なかむら悠香さんのレビュー一覧

秘して花咲く 小説

なかむら悠香  小路龍流 

能面師と、能楽とロックの融合がとても興味深いです。

新刊チェックで粗筋を読み、「能面師」という初めて目にする職業に非常に興味を持ち、
特典が付くということで、いつもの書店で予約して購入しました。

受けの聖くんは、能面に対する思いが強く、面打ちに対して真剣な姿勢に、
また、恋愛のの噂の絶えない攻めの桑折さんに対する想いを自覚してからは、
自分の想いを必死に抑えようとする姿に好感を持ちました。
桑折さんとの体の関係は、交換条件だと思ってい…

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秘して花咲く 小説

なかむら悠香  小路龍流 

噂話に惑わされ勘違い

伝統芸能と伝統職人技との共演と言うお話でしょうか。
能楽師と面打ち師との勘違いと誤解から始まる受けにしたら切ない恋、
攻めにしたら嬉しくて舞い上がる恋が同時に始まったようなものです。

能楽師として若手で人気も実力もある禎臣は能楽師でありながらもメディアでの
露出度が高く、プライベートな恋愛でも浮き名を流す有名人。
そんな禎臣にたまたま師匠について行った能楽の稽古場で聖は突然声をかけら…

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秘して花咲く 小説

なかむら悠香  小路龍流 

そこに隠された熱い魂

作者さんの初単行本。
能楽師と面打ちの伝統芸能を舞台にしたその小説は、大変にシンプルで解りやすくなおかつ丁寧な作品という印象を与えました。


能面に魅せられて弟子入りして七年、師匠について能の稽古場で聖が出会ったのは、イケメンで次々と相手を変えるという節操のない噂もある人気若手能楽師の桑折。
彼に声をかけられ提案されたのは、彼ら若手が計画している舞台で使用する面の作成。
打ち合わせの…

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秘して花咲く 小説

なかむら悠香  小路龍流 

大人の男の抜け感に萌、かな。

日本の伝統芸「能」の世界のお話ですが、
敷居が高いことは何もなく
描かれていることはとてもシンプル。

能楽師と面打ち師。
二人がそれぞれの芸事に打ち込む互いの姿に惚れ込み
両想い状態になるが、ちょっとした誤解ですれ違う。
傲慢だが優しい大人×真面目な美人
という組み合わせなど、オーソドックスな感じが良かった。
能の舞台シーンもなかなか艶っぽい魅力がありました。


主人公…

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