榎田尤利さんのレビュー一覧

放蕩長屋の猫 小説

榎田尤利  紺野けい子 

このヘタレはダメだった……

会社員で恋人の遊真と同棲中のイラストレーター、まひろ。
つきあい始めて3年半の遊真は優柔不断な性格で、度々浮気を繰り返していた。
面倒見がよいまひろはこの年下の恋人のことを何度も許してきたがそれももう限界?
売り言葉に買い言葉で同居の解消を宣言したとたん、幼馴染みの春彦が長年の気持ちを告白してきて……

何にも考えずにスピンアウトの方を先に読んでしまったのですが、この順番で正解だったかも…

2

猫はいつでも甘やかされる 小説

榎田尤利  紺野けい子 

スピンアウト

日米ハーフのシュウは色々あって日本が嫌いだ。
しかし皮肉なことに、彼は父親の命令で日本の高校で特別講師として生徒たちに英会話を教えることに。
大嫌いな場所しかも生徒たちはサル並……げんなりするシュウの前に現われたのは同じく特別講師で茶道師範の春彦だった。
妙に余裕のある態度に反感を感じるシュウだが、ある事情から彼の暮らす放蕩長屋にやっかいになることになり……

このお話は同じレーベルから…

2

夏の子供 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

複数の登場人物の過去や人生が互いを繋いでる

『夏の塩』から物語に色がついた。
そんな印象の『夏の子供』です。

魚住と久留米の物語ではあるけれど
彼らの側には、彼らのほかに人間がいて
たくさんの人が織り成す世界でした。

人間としての感覚が芽生えた魚住に訪れるのは幸せだけじゃなく
怒り、恐怖、悲しみ、全部なんですよね。
でも、怒ったり、怖くなったり、悲しくなったりっていうのは
生きているからこそで、それを抱えて乗り越えて…

2

夏の塩 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

言葉につまる・・・

美しい顔の魚住は、味覚障害で感情も乏しい。
生きているのに死んでいるような人物。

久留米は、魚住に対して唯一普通に接することのできる男。

魚住は、久留米を好きになるし
久留米も、魚住を好きになるお話なんだけど
魚住を変えたのは久留米だけではなくて
まわりにいるインド系ハーフのサリームだったり
ちょっと変わった久留米の元カノのマリだったり
人格者の先輩、濱田だったり
その他…

1

普通の男 小説

榎田尤利  宮本佳野 

隠れた名作

「おやじ・リーマン・大人ゆえの葛藤」が好きな人にはかなりおすすめです。
何か大事件が起きたりするようなお話しではないので、派手さはありませんが、淡々とした日々がやがて色づいてくる感じがお好きな方は是非読まれて見て欲しいです。

実は自分自身は別におやじものは好きでもなんでもなかった(笑)んです。
作家さんが知っている人というだけで何となく買ってしまった作品で、特に何も期待せずに読みだした感…

3

はつ恋 小説

榎田尤利  小山田あみ 

タイトルをいい意味で裏切るお話しでした^^*

『はつ恋』というタイトルからもっとカルピスソーダのような(笑)ものを思い描いていた私ですが、
この内容にはいい意味で裏切られたと思いました。

まぁ30代の男性と40代の男性のアレですから、そんな甘酸っぱい話では無いはずなんですが、でもなぜかちゃんと甘酸っぱさは感じれました!
やっぱり学生の時代にタイムスリップ(といっても中身は30代のまんまw)という部分があるからでしょうねー。

そ…

5

ワークデイズ 小説

榎田尤利  高橋悠 

まってました王子沢編

アズマリシリーズ番外編。
王子沢の恋のお話が入ってます。

吾妻に振られた王子沢がどんだけ落ち込んでるかと
わくわくしてページをめくったのですが
王子沢のお相手となる榊のモノローグからスタートで拍子ぬけw
榊と王子沢の両方の語りで物語はすすむのですが
吾妻に振られてからすでに2年も経過しているということで
なんというか完全にふっきれてたましたwww
もっと王子沢がズタズタになって…

0

吾妻&伊万里 オール・スマイル 小説

榎田尤利  高橋悠 

アズマリ× マリアズ◎

このシリーズの名称アズマリじゃなくてマリアズだよぉw
さてさてシリーズ3作目は、王子沢がめきめきと頭角を現します。

ぶっちゃけ私の気持ちは、王子沢にかなり傾いてしまって
伊万里への気持ちが薄れましたw
それでも伊万里を選んだ吾妻と私は根本的に好みのタイプが違うんだと思いますw

リーマンモノ。同期入社。
ふたりは男同士で恋人同士だけどライバルでもありたいと思うのです。
とかく攻…

0

吾妻&伊万里 レイニー・シーズン 小説

榎田尤利  高橋悠 

攻めである伊万里の魅力が薄い

吾妻&伊万里シリーズ2とありますが
伊万里×吾妻ですw

このシリーズは、吾妻の脳内駄々漏れ、ひとりボケつっこみ、口語で
べらべらとしゃべりたおすという作品で読みやすいです。

商社を舞台に同期入社の成績TOPとどんじりが社内恋愛をしているのです。
前作は、セクハラを軸にお話がすすみ、今作は、大人のいじめを軸に
お話がすすみました。軽い口調で語られますがテーマは重いように思います。…

0

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

なんておもしろいんだ!

どんどんおもしろくなっていくシリーズで、ある意味不安です!!

榎田さんの作品は元々大好きなのですが、魚住君の次点に座っている交渉人シリーズ。
まぁ魚住君シリーズは私の中で殿堂入りなので、実質1位におわせられます。



コミカルなのにシリアス、シリアスなのにコミカル。
両方無理なく在るのが、ただただすごい。
1・2巻はべた惚れ兵頭と美形なのにおっさん丸出しの芽吹のジタバタ感が笑…

3
PAGE TOP