榎田尤利さんのレビュー一覧

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

ホント大好きです!!

前作では兵頭の過去が少し明らかになったのですが、今度は芽吹の番です。
いつもいつもオヤジギャグをかまし、陽気で楽しいオジサンだった芽吹ですが…
本当はすごく心の弱い男だったんですね。
そういえば、両親のことにしたって、辛い思いばかりしていたんですよね。
そんな彼が常日頃から言っている「人を信じる」ということ。
うーん、ほんと、難しいと思うんですよね。本気で他人を信じられる人なんていないん…

4

交渉人は疑わない 小説

榎田尤利  奈良千春 

ますます面白い

ハマってしまった交渉人シリーズ。面白すぎます。
サスペンス?としても面白いし、もちろんラブも面白いしキュンとするし。
BL作品だけに関わらず、ラブ以外のところがしっかりしている作品ってのは貴重ですよね。

芽吹と兵頭は30歳を越えたオジサンのくせに、そのやりとりが何とも可愛いんですよねーたまらんっ
今回はいきなり潜入捜査でホストとして登場した芽吹。
持前の話芸であっという間に人気者に。…

2
非BL作品

秒針を止める放浪者 ヴァムピール・アリトス 3 非BL 小説

榎田尤利  あんどうよしき  天野翔 

最終刊……だけど!!

高校教師として優人の側にいる超絶美形の裏戸幸也の正体はヴァムピールだ。
彼は優人の娘を自分の伴侶とするために、その父親(になるはずの)優人を守護している。
この超非科学的な状態も、慣れればそれなりに居心地の良いものになっていたのだが。
優人に襲いかかる新たなる災厄。
そして大怪我を負ってしまったアリストの運命は……

前回までに優人の過去のイジメの問題は解決していたんだと思っていたらい…

0

歯科医の憂鬱 小説

榎田尤利  高久尚子 

シリーズの中で一番好き

喧嘩っ早い鈑金屋×二重人格気味の歯科医。年下攻。
いやもうこの歯医者さんがね、仕事中はクールなのに、白衣を脱いだら花のようなおっとりした青年で、患者として出会った攻が混乱しまくっていつのまにか恋に落ちているという可愛いお話です。
年下で学歴ないけど(仕事はできる)男としてのプライドを気にする攻と、人づきあいが苦手で怒ることも苦手な受。お互いに好きで好きでたまらないってところが。遊び尽くした攻で…

0

きみがいるなら世界の果てでも 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

不健康…でも健全な供依存

萌萌萌(MAX:萌萌萌:神に近い)
お世話係り兼恋人で美術商・東海林×生活能力皆無の漫画家二木(通称ルコちゃん)の、「きみがいなけりゃ息もできない」の続編。
ハイパーダメっ子を世話する保護者、おんぶに抱っこのそんな二人が無事恋人同士になれた前作。
今作は「俺のせいで東海林がダメになっちゃう」と思い込んだルコちゃんが、東海林を振り回してます…半分自業自得だけど。笑

前作はかろうじて保護者…

1

きみがいなけりゃ息もできない(新装版) 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

ダメ人間も榎田さんにかかると可愛い生き物にみえた

隣人で世話焼き幼馴染み・東海林×超マイナー漫画家生活能力皆無・二木。
漫画を描くこと意外まともにできることがない驚異的なダメダメを誇る二木ことルコちゃん。
隣人で幼馴染みという縁で定期的に掃除をしてやり身だしなみを整えさせ、やる気がでるように発破をかけ…と丸々面倒をみる東海林。
ルコちゃんに大きな仕事が舞い込んだことから、二人のこの「ちょっと依存させすぎなんじゃないの?」という奇妙なカンケイ…

5

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

○○の所有権…

交渉人シリーズ第3弾。相変わらず会話がおもしろいです。おやじギャグだけでなく、テンポがいい。尻(…)の所有権について真剣に語るヤクザと弁護士って。いや尻はどーでもいいのですよ。よくないけど、まあいろいろと。
今回は振り込め詐欺について。どんどん危ないところに踏み込んで行く。警察に任せるのが普通なんだろう。でも人を信じたいと言い、偽善者だと自分を責めながら、その姿勢にみんなが惹かれるのだと思う。

3

普通のひと 小説

榎田尤利  木下けい子 

普通の恋は全て特別な恋

文庫2冊が1冊になったので、分厚い上に高いですが。好きだな、この装丁。30代のサラリーマン2人。全然絡みあってません(笑)。PPコートでない表紙は汚れやすいけど、ちょっと特別な気がする。これにトレーシングペーパーの帯がついてるんですよ。あう、湿気で反るのに~。
普通の恋は全て特別な恋、と語られてるとおり、どこにでもある恋。普通でないのは異常なのか、とゲイの人に詰られながら、普通という言葉に逃げな…

2

秘書とシュレディンガーの猫 小説

榎田尤利  志水ゆき 

猫の哲学に癒される

榎田さんって本当に上手いなあ、と思う。カップルごとにどこに惚れたかとか、あのときの蕩け方も違う。どのカップルも素敵だなあ、と思わせるのです。
PET LOVERSと表紙にあるのに気付いてなくて、『猫』だけど違うの?と途中まで思ってました。会員制デートクラブとの関わりがわからなくて。
何とかくっついた後の話の「不機嫌な猫」がおもしろかったです。絵本の文章を引用しながら、猫を語る。これ、翻訳物とあ…

2

アパルトマンの王子 小説

榎田尤利  緋色れーいち 

恋愛ではなく家族の話に泣ける

藤井沢商店街シリーズの4冊目。
世間知らずの御曹司×不動産屋を営む5人兄弟の長男。攻は金髪だけど日本人。修業のための古くて狭いアパートを探していて。金髪キャラ萌えはしないので、年下で王子と見紛う攻がいくら気障でも何とも思わないのですが~。まだ幼い弟妹がいる受は、恋愛に生きることができない。我慢して生きている優しい性格。でも本当は自分がいい子でいたいだけで、長男であることがイヤだと思いながらも長男…

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