榎田尤利さんのレビュー一覧

愛とは言えない(1) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

拘り続けた味の記憶

今回は都内にいくつも飲食店を持つ実業家と
執筆活動もする大学の心理学准教授のお話です。

2人の偶然の再会から
受様が元妻に関わる過去を振り切るまでを収録。

攻様は多くの飲食店をプロデュースしている
実業家です。

金も有り、容姿にも恵まれ、学歴も高い攻様は
もの心付いた時から女にもてるのが当たり前で、
好みであっても無くても多くの浮き名をながします。

欲しいと思った…

5

恋とは呼べない (1) コミック

榎田尤利  町屋はとこ 

自己制御できないからこそ厄介で

今回はクリスマスイブに受様に拾われた青年と
恋人に振られたばかりの生真面目な会社員のお話です。

雪の日の2人の出会いから
受様の元カレとの関係を清算するまでの本編に
貰われていったやきのりの短編を収録。

受様は生真面目な性格の経理マンです。

笑っただけで叱りつけるような
堅い父親をもった為か
受様はあまり表情が豊かではない為に
良かれと思ってした事でも
相手に伝わら…

3

愛なら売るほど 小説

榎田尤利  高橋悠 

愛売るが読みたいーー!!

おもろいーーー!!
本編も勿論なんだけど、作中に出てくる泉[受]の描いてる漫画の「愛売る」が凄くおもろいんですよー。
レディース漫画なのに男性も虜にするその面白いさ。
実際、この作品に出てくる人物って殆どが「愛売る」のファンなんですけどそれも納得しちゃう位に面白そうなんだ、これが!
漫画家シリーズの小道具としての「作中漫画」を超えてますよー!!
もう「愛売る」の内容シーンが出てくるとその…

1

吸血鬼には向いてる職業 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

まさかの人外

漫画家シリーズ、第四弾にしてまさかの人外。
本当に、本当に吸血鬼なの?って思ってたらホントに吸血鬼だったとはー!しかも人化出来る黒猫もいるし!!
今までの漫画家シリーズと全く違う思い切った設定にびっくりしました。

でも読んでみると不思議な位に違和感が無い。
吸血鬼が漫画家ってかなりトンチキ設定だと思うんだけど、するするっと受け入れてしまえるから不思議だー。
瑞祥[攻]が最初はただから…

1

ビューティフル・プア 小説

榎田尤利  稲荷家房之介 

ほんわりと気持ちがやすらぐ作品

榎田さんの作品は、どうしてこうも後味が良いのか。

金髪王子様の身売りという、とんでもない設定なんだけど
理由づけであるとか、心理描写であるとかが非常に巧みで、
納得させられたり、主人公とともに最後のシーンで
驚愕したり。
しあわせな気持ちにさせてくれる良作でした。

1

スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. 小説

榎田尤利  奈良千春 

17歳は成長中

この作品のレビュー、皆さんいつもにましていっぱい語ってらっしゃいますね。
ホントに確かに、いっぱい、いっぱい、語りたくなるくらい、モエだのエチだのそれ以上に,家族とは、愛とは、生とは、死とはの、奥深いテーマが、ドキドキはらはらの展開の中にてんこ盛り。
これだけの中身を、この疾走感でぐいぐい読ませてくれて、その上、登場キャラ達の基底にあるのは、愛を信じて、自ら成長しようとする前向きさ。
さらに…

4

きみがいなけりゃ息もできない(新装版) 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

温められていたのはどちらかな

よくぞ今まで人としての体を成してきたと、その存在が奇跡としか
思えない。そして、恐らくBL史上最もばっちい男なのではないか?
彼は仁木、マンガ家としての愛称はルコちゃん。
自己管理などという高尚な言葉は持ち合わせず、
誰が見ても幼稚園児と相違ない生態はちょっとした衝撃です。

3日でゴミまみれ、1か月で虫が湧き、半年で畳が腐り
1年後には死体の出来上がりと溜め息をつくのは、
そんな…

5

明日が世界の終わりでも 小説

榎田尤利  茶屋町勝呂 

切なくて温かい

表題作は玲[攻]と望[受]との切ない話、「約束」はその6年後で玲の友人の城上[攻]と悠一[受]との話、最後の「集い」はその4人が出会うエピソードで締めくくられています。

心にずしんと来るのは表題作。
玲と望は恋人同士なのですが、玲自身は決して望を抱かずに城上を始め他の男に抱かせそれを見ているだけ。
SMプレイのそれではなく玲は過去のトラウマからそうやってしか愛せない人間。
望は次第にそ…

1

愛とは言えない(2) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

頑固で不器用な男はあろうことが間も悪かったっ!

サガンは前回でなんとなく過去に整理を付けることが出来たのかな?
彼にとっては「過去の出来事」とスッキリ忘れるなんてことは出来ないんだろうけど、それでもちゃんと「今」に目を向けられるくらいには、心に余裕が出来たかな?
とか思ってたんですがっ!ですがっ!!!

まあ確かに、余裕は出来たんでしょうよ!
橘高のことが特別だってこともちゃんと認めましたとも!
ただし、自分の心の中でねっ!!!

2

愛とは言えない(1) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

なんてまあ頑固で不器用な……。

サガンがもう、とんでもなく頑固すぎる!
まだまだお話の序盤といった印象で、全体像が見えない感じなのですが、それでも充分すぎるほど登場人物たちの人間像が描かれていて、さすが榎田さんと思わず唸ってしまいました。

同時期に発売された漫画『恋とは呼べない』とリンクしているんですが、先にそちらを読んだからか、サガンの裏側が見えた気がして一層切なくなりました。
漫画ではあんな笑顔全開で、猫じゃらしを…

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