榎田尤利さんのレビュー一覧

犬ほど素敵な商売はない 小説

榎田尤利  志水ゆき 

SMでもなく、調教でもなく、恋だった。私も轡田の犬になりたい。

親に愛されたことのないホストくずれの倖夫は
会員制のコールボーイのような仕事をはじめるわけですが
はじめて取った客の要望は、犬になること。
「私はきみを、美しく賢い犬に躾ける」と、首輪をつけ
言葉を発することを禁じ、四つんばいで歩かせ
犬のようにコマンドを覚えさせていく・・・

調教監禁陵辱モノ?とおもいきや
人間としての意思や尊厳を剥奪しているように見えて
このプレイには『信頼…

15

聖夜 小説

榎田尤利  山田ユギ 

人生がつまってた

北海道の片田舎で中、高校と一緒だったシマとアマチ。
友達以上恋人未満。それが恋だなんて気付かずに
アマチの親の離婚を機に、離れてしまったふたり。
再会して恋に走るには、お互いすでに人生を抱え込みすぎていて・・・

っていうお話。

再会モノ。
再会して恋してゴールではなくって
ふたりの環境や付随する家族や恋人の問題を
丁寧に描いていたので、読み手もシマとアマチだけの
気持ちに…

4

蛇とワルツ 小説

榎田尤利  志水ゆき 

Pet Lovers最終巻

榎田さんのシリーズものは全体的に短めなので、終わってしまうときはいつもなんか寂しい。
でもだれる前に終わるこの潔さは嫌いじゃないです。
読み返そうと思った時も楽だしね。

なんかここにきてオーナーのイメージがだいぶ変わりました。
仁摩さん、食えないヤツでもっと完璧人間かと思ったらこんなかわいい人だったとは。
裏側はものすごいがんばりやさんだった。
自分の身をいとわずペットたちを守ろう…

4

ひとりごとの恋 小説

榎田尤利  鳥人ヒロミ 

不器用な人たちのありふれた恋の物語

職場ではキレ者と評判の菱田がひた隠しにしているのは親友への報われない片思い。
期せずその友人牧野を居候させることになった菱田だったが、なぜかそれには牧野の弟、悦巳がついてきた。
早々に菱田の牧野への想いに気づいた悦巳は、ばらされたくなかったら自分も同居させろと脅してきて……

親友への報われない恋心を抱えた主人公と親友の弟というシチュエーションはBL的に結構王道な気がしないでもない。
で…

1

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

昔の先生に

熱血でまじめな高校時代の担任に タイムスリップした生徒が恋する話
タイムスリップした生徒久我山が攻め、高校の担任が曽根で受け。
弁護士の久我山は仕事に女に不自由のない毎日を送っているが、なぜだかつまらない。
そんな時、高校時代の友人本城から高校のときの担任曽根のお葬式に誘われた。
当時から冷めていた久我山は熱血だったというその担任のことをあまり覚えていなかった。
曽根は借金苦による自殺だ…

3

普通のひと 小説

榎田尤利  木下けい子 

敢えてノンケ同士の恋を描いたテーマが面白い

元々ノンケだった2人が悩み葛藤しながらゆっくり愛を育んでいくお話。
ストーリー展開させる上でどちらか片方がゲイであった方が何かと内容は膨らませやすそうな気もするんですが、そこを敢えてノンケ同士に焦点を当てた所がとても興味深く新鮮でした。まぁその分2人の関係はなかなか進展を見せず、ちょっとしたすれ違いや誤解でむしろ事態が後退してるのにハラハラさせられた場面も多々ありましたが…(笑


今回は双方の…

6

聖夜 小説

榎田尤利  山田ユギ 

良かった…

1話目はシマの視点から語られます。17歳のときアマチとシマは犬がじゃれあうようにキスとそれ以上のコトもしてしまいます。でも、アマチ(受け)の両親が離婚して引っ越してゆき、シマ(攻め)との縁は一旦切れてしまう。
10年後再会したとき、シマは女性の婚約者をつれ、マンションの見学に訪れていた、そこには展示場の案内係としてアマチがいた。
アマチへの執着がいまだにあることを自覚するシマ。
しかし、シマ…

2

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

あらすじからは・・・わからなかったストーリー(-"-)

地位も名誉も手に入れ女にも不自由しない容姿の31歳弁護士 久我山。
だが、なにか物足りなかった。
そんな時、高校からの付き合いの本城から高校の担任であった曽根先生が死んだとの連絡が入り顔も覚えていなかったが本城に付き合い通夜に参列する。
その帰り道、タクシーに乗った久我山は事故に会ってしまい・・・。
目覚めたら17歳にタイムスリップ。というところから始まります。

体は17歳の久我山だ…

6

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

はじめての

“読みたい”誘惑に負けました(* >ω<)=3
面白かったです。榎田さんの作品も久しぶり。

過去へのタイムパラドクスもの。
記憶の片隅にしか居なかった高校教師。彼の葬式の帰りの事故でなんと高校時代へと意識だけが飛ばされてしまう。
そこで再開した曽根先生。記憶の中にあるのはさえない、どこか暇しい存在だったはず。だった。
しかし、若かりし曽根に触れるほどにそれはいとしいとい…

3

Stepbrother 小説

榎田尤利  国枝彩香 

もっと家族間でのトラブルでひっぱって欲しかった。

いい歳してからのステップブラザー。
しかも職場では弟が上司で、兄が部下。
お互い28歳同士だし、親同士の再婚で兄弟になっただけで
いまさら兄弟という関係を必要としなかったのかもしれないですよね。
大人になって他人と深く心を通わせられた場合
それが愛情になるのは至極当たり前のような気がしました。

設定が、おもしろいっと思ったけど
ネタじゃなくて素直になじむ心理描写でした。

セ…

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