榎田尤利さんのレビュー一覧

愛とは言えない(1) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

頑固な大人たち

あらすじは、他の方がとても上手にまとめて下さっているので割愛します^^

榎田作品のどれを購入しようかなと悩んでいた所、町屋先生の絵が美しかったのでこれに決めました
表紙裏のあらすじを読めば、40代にほど近い、言ってしまえばオヤジたちのじれったく進んでいく恋のお話、ということで
初めは、やっぱり交渉人シリーズにすれば良かったかなぁ、などとも思っていました…がっ!

やっぱり榎田先生は素晴らしい
サ…

3

永遠の昨日(新装版) 小説

榎田尤利  紺野キタ 

予想される結末に

何度も立ち止まりながら読みました。

分かってしまうんです。これからの二人の未来が。絶対に浩一が都合良く生き返るなんてあるわけもなく、そして浮かんでくるのは分かたれる二人。

だから辛くて一気に読んでしまうなんてことできませんでした。

冒頭部分はコミカルでフっと笑ってしまうような所もあります。だけどどこか違和感を感じます。それは根底にはやはり浩一が「死んでしまった」という変わりようの…

4

愛とは言えない(2) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

失ってから気付くモノ

今回は都内にいくつも飲食店を持つ実業家と
執筆活動もする大学の心理学准教授のお話です。

攻様事情を絡めて
少しづつ近付く2人の様子を綴った本編と
2人の出会い編を収録。

ゲイだと言う事を告白できずに
ある女性と結婚した受様。

耐えきれずに妻に告白しようとした夜、
交通事故で妻が急死した為に
深い後悔に苛まれ続けていましたが

妻の弟の脅迫めいた行動で
怪我を追っ…

2

愛とは言えない(1) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

拘り続けた味の記憶

今回は都内にいくつも飲食店を持つ実業家と
執筆活動もする大学の心理学准教授のお話です。

2人の偶然の再会から
受様が元妻に関わる過去を振り切るまでを収録。

攻様は多くの飲食店をプロデュースしている
実業家です。

金も有り、容姿にも恵まれ、学歴も高い攻様は
もの心付いた時から女にもてるのが当たり前で、
好みであっても無くても多くの浮き名をながします。

欲しいと思った…

5

恋とは呼べない (1) コミック

榎田尤利  町屋はとこ 

自己制御できないからこそ厄介で

今回はクリスマスイブに受様に拾われた青年と
恋人に振られたばかりの生真面目な会社員のお話です。

雪の日の2人の出会いから
受様の元カレとの関係を清算するまでの本編に
貰われていったやきのりの短編を収録。

受様は生真面目な性格の経理マンです。

笑っただけで叱りつけるような
堅い父親をもった為か
受様はあまり表情が豊かではない為に
良かれと思ってした事でも
相手に伝わら…

3

愛なら売るほど 小説

榎田尤利  高橋悠 

愛売るが読みたいーー!!

おもろいーーー!!
本編も勿論なんだけど、作中に出てくる泉[受]の描いてる漫画の「愛売る」が凄くおもろいんですよー。
レディース漫画なのに男性も虜にするその面白いさ。
実際、この作品に出てくる人物って殆どが「愛売る」のファンなんですけどそれも納得しちゃう位に面白そうなんだ、これが!
漫画家シリーズの小道具としての「作中漫画」を超えてますよー!!
もう「愛売る」の内容シーンが出てくるとその…

1

吸血鬼には向いてる職業 小説

榎田尤利  佐々木久美子 

まさかの人外

漫画家シリーズ、第四弾にしてまさかの人外。
本当に、本当に吸血鬼なの?って思ってたらホントに吸血鬼だったとはー!しかも人化出来る黒猫もいるし!!
今までの漫画家シリーズと全く違う思い切った設定にびっくりしました。

でも読んでみると不思議な位に違和感が無い。
吸血鬼が漫画家ってかなりトンチキ設定だと思うんだけど、するするっと受け入れてしまえるから不思議だー。
瑞祥[攻]が最初はただから…

1

ビューティフル・プア 小説

榎田尤利  稲荷家房之介 

ほんわりと気持ちがやすらぐ作品

榎田さんの作品は、どうしてこうも後味が良いのか。

金髪王子様の身売りという、とんでもない設定なんだけど
理由づけであるとか、心理描写であるとかが非常に巧みで、
納得させられたり、主人公とともに最後のシーンで
驚愕したり。
しあわせな気持ちにさせてくれる良作でした。

1

スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. 小説

榎田尤利  奈良千春 

17歳は成長中

この作品のレビュー、皆さんいつもにましていっぱい語ってらっしゃいますね。
ホントに確かに、いっぱい、いっぱい、語りたくなるくらい、モエだのエチだのそれ以上に,家族とは、愛とは、生とは、死とはの、奥深いテーマが、ドキドキはらはらの展開の中にてんこ盛り。
これだけの中身を、この疾走感でぐいぐい読ませてくれて、その上、登場キャラ達の基底にあるのは、愛を信じて、自ら成長しようとする前向きさ。
さらに…

4

きみがいなけりゃ息もできない(新装版) 小説

榎田尤利  円陣闇丸 

温められていたのはどちらかな

よくぞ今まで人としての体を成してきたと、その存在が奇跡としか
思えない。そして、恐らくBL史上最もばっちい男なのではないか?
彼は仁木、マンガ家としての愛称はルコちゃん。
自己管理などという高尚な言葉は持ち合わせず、
誰が見ても幼稚園児と相違ない生態はちょっとした衝撃です。

3日でゴミまみれ、1か月で虫が湧き、半年で畳が腐り
1年後には死体の出来上がりと溜め息をつくのは、
そんな…

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