total review:278311today:27
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
105/143(合計:1421件)
榎田尤利 奈良千春
さくら☆
ネタバレ
天職交渉人VS天才詐欺師。 とうとうここまできた。怒涛の日々だった。1、2巻を読んだときの自分が懐かしい。最初は和気あいあいとしたワクワク感に浸かり、すっかり榎田先生の魔術にときめいて、心地良くうっとりしていた。よもやこんなにも血眼になり、えもいわれぬほど頭を使い、息をのみ瞬きも忘れるほどの勢いで、芽吹ネゴオフィス周辺にトリップするハメになるとは!まさに私が嵌められている! 下巻をもまた転…
内蔵を直に握られる感覚という言葉が浮かんだけど、芽吹はそういう感覚だったのだろうか。 彼の過去に出来た大きな傷は炎症と膿みを繰り返し、痛み続けたまま、引きずるように生きてきた。なんとか塞がっていた傷を、掻きむしられ、また血が溢れ再燃する痛み。やっかいなのは過去の痛みのレベルを強力に思い出す強迫観念が、痛みを増幅させていくだろう。 涙が止まらない。本を読んでこんなに複雑な想いで涙を流したのは…
榎田尤利 国枝彩香
ヒオリク
表紙からオフィスラブ、と見せかけて実はアットホームラブストーリーでした。タイトル読めよって話ですがw 思いっきり「兄弟」ですからね。 しかしこの兄弟、血はつながっておりません。 それぞれシングルだった父親と母親の晩年再婚により、いい年したサラリーマンも連れ子ということで家族関係になってしまったのです。 しかもなんの因果か、同じ会社の新しい上司と部下。 会社では、新しく配属された怜…
読み終わって最近はすぐレビュするようにしてるのですが、 今回は無理だった。。。 軽快にユーモアたっぷりな交渉人シリーズですが、今巻は芽吹の過去が絡んでくるシリアスなお話でした。あ。もちろん中盤くらいまではバッチリ笑わせてくれます♪ 七五三野が芽吹のお尻に湿布貼ってる最中に、ナイスタイミングで入ってくる兵頭とかwその後の芽吹の尻の所有権を巡る低次元な争いもwww 伏線を張ったままのラ…
榎田尤利 志水ゆき
竹@松
ちょっと、本文の感想からはズレた内容になってしまいますが、 「ガゼル」というのは、本来群れで行動する動物です。 ですが、本書の「ガゼル」は足が折れていて、一人で取り残されている。 というより、自ら「置いていって」と願い出たようなものかもしれません。 立派な自己犠牲です。 そのあたり、私としては全く人間性を感じない場面でした。 では、何処を持って、「神」としたかというと、勝手に感…
最初の一文。 「さみしくてさみしくて気が狂いそうだったので、犬を飼うことにした」 衝撃でした。頭をぶん殴られたようです。 本書は何度も読み返しているのですが、その衝撃は、薄れるどころか、二度、三度と読み返すたびに、ますます強さを増して心を揺さぶられます。 ここに出ている言葉はみんなある意味反語なんですね。 「寂しい」から「傍にいて欲しい」「愛して欲しい」 その最初の「寂しい…
榎田尤利 佐々木久美子
雀影
ドラマCDを先に聞いてから原作を読んだのですが、どちらも良かった。 CDの方は、黒田さんの声に惑乱しながら、結構ウルウルして聞いたのですが、対して原作の方は、野迫川のマンガへのオタクっぷりが、マンガの古典の小ネタが随所にはいることでより強調されていて(CDでは細かいくすぐりは、結構ざっくり省かれていた)、より笑い所が多くてコメディ色を強く感じました。 あと、意外なことに、ドラマCDの黒田を演じ…
読み終わりました。まさに今。 なんなんだーーー!!この幸せ感!!!!!! ニヤニヤがとまらなーーい!!! 1巻も神でしたが、やっぱり2巻も神!!! このシリーズは。。。本当になんといっていいのか言葉で表し尽くせない、充足感が特徴なんだろうか。もはや盛りだくさんすぎて判断もおぼつかない。 全身のコリをほぐしてくれるというかw ああソコ!?ってツボをぐいぐい押される心地よさ~~(><)…
Goma2
交渉人シリーズ、デコイのファンなら読んで損はありません。 そして奈良さんの漫画が2ページずつあるしで、すごく幸せになれます。 漫画には兵頭×芽吹とキヨ×智紀、加賀谷×那岐と火野×安見が登場します。 漫画も小説も、本編ではあまりないほのぼのした日常のとある風景を覗いているような内容です。 個人的にはキヨ×智紀のめちゃくちゃ可愛いやり取りと火野の本編ではありえないような一面に、買って良かったあ…
榎田尤利 紺野キタ
茶鬼
絶版になっていた作品が新装版ではあるが、入手できることになったのは大変に嬉しい榎田作品です。 この作品を読み終わって、最初に感じたのは榎田さんの持つ、枠にとらわれない一般小説としても成立できるその凝り固まっていない柔軟性に、この作家さんは別格、と位置付ける所以なのだと、改めて実感させられたことでした。 このお話は、下世話な言い方をすれば、ゾンビに陰陽師に、と、普通ではありえないとんでもな設定で…