榎田尤利さんのレビュー一覧

Blue Rose 榎田尤利作品集 小説

榎田尤利  高階佑 

薔薇の日々の果てには……

2001年発行の「Blue Rose」と続編「Sleeping Rose」に
書き下ろし「Weeds」を加えた新装版。

看板すら出ていない青山のバーFILAMENTでは、酒だけではなく「花」も売っている。
それぞれの花の名前で呼ばれる、高級娼婦だ。
その中でも最も高価な「青薔薇」こと百瀬青は男娼、
彼は1週間、客の望むものを与える。
性的な関係も含まれるが、彼が与えるのは身体だけじ…

5

魚住くんシリーズ・メモリアル I'm home 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

魚住くんたちへの喪の儀式

魚住くんたちのその後が知りたくて購入しました。

遠距離恋愛を選んだ魚住くんたちに、らしいと思いましたが、やっぱりファンとしては幸せな姿が見たくて。離れても、近くにいた時と変わらない距離感のメールにじんとしました。
魚住の久留米あてのメールがよかったです。
ヒューストンに旅立った魚住と仲間たちのメールのやりとり、カラーコミック、山田ユギさんや宮本佳野さんの寄稿、Q&A、イラスト入りダイジェ…

1

優しいSの育て方 小説

榎田尤利  草間さかえ 

SM初。

SMモノとしてはビギナー向きとの事で、榎田センセだし、、と思ってスタート。
導入に違和感なくスムーズに進めました。
どうしても先入観で怖いモノ痛いモノって括りで終わってしまいがちですが
SMたるもの、その片鱗をちょっとだけ理解できたように思います。

信頼なくして成り立たない関係は、愛よりも強い。
すばらしい。

読んでいくうちに「Sは究極のMなのでは?」とか考えたりもして。
ま…

2

交渉人は疑わない 小説

榎田尤利  奈良千春 

のっけから笑う

本当に、殺す気か?って勢いでおもしろい。
冒頭は、誰の一人称ですか?って思うんですけど、彼のモノローグに現れる
新人ホスト、アッキー。
もう、このあたりから「くるぞ、くるぞ」って期待感満々に盛り上がります。
笑いでハートを掴まれた後はハラハラどきどき。
けっこうハードに巻き込まれながら、兵頭の過去と向き合い
受け止めていく芽吹章はむちゃ格好良い。惚れる、ってか、もう惚れてる。

後…

1

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

こんな教師嫌だ

「夏の塩」「夏の子供」と思いきり文学っぽい作品を読んだ後だからか、私にはどうもなじめませんでした。頭がうまくBL脳に切り替えられなかったので、萌えず。

あらすじだけでほぼストーリーが読めてしまうし、そこでの体験にも新鮮味が感じられませんでした。
また、曽根にしろ荻野にしろ、正直子供を持つ親としてはこんな教師嫌です。まじめに仕事してほしい。ということで、私の地雷は教師だということに気付きまし…

5

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

やっぱり泣けてしまいました

泣けるBL・・・
言われた通り、泣けてしまいました。

海をテーマにした3つのストーリー。

『海とヘビースモーカー』
最初から主人公の一人はすでに癌で亡くなっています。
もう一人の主人公が、同じ癌に侵され亡くなった彼の想いでの海を訪れる。
そこで会った子ども・・・
大学時代付き合っていた男、お互い別の道を選んでしまい疎遠になってしまった。
でも、忘れたことはなかった。忘れよう…

2

夏の子供 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

名作でした

レビューでの高評価を見て、夏の塩と合わせていつか読まねばと思って購入。装丁とボリュームから、これはしっかり態勢を整えてじっくり正面から読むべきだろうと、準備ができるまでお預けにしてから一気に読みました。

夏の塩は色とりどりのざわめきという印象に対し、こちらは終始静かで透明な水の印象でした。夏の昼下がりに遠くに喧騒が聞こえる奥まった場所で、建物の壁に水の波紋がゆらゆらと光を反射している中にたた…

1

夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

そっとしまっておきたい

なんと言っていいかわかりません。
興味深い、感動するようなお話を読むと、その感動を語りたくなるものだと思っていました。
この作品を読んで、逆に何も言いたくないということもあるのだなぁと知りました。
あらすじも分析も感想も、何も言いたくないのです。
不安定な器になみなみと入った透明な水を受け取った気分です。それをこぼさず波立てず、そのまま奥深くにしまっておきたい。そんな気持ちになりました。

4

nez[ネ] Sweet Smell 小説

榎田尤利  湖水きよ 

熱はない。技はある。

伏線が出てまいりました。単純に楽しかった前回は「起」だったのかな?
笑ってしまうくらい段階的に話が進んでいました。二人の気持ちも、伏線の提示も。

今回も楽しいシーンはたくさんあって、車の中でいい雰囲気になったと思ったら頭突き&鼻血!とか。あの鷹目が、鼻ティッシュでコンビニでパンツ買う、とか(笑)鼻血出しながらパンツ買うって、コンビニの店員はなんと思ったことでしょう。鷹目が興奮してパンツ汚し…

1

nez[ネ] 小説

榎田尤利  湖水きよ 

軽~く「アハハ」と楽しむための作品

面白かったです!
キャラや設定も面白かったのですが、何よりも語り口が軽快でテンポがよく、ストレスなく読めました。エンタメ性も高くて楽しかった~♪
ライトノベルっぽい?のかな。(ライトノベルほとんど読んだことないけど)

嗅覚に異常に優れているという千里のキャラが面白かったです。このお話はその一点のみにかかっており、それを軸にした感じ。主役は千里一人です。
あまり深く考える作品ではなく、単…

4
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