛇というとあんまりイメージがわかなくてなんとなく読んでました。そんな中杏二が蛇の気持ちが書かれた?絵本を仁摩に読んでくれます。蛇の事というか杏二のことがちょっとだけ分かっ…

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