榎田尤利さんのレビュー一覧

交渉人は振り返る 小説

榎田尤利  奈良千春 

レビュを書くのが重い…

読み終わって最近はすぐレビュするようにしてるのですが、
今回は無理だった。。。
軽快にユーモアたっぷりな交渉人シリーズですが、今巻は芽吹の過去が絡んでくるシリアスなお話でした。あ。もちろん中盤くらいまではバッチリ笑わせてくれます♪
七五三野が芽吹のお尻に湿布貼ってる最中に、ナイスタイミングで入ってくる兵頭とかwその後の芽吹の尻の所有権を巡る低次元な争いもwww


伏線を張ったままのラ…

7

獅子は獲物に手懐けられる 小説

榎田尤利  志水ゆき 

足の折れたガゼルに魅力を感じるか、ということ。

ちょっと、本文の感想からはズレた内容になってしまいますが、
「ガゼル」というのは、本来群れで行動する動物です。
ですが、本書の「ガゼル」は足が折れていて、一人で取り残されている。
というより、自ら「置いていって」と願い出たようなものかもしれません。

立派な自己犠牲です。

そのあたり、私としては全く人間性を感じない場面でした。
では、何処を持って、「神」としたかというと、勝手に感…

3

犬ほど素敵な商売はない 小説

榎田尤利  志水ゆき 

泣くために読みます。

最初の一文。

「さみしくてさみしくて気が狂いそうだったので、犬を飼うことにした」

衝撃でした。頭をぶん殴られたようです。
本書は何度も読み返しているのですが、その衝撃は、薄れるどころか、二度、三度と読み返すたびに、ますます強さを増して心を揺さぶられます。

ここに出ている言葉はみんなある意味反語なんですね。
「寂しい」から「傍にいて欲しい」「愛して欲しい」
その最初の「寂しい…

13

吸血鬼には向いてる職業 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

マンガ愛

ドラマCDを先に聞いてから原作を読んだのですが、どちらも良かった。
CDの方は、黒田さんの声に惑乱しながら、結構ウルウルして聞いたのですが、対して原作の方は、野迫川のマンガへのオタクっぷりが、マンガの古典の小ネタが随所にはいることでより強調されていて(CDでは細かいくすぐりは、結構ざっくり省かれていた)、より笑い所が多くてコメディ色を強く感じました。
あと、意外なことに、ドラマCDの黒田を演じ…

1

交渉人は疑わない 小説

榎田尤利  奈良千春 

ワクワクが止まらない!!!笑

読み終わりました。まさに今。
なんなんだーーー!!この幸せ感!!!!!!
ニヤニヤがとまらなーーい!!!
1巻も神でしたが、やっぱり2巻も神!!!

このシリーズは。。。本当になんといっていいのか言葉で表し尽くせない、充足感が特徴なんだろうか。もはや盛りだくさんすぎて判断もおぼつかない。
全身のコリをほぐしてくれるというかw
ああソコ!?ってツボをぐいぐい押される心地よさ~~(><)…

3

さくら グッズ

緊迫した作品だからこそ楽しめるささやかな日常風景

交渉人シリーズ、デコイのファンなら読んで損はありません。
そして奈良さんの漫画が2ページずつあるしで、すごく幸せになれます。
漫画には兵頭×芽吹とキヨ×智紀、加賀谷×那岐と火野×安見が登場します。
漫画も小説も、本編ではあまりないほのぼのした日常のとある風景を覗いているような内容です。
個人的にはキヨ×智紀のめちゃくちゃ可愛いやり取りと火野の本編ではありえないような一面に、買って良かったあ…

1

永遠の昨日(新装版) 小説

榎田尤利  紺野キタ 

往年の”少年ドラマシリーズ”のような・・・

絶版になっていた作品が新装版ではあるが、入手できることになったのは大変に嬉しい榎田作品です。
この作品を読み終わって、最初に感じたのは榎田さんの持つ、枠にとらわれない一般小説としても成立できるその凝り固まっていない柔軟性に、この作家さんは別格、と位置付ける所以なのだと、改めて実感させられたことでした。
このお話は、下世話な言い方をすれば、ゾンビに陰陽師に、と、普通ではありえないとんでもな設定で…

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交渉人は黙らない 小説

榎田尤利  奈良千春 

上手い!プロットしっかり!!

んー。読後感を言うなれば、いい映画を見た後のように充実感♪♪♪
キャラの魅力、伏線の張り方、ストーリーの流れ方、世界観、いずれもバランス取れてると思います。
ありそうでない、量も味もちょうどいいディナーコースに出会えた感じですwww

榎田先生の文章はテンポが良く、風景までしっかり表現される鮮明な描写にぐいぐい惹きこまれます!!!

主人公芽吹視点の心情が、読み手にうまいことシンクロさ…

4

交渉人は黙らない 小説

榎田尤利  奈良千春 

アニメで見てみたい

キャラクターの個性をうまく活かして描いてて、シリーズ読み進めていくにつれすごくキャラクターに感情移入していけます。
とくに主人公の芽吹、完璧な男でもスマートな男でもないってのがいい。顔は確かに良い。頭も良い。だがなんだかなかなかキマらないやつである笑
そして脇役のキャラクターが本当に良い。仲間も敵役にもモブ的なやつらにもどのキャラクターにも花を持たせている。
文章のうまさっていうより、キャラ…

1

聖夜 小説

榎田尤利  山田ユギ 

自分勝手になりきれない二人の恋の話

婚約者との結婚を目前にして、シマはかつての親友だったアマチと再会した。
かつて甘く、今になっては苦い想いを共有して、そのまま音信不通になっていたアマチ。
それなのに無自覚のまま抱き合った記憶は鮮烈に蘇る。
しかし結婚を控えているシマだけではなく、アマチにも付き合っている相手がいて……

再会もの。
もうすぐ結婚する予定の婚約者がいるシマと、自分のせいで妻子を失った恋人を持つアマチ。

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