榎田尤利さんのレビュー一覧

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

こんな教師嫌だ

「夏の塩」「夏の子供」と思いきり文学っぽい作品を読んだ後だからか、私にはどうもなじめませんでした。頭がうまくBL脳に切り替えられなかったので、萌えず。

あらすじだけでほぼストーリーが読めてしまうし、そこでの体験にも新鮮味が感じられませんでした。
また、曽根にしろ荻野にしろ、正直子供を持つ親としてはこんな教師嫌です。まじめに仕事してほしい。ということで、私の地雷は教師だということに気付きまし…

5

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

やっぱり泣けてしまいました

泣けるBL・・・
言われた通り、泣けてしまいました。

海をテーマにした3つのストーリー。

『海とヘビースモーカー』
最初から主人公の一人はすでに癌で亡くなっています。
もう一人の主人公が、同じ癌に侵され亡くなった彼の想いでの海を訪れる。
そこで会った子ども・・・
大学時代付き合っていた男、お互い別の道を選んでしまい疎遠になってしまった。
でも、忘れたことはなかった。忘れよう…

2

夏の子供 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

名作でした

レビューでの高評価を見て、夏の塩と合わせていつか読まねばと思って購入。装丁とボリュームから、これはしっかり態勢を整えてじっくり正面から読むべきだろうと、準備ができるまでお預けにしてから一気に読みました。

夏の塩は色とりどりのざわめきという印象に対し、こちらは終始静かで透明な水の印象でした。夏の昼下がりに遠くに喧騒が聞こえる奥まった場所で、建物の壁に水の波紋がゆらゆらと光を反射している中にたた…

1

夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

そっとしまっておきたい

なんと言っていいかわかりません。
興味深い、感動するようなお話を読むと、その感動を語りたくなるものだと思っていました。
この作品を読んで、逆に何も言いたくないということもあるのだなぁと知りました。
あらすじも分析も感想も、何も言いたくないのです。
不安定な器になみなみと入った透明な水を受け取った気分です。それをこぼさず波立てず、そのまま奥深くにしまっておきたい。そんな気持ちになりました。

4

nez[ネ] Sweet Smell 小説

榎田尤利  湖水きよ 

熱はない。技はある。

伏線が出てまいりました。単純に楽しかった前回は「起」だったのかな?
笑ってしまうくらい段階的に話が進んでいました。二人の気持ちも、伏線の提示も。

今回も楽しいシーンはたくさんあって、車の中でいい雰囲気になったと思ったら頭突き&鼻血!とか。あの鷹目が、鼻ティッシュでコンビニでパンツ買う、とか(笑)鼻血出しながらパンツ買うって、コンビニの店員はなんと思ったことでしょう。鷹目が興奮してパンツ汚し…

1

nez[ネ] 小説

榎田尤利  湖水きよ 

軽~く「アハハ」と楽しむための作品

面白かったです!
キャラや設定も面白かったのですが、何よりも語り口が軽快でテンポがよく、ストレスなく読めました。エンタメ性も高くて楽しかった~♪
ライトノベルっぽい?のかな。(ライトノベルほとんど読んだことないけど)

嗅覚に異常に優れているという千里のキャラが面白かったです。このお話はその一点のみにかかっており、それを軸にした感じ。主役は千里一人です。
あまり深く考える作品ではなく、単…

4

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

海のように大きな人間になりたいという願い

 海のように大きな人間になりたいという願い

 このコミックには、表題作の「海とヘビースモーカー」「海と王子様」「蜜柑の海」という3つの海にまつわるお話が収録されています。どのお話も人情や切なさに溢れていて、大人のしっとりとした雰囲気が素敵です。

 「海とヘビースモーカー」
 肺がんを宣告された畠と、彼の友人である和久井のお話です。かつての二人は恋人同士だったのに、若すぎるが故にこの恋…

1

愛とは言えない(4) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

恋が楽しいなんて、誰が言った

長かったです。
コラボ企画なので漫画と小説のペースを合わせていたそうで、そのため通常の小説のペースに比べてずいぶんとゆっくりしたペースのお話でした。

4巻かけて約1年余りの時間。物語の中でどんどん時間が過ぎていくのを当たり前のように思っていましたが、これを読みながらふと、現実ってこうかもしれない、と思いました。
丁寧に日々を追って描かれているし、キャラ達にとっては激動の1年だったことでし…

1

きみがいるなら世界の果てでも 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

守る愛から育てる愛へ

漫画家シリーズ最終巻です。
割と軽めでエンタメ色の強いシリーズだと思ってましたが、ルコちゃんたちに予想外に大きな波乱が起きてしまいます。

前回は無事にくっつくまでのお話。なぜ惹かれあうのかの部分はあまり掘り下げられていなかったのを、今回しっかり掘り下げてありました。それぞれがラブコメ的な好きではなく、もっとしっかりと自分の気持ちに向き合っているのです。
榎田さんお得意の愛のムチをぴしりと…

1

恋とは呼べない (3) コミック

榎田尤利  町屋はとこ 

やっと最後にホッとした・・・

勘違いとすれ違い・・・
もう、なんでだよ~とつぶやきながら読んでいました。

辛い過去の恋愛の傷を、二人で乗り越えた淳平と英。
お互いに好きだと、一番大切だとやっと気づいたはずだったのに・・・
勘違いと早とちり?から淳平は英が橘高とうまくいったのだと思い込み
あんなに幸せだった同居を解消してしまう。
自分の気持ちを伝えることもなく・・・

読んでいてもうもどかしくて仕方ありません…

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