綾ちはるさんのレビュー一覧

あなたに恋はしたくない 小説

綾ちはる  北沢きょう 

前作との落差が凄い……

※辛口注意※
あ、あれ……?
デビュー作がもの凄く良くて、作家買いしようと既刊をまとめ買いしたんですが、さっそくアレレレレ-??? な感想になってしまいます。
分厚い文庫にちょっと耽美な表紙になっていて、期待感満載で読み始めた
ものの、この肩すかし感は何でしょう……?
もの凄い筆に迷いが見えるんですが。

設定は非常に面白いと思うのですが、言葉は悪いけれども設定厨という印象。
複雑…

3

イエスタデイをかぞえて 小説

綾ちはる  黒沢要 

磨けば光る粗い原石のようなお話

これがデビュー作ということで、生き残りの厳しい小説界に非常に勢いを感じる作家さんが現れた、と嬉しくなりました。
安易な死ネタは好まないのですが、バッドエンドも好きなので、正直表題作だけでは評価は【萌】だったと思います。

というのも、ハッピーエンドに持って行くためにかなりのパワープレイをしたな、というのが手に取るように分かるくらいの無理くり感があるのです。
そんなあからさまなご都合エンドに…

6

彼の愛した翠色 小説

綾ちはる  松岡なお 

とても優しい物語

面白かったです。久しぶりにBL小説で泣いてしまいました。
惜しむらくはイラストが好みじゃないので、本屋で出会っても買わなかったと思います。こちらの評価を知って手に取ってみて良かったです。

BLらしく、攻・真優と受・スイの恋愛模様は勿論描かれているのですが、これはスイと翠と、そして真優、三人の物語です。クライマックスの盛り上がりが素晴らしい。変な表現ですが、BLゆえに一部の人の目にしか触れな…

1

神様の庭で廻る 小説

綾ちはる  カゼキショウ 

神様を、信じますか

初読みの作家さんです。
レビューを拝見して、とても気になっていた作品。
長めの物語ですが、文章は読み易く会話も多いため
一気に読み進めることができます。

父親の書斎で見つけた一冊のノートを手に
大学生の陽斗が取引をするために”悪魔”を呼び出すと、
そこに現れたのは想い人で高校時代の副担任・松宮だった。
魂と引き換えに”付き合ってほしい”と取引内容を話す陽斗だが、
悪魔・松宮に拒…

2

神様の庭で廻る 小説

綾ちはる  カゼキショウ 

切なかった・・・( ´Д`)

読んだ後にぼうっとしてしまうような作品でした・・・
なんと言っていいか分からなかったんだけど
他の方のレビューで「胸がぎゅっと締め付けられる」
という表現を見て「それだ!」ってなりましたw

設定が特殊だったけど徐々に小出しにしてくれたおかげで
私的には混乱することはなかったです(´∀`)
後半から二人がどうなるのかばかり気になって
長い作品だけど一気読みしました!
攻めの先生が…

2

神様の庭で廻る 小説

綾ちはる  カゼキショウ 

とてもいい話なのに、残念。

惜しい!
ホント、勿体無いです。
こんなにいい話なのに、中盤以降まで作品を読まないと、
この物語の鍵となる謎が解けなかったのは私だけでしょうか?

謎が解けるまで、悶々としながら、読み返しては
見逃しがなかったかどうかチェックしつつ読んだのは、
私だけだったのでしょうか?

   ◆◆   ◆◆   ◆◆


【 謎が解けなかった理由 】

注目したのは「第二章 過去の…

11

神様の庭で廻る 小説

綾ちはる  カゼキショウ 

逃げては奇跡は起こらない

300ページ近い作品です。全編書き下ろし。
ネタバレだよそれ!と思われる方もいらっしゃるかと思いますので、エンディングに関してのその辺りの個人的な感想は下の方に書かせて頂きました。

教師×生徒、年上攻めの歳の差。
そういう作品をこよなく愛しておりますので、予約購入致しました。
最近では高校生『同士』となると、どうにも自分の薄汚れた感覚を意識させられ「うお!眩しすぎて読めません!」てなこ…

14

イエスタデイをかぞえて 小説

綾ちはる  黒沢要 

嫌いになれるわけがない

恋人が死ぬ・・ということが決まってるストーリーだつたので
本は手元にあったものの、なかなか読めずにいました。
「これ読んだらぜったい泣くでしょ」と思いながら・・
案の定、私の場合嗚咽ではなく、かなり号泣に近かったです。

冬至目線、椿目線で書かれていることにより
どちらの気持ちにも感情移入できるのです。
最初は冬至。
自分が死ぬとわかって、あんなに愛していた椿を突き放し
自分と関…

6

彼の愛した翠色 小説

綾ちはる  松岡なお 

泣いた!でも・・・

結構なページ数にも関わらず、一気に読んでしまいました。ほろりと泣いてしまった場面もひとつではありません。読み終えた後で、最初からもう一度読んでしまいたくなります。いや絶対そうするはずだ!と言い切れるくらいの良い作品です。

ただ、贅沢を言えば、もう少し生々しさが欲しかったです。

周囲があまりに良い人ばかりだったので、スイと翠の違いがよく分かりませんでした。「スイならうまくやれるはず」と翠…

3

イエスタデイをかぞえて 小説

綾ちはる  黒沢要 

謎は全て解けた。

ドラマCDを先に聞きました。

どうしてもドラマCDのサンプルを聞いて、
この物語を知りたくなり、
CDも本も購入した次第です。

ドラマCDを聴いた後、
すぐに小説を読み始めました。

小説を読み始める前に「ここだけは抑えたい!」と
思ったポイントは2つ。

●ドラマCDで聴いた切なさは、文章になるとどうなるのか?
●ドラマCDでは分からなかった謎は、
 詳細に事柄を…

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