榎田尤利さんのレビュー一覧

権力の花 小説

榎田尤利  新田祐克 

オンチは脅迫のネタにつかえる。

素直に、面白かった〜!というのが読後感。

楓の苦しみさえ感じない(ようにしている)心を、陣内がほぐしていくという、
基盤は王道BLを踏まえつつ、
そこに榎田さんらしいスパイスを利かせ、キャラクターの味付けが絶妙。
重くなりそうなストーリーに、クスッとくる会話が楽しい。
話の枝葉もいい感じに緩急あって、飽きずに最後まで読めます。

まぁ途中ちょっと顰めっ面しつつ読んでたところもあり…

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理髪師の、些か変わったお気に入り 小説

榎田尤利  二宮悦巳 

つむじ愛の表現にキュン

割とチャラい美容師の晴輝と、心の中をうまく隠しているけど、ずーーっと晴輝のことが好きでたまらない圭治の幼馴染ラブが描かれた「藤井沢商店街シリーズ」最終巻。

これまでのシリーズの登場人物がそこここに登場しますので、単独で読んでもOKなように書かれているとは言っても、この本はやはりこれまでのものも読んでから読む方が楽しめますね。

今回のメインカップルは、盛大にすれ違いまくったあげく、ようや…

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アパルトマンの王子 小説

榎田尤利  緋色れーいち 

ありえないファンタジーだけどね

やっぱり一定の面白さキープの藤井沢商店街シリーズ4作目。
今回は超お金持ちの御曹司(しかもおとぎ話の王子様風)が社会勉強のために庶民的な街でビンボー暮らしをすることに…というマンガチックな設定です。

庶民的な商店街にリムジンで乗り付けるなんてありえないお話に、小さな不動産屋さんの悩める長男坊の家族を登場させて、ほのぼの風味にまとめる所はさすがです。
長男坊・優一の悩みってけっこう根深いか…

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ギャルソンの躾け方 小説

榎田尤利  宮本佳野 

商店街感は薄めかな

藤井沢商店街シリーズの3作目に当たる作品ですが、ちょっと「商店街感」は薄めになっているように思いました。

昔ながらの喫茶店(珈琲専門店)でネルドリップのコーヒーを美味しく淹れる職人肌の水樹と、駅前でオシャレなこだわりカフェを経営する蓮の(ライトな)SMありのラブのお話でした。全体のトーンとしては”よくあるBL”かな?と。

間に水樹の家の事情なども入ってきて盛りだくさんな印象。水樹父と父…

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歯科医の憂鬱 小説

榎田尤利  高久尚子 

この商店街近くに住んで、歯医者に通います…

しばらくぶりに読み返してみたら、やはり安定の面白さの「藤井沢商店街シリーズ」2作め。めちゃくちゃ傑作とは思わないのですが、いつ読んでも一定の楽しさとキュン♡をくれるんですよね。さすが榎田先生。

今回の主役は、街のクールな歯科医・三和先生と凄腕板金工・新城さんという変則的な組み合わせのカップルですが、どちらもいいキャラ。白衣を着ると怖いくらいになる三和先生は、普段はほわほわした気弱な人だし、自…

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ゆっくり走ろう 小説

榎田尤利  やまかみ梨由 

この商店街近くに住むおばちゃんになります。

藤井沢商店街シリーズ第1作。最初に読んだ時は、発表の順番で読んだわけではなかった気がしますが、最近順番に読み返してみました。
やっぱり面白いですね。

田舎住みの私、リアルでも地元の商店街が大好きです。当然、店舗の構成などはお話とは違いますけど、この商店街の近くに住んで「おや?あそこの事務所に新しく来たお兄さん可愛い子ね」とか思ってる自分は想像に難くない(笑)

そんな風に、このお話の登…

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犬ほど素敵な商売はない 小説

榎田尤利  志水ゆき 

犬にされる(絆される)過程に1億万点…!!

本当に犬なんです

なにを言っているの?って感じなんですが、
受けが攻めによって精神から動作まで
彼(犬)の従順な犬(人間)にさせられてしまう…
とんでもなく変態くさく(褒め言葉です)
とんでもなく、耽美なお話しです。

1つ言うなら、
性的に倒錯した人間の話ではありません。
人間をペットに…な時点で
倒錯していると思いますが
彼らの寂しさに触れてしまうと
そんな風には思…

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ココだけCOMICフォーカス!! EXTRA 2007 グッズ

豪華でココだけなのがもったいない

小説の一場面を、挿し絵を描かれた先生がコミカライズしたものです。
小説1作品について、登場人物等の説明に1ページ、漫画が5~7ページでした。10本中8本が小冊子のための描き下ろしとのことです。

電子書籍のおまけで付いていないかなぁと期待したのですが、ちらっと検索した限りでは発見できず。残念でした。オチがついているわけでない一場面を抜き出したものなので掲載しにくいのかもしれませんが、この小冊…

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Love & Trust(2) Erotic Perfume 小説

榎田尤利  石原理 

シリーズ2作目はさわやかな恋路

今回は、ウブな弟、天と正文のさわやかなカップルがメイン。相変わらず運びやを中心にした事件が骨太で読み応え有ります。

タイトル通り、香水がテーマ。さりげなく香水にまつわる蘊蓄が出てきて、これ、nez につながったんだよなぁ、と思わされます。

古い作品のようですが面白いです。

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Love & Trust 小説

榎田尤利  石原理 

ぶっとび兄弟

最初ガチ兄弟かと思いましたが違いました。色気たっぷりで切れ者の兄と、運動神経抜群だけど甘えん坊でまだ恋を知らない弟。それぞれ違うカプで二組の恋が楽しめるのが良かった。弟の恋の方は始まるか始まらないか、というところですが。

兄の核方は奔放ですが、ヤクザの沓澤が、なんだかんだ言ってメロメロなのがいいですね。実は核も相当気に入ってると思うのですが。

それはそれとして、兄弟でもチュッチュしちゃ…

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