ぱるせん
3巻はほぼ性生活の話でしたね(笑)。元々性癖を少し拗らせた攻め受けのやりとりが面白い作品なので、この2人らしいといえばらしいなと思いました。お互い一方的に責めてくる彼氏を持つ者同士である三崎と鈴木の、社会人とは思えない高校生のようなプレイの勉強シーンが滑稽でもあり愛おしくもありました。恋愛経験もけっして多くはなく、ましてや同性相手など参考にできる情報も少ない中で、彼氏を喜ばせたい、自分と同じよう…
真嶋の日常にも仕事が組み込まれて、日々とても忙しそうで疲れ切って帰ってくる姿にはつい同情してしまいますが、就職したての頃は誰だってこんなものですよね。徐々に力の抜き方とか、適度な休みの取り方を覚えて、仕事も私生活も充実させられるようになるといいな。真嶋も園木もまだ家族にはお互いの関係性を伝えられていないけれど、一番大切で関係を壊したくないからこそ慎重になるもの。2人それぞれのペースで、伝えられる…
話数を重ねても2人の距離感、恋人としての生活がずっと等身大なところがいいなぁと思います。もちろん大学を経て社会人になり、人として成長していく部分もあるけれど、根本的な部分は高校時代から変わらず、昔の交友関係もそれぞれ大事にしているところが素敵です。真嶋のどんな時、どんな相手に対しても物怖じしない堂々とした振る舞いに感化されて、職場でカミングアウトできた園木。でも、プライベートは必ずしも明らかにす…
旧版2巻まで読んだ際にはたわいない学園生活が延々と描かれる流れに特別な魅力を見出せなかったのですが、続編の評価がとても高いのを知り改めて旧版3巻までが収録された新装版を読み直してみたら、なんと真嶋と園木についにそういう展開が訪れていたんですね。高3になってからの2人のすれ違いは友達として、恋愛経験も乏しい高校生として結構リアルで、そもそも相手に恋をしていることに気付いていなかった、というのが10…