阿賀直己さんのレビュー一覧

きみの背中 ぼくの手のひら 小説

阿賀直己  ぱち 

オリジナルBLって何でしょう

偶然の一致や個人の感じ方の範疇かもしれませんが、ネーミングやイラスト、特徴の描写と合わせるとモデルになっているであろう人物が彷彿としてしまう。
架空のオリジナルの人物とは感じられなかったために、性愛の描写を読んでいて罪悪感がありました。
私は評価できません。

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ビューティフル・ライフ 小説

阿賀直己  ぱち 

検索すると…

ある海外芸能人のファンフィクにしか見えないという感想が複数ありました。私も同じ感想です。
一般の人から見たらこれはこれで独立した三角関係BLなのかもしれませんが、ファンフィクを読んだ事のある人間にしてみれば、既視感のある関係性のパロディに見えました。そういう意味ではオリジナリティが感じられなかった。
文章が陶酔気味で、これは単純に好みでしょうが個人的には肌に合わず引いてしまうところもありました…

18

factory! ファクトリー! 香鹿と糸島の場合 小説

阿賀直己  ぱち 

ああ…

アワードノミネートですか。

個人的な作品の感想としては語り口が好みではないです。端々で現実味や人間味を出そうと言うのは見て取れるのですが、かえって鼻についてしまうもので…。
レビューでリアルだと評している方が多いのは何をリアルとするかの差なのでしょうが、事細かい描写が取って付けたように感じられて、あらすじで書かれている程度の流れしか頭に入って来ませんでした。

それと、気になっている…

30

きみの背中 ぼくの手のひら 小説

阿賀直己  ぱち 

う~ん…

表紙も素敵で、レビューも高評価。ググってみたら最近若干話題をさらっている作家さまで、かえって興味をそそられ手に取ってみました。内容は書いてくださっているので感想を。

ごめんなさい、辛口な感想です。おいやな方はスルーしてください。

何というか、不思議な空気感のある作品でした。文章の進め方とか言葉遣いとかが、ばっさり言ってしまうと「素人感溢れる」っていう感じ。話が受けの視点で、かつ一人称で…

24

きみの背中 ぼくの手のひら 小説

阿賀直己  ぱち 

可愛くて可愛くて

以前Webで掲載されていたとの事ですが私はお初でした。
阿賀先生の本はfactoryでファンになって直ぐに他の本も購入して読みました。
全部大好きです。先生の描く受けが全部可愛くて!けど可愛いいだけじゃなくて必死に生きてる感じが伝わって来るのです!
この本の東五も自分がゲイである事に臆病になっているけど心の中じゃ初対面の人を自分の好みかどうかで見ているとこがある現代の青年ぽくて。
明らかに…

6

きみの背中 ぼくの手のひら 小説

阿賀直己  ぱち 

全員まとめて愛しい

待ちに待った書籍化でした!

ゲイであることにコンプレックスを抱える東五が、上司と立ち寄ったイタリア料理店でその店のコック、宝に一目惚れする。

お話は全て東五視点で語られています。…東五視点だというのに、どうしてこんなに可愛いんだ東五…
仕事ができて、傍目には社交的でルックスも良い、その使い方も自分でわかっている。これだけではちょっと腹も立ちますが、恋をした、宝にめろめろな東五が本当に…

11

ビューティフル・ライフ 小説

阿賀直己  ぱち 

愛する関係と恋する関係がもっと見たかった

通常のBL小説は文庫サイズだと思うのですが、この本はペーパーブックのような仕様で、400ページ近くあります。書店やアニメショップなどのBLコーナーで探すのに結構苦戦しました。

内容としては、友人が恋した男と友人と、友人の恋した男と愛し合う男の三角関係の話になっています。三角関係でありながらも、お決まりのようなドロドロ展開や罵り合いもなく、友人の恋と自分の恋の間での揺れ動きと、友人関係の変化が…

5

factory! ファクトリー! 香鹿と糸島の場合 小説

阿賀直己  ぱち 

心温まる

何ヶ月か前、こちらのサイトトップ5内にランクインしていた頃から気になっており、先月フェアを知り購入しました。

コミュ障で話しかけても返事すらしない糸島と、糸島に淡く恋心を抱きながら、糸島へずっと挨拶・話しかけを続けるバンドマンの香鹿。ずっと一方的に話し掛けて返答してもらえなくてもも滅げない香鹿が可愛く、そんか香鹿とのやり取りを経て少しずつ態度に変化をみせる糸島が愛おしかったです。

一番…

2

factory! ファクトリー! 香鹿と糸島の場合 小説

阿賀直己  ぱち 

結局のところ

これって、コジカちゃんがいい子だったなぁって話かな。

構成は何章かに分かれていて、コジカちゃんが糸島を好きになる話の間に、同じ工場で働いている中ではちょっと若い方の風子さんの話が挟まっているのだけど、自分の年齢的には、このはなしが結構ぐさっときた。
この話をメインにして、コジカと糸島の話は風味付け程度にさらっと流すと、いい感じの映画か、2時間ドラマになりそう。
逆に言うと、普通の小説とし…

6

factory! ファクトリー! 香鹿と糸島の場合 小説

阿賀直己  ぱち 

角度の問題

確かに素晴らしい小説でした。
では、素晴らしいBLでもあるかと問われたなら
評者は素直に首を縦に振る事が出来ません。
評者はこの作品を男同士の恋愛も構成要素に含んだ
大人向けのライトノベルと認識してしまっているからです。
BLであると言い切るには今ひと匙何かが足りないのです。
BL小説とその他の小説を区分する為に決定的な何かが。

本作では評価の区分はBLとして揺れたか揺れないかで…

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