榎田尤利さんのレビュー一覧

アパルトマンの王子 小説

榎田尤利  緋色れーいち 

「藤井沢商店街シリーズ」4作目

前作の感想でもちょっと書きましたが、今回も“御曹司”しかもパツキン王子で、もっと庶民的なキャラにしてくれ・・・と思ってたもんで、雑誌を読んだ時は気持ち的には一歩も二歩も引いて読んでました。
でも本になって、もう“王子”だとわかってて読んだら、素直に読めたみたい。
雑誌時はそう面白いと思わなかったのに、あれ?さすが榎田さんだ。
面白かった(笑)
面白いだけでなく、クリスマスのエピソードで泣き…

1

きみがいるなら世界の果てでも 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

集大成

マンガ家シリーズ最終巻です。神評価しちゃいました。なんでこんなに読みやすいんでしょう?

お話は、全編通してせつないのですが、ルコちゃんが東海林に依存しているだけでなく、東海林もルコちゃん依存症だったというアマアマな内容です。
そして、完璧男・東海林君が満身創痍で痛々しいったら。天中殺?大殺界?どの事故の発端もルコちゃんですが、どっちかといえば自業自得って感じもします。ルコちゃんに出て行かれ…

5

魚住くんシリーズ(3) メッセージ 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

全5冊の中でもっとも悲しい話

魚住くんが受けで攻めが久留米、と書いてはいますが実際はこの二人ここまでは何ともない。
気持ちに自覚がでるのがこのあたり、でもまだエッチもない。

なのに何でこんなに萌えるんだろ?
この話ってBLの萌よりも人類愛に近い気がする。
私は久留米よりもマリちゃん好きだし、サリームもいい男(笑)

そしてこの話に至っては話のメインは「さちの」という女の子だったりする。
そしてBLの萌よりも、…

5

きみがいなけりゃ息もできない コミック

榎田尤利  円陣闇丸 

大好き! 東海林!

大好きルコちゃん!
大好き東海林!
自信を持って、皆さんにオススメ出来る逸品ですよ!
詳細なレビューは他者のレビュアーさんにお・ま・か・せ!

3

魚住くんシリーズ(3) メッセージ 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

絶版なのが悔やまれる……

名作と名高く、熱烈なファンも多い【魚住くんシリーズ】。
読むとBLだ!萌えだ!!と言うより、人と人との繋がりや生き方を
真面目に考えてしまうこのシリーズが大好きです。

そしてファーストレビューを書かれた方の仰る通り、
シリーズ中で一番悲しいお話しがこの『メッセージ』。
私も作品中に登場する「メッセージ」にガツンとやられ、号泣でした。

個人的にはBLと純文学が融合した名作で、

4

ビューティフル・プア 小説

榎田尤利  稲荷家房之介 

公爵の真実に、主人公といっしょに唖然!

大御所、榎田先生の作品です。安心して読めます。おもしろいです。
画商の玲一郎が守銭奴であるという理由も説明くさくなく、さらっと読者に受け入れられます。このあたり導入部うまいです!
逆に、玲一郎視点なので、どうして、公爵がそこまで領土に執着して身を売ってまでも守ろうとするのか、公爵の人となりを知れば知るほど、不思議に思えてきます。
トリニティアという小さな国の公爵が、一年間身を任せる見返りに公…

4

ビューティフル・プア 小説

榎田尤利  稲荷家房之介 

ラストにはほろりとさせられて

電気も止められちゃうような貧乏貴族、売りに出せるのはもう自分しかいないと自分を売りに出す・・・という設定だけが私の中で先走りしてしまいまして、腐りきった頭で妄想は膨らむ一方で、金にものを言わせて。あーーんなことやこーーんなことをしちゃったりするような人間が攻めとして出てくるんじゃ??なんて・・・そんな風に最初は思ってました。普段からもうちょっと読む本を選ばないとなぁと反省したしだいです。

自…

2

菫の騎士 小説

榎田尤利  ライトグラフII 

ダンテでなくてもメロメロです。

よかったです!おもしろかったです!さすが榎田先生でした!
中世を扱った作品は、どうしても時代背景を説明するのにてまどってストーリーに乗り切れなかったりしますが、榎田先生やはりお上手です。
主人公は 純粋で、領地や農民を大切にして、妖精に加護されている領主です。
そんな領主さまが、大好きだったいとこに心を開いてもらえないと苦悩します。
大切な人を裏切りたくない誠実でありたいと、相手からどんな…

3

吸血鬼には向いてる職業 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

センスいいタイトルと表紙絵に乾杯☆ ってカンジです。

タイトルの文字だけでも(何か面白そうなことが始まってんな~)ってカンジしますもん。
コミカルな表紙絵(ついでに私的には眼鏡もポインツ) と両者とも実に内容に合ってました。

吸血鬼な人気漫画家×その編集者です。

コミカルなだけでなくて、でも、吸血鬼独自のシニカルで退廃したようなカンジとか・・・せつなさとか。
はっきり言って、悲劇な所と喜劇な部分の配合がものすごくいいです。
って言う…

3

魚住くんシリーズ(2) プラスチックとふたつのキス 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

病んでる者同士が出会うと……

色々問題のある魚住くんpart2
幼いときからびっくりするくらい不遇で不幸の集まりみたいな魚住くんはカウンセラーのお世話になったことがあります。
ところが……やはり本人の境遇に問題のあったカウンセラーは魚住くんの不幸に同調してしまい、自らの病んでる心が引きずられ、最後には自殺してしまいます。
魚住くんも誘われたのですが(デートのような気軽さなのがまた病んでるが……)断りました。
数年後、そ…

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