鴇六連さんのレビュー一覧

白狐と狐姻。 小説

鴇六連  鈴倉温 

戦うお狐さま

攻めは「白朱番狐衆」の頭目、白地金襴の陣羽織を羽織り、大太刀を持って戦う最強の白狐。本当ならば、百を超える番狐衆を率いているはずなのに、なぜか館にはちびっこたちしかおらず、日々一人で戦っている。
力という面だけではなく、精神的にも強い人。でもその強さが、弱くなる瞬間があるのがとても萌える。そんなキャラ。

対する受けは、異形のモノが見える以外は至って普通の、孤独な青年。でも真面目で真っ当なの…

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蒼獅子と百年の恋 小説

鴇六連  鈴倉温 

中華モフモフファンタジー

中華風ファンタジーなので、少々漢字が読みにくいという難点はあれど『十二○記』っぽい世界観が好きな私は一気に引き込まれました。
頭の悪い私は最後まで瑞芳(ルイファン)のヨミを覚えられなかった・・・。ま、それはさておき。

12年前に想い人炬仁を妖魔に殺された瑞芳は、妻を娶ることもなく妖魔の研究をする傍ら私塾を開き生計を立てていた。あるとき、妖魔に囲まれた瑞芳を助けたのは幻の霊獣蒼獅子だった。怪…

3

夜伽恋情 小説

鴇六連  緒田涼歌 

ワンコの純愛成就物

あらすじだけ読むとやらしい雰囲気ムンムンですが、蓋を開けてみると切ない純愛物でした。
他の方がレビューされているように、情景描写がとても巧みで、美しい街並みの様子が目に浮かぶようでした。
当初は自分の責務を果たすため冷静に努めようとしていた攻めが、最終的にはお預けくらってる駄々っ子なワンコのようになってて可愛らしかったです。
息抜きに2人で初めて街に出てお酒を交わしながら久しぶりに和やかに昔…

1

夜伽恋情 小説

鴇六連  緒田涼歌 

文章に惚れた!

とある国の城郭都市でキレ者の補佐官として働く燈真と、彼の主である太守の愛妾になるべく城郭都市へとやってきた春怜。幼馴染二人の運命的な再会から始まる怒涛の日々を描いた中華風ファンタジー作品です。

鴇六連さん、初読みの作家さんでした。筆致が心地よいというのか読みやすというのか、この方の書く文章に惚れました!中華風ファンタジーの世界を壊すことのない言葉のチョイスも然ることながら(カタカナが一つも出…

3

白狐と狐姻。 小説

鴇六連  鈴倉温 

獣姦あり

狐とかお稲荷様モノが大好きなので、王道でオチは予想できてもやっぱり萌えますね。

子供の頃に犬を事故から救って以来不思議な力を持つようになった七緒。彼は、そのことがきっかけで人と関わることを避けるようになる。
田舎の古民家へ引っ越し、妖に襲われそうになっているところを救ってくれたのは、狐面をつけた男だった。

受けの七緒も不憫で健気で初心で、もちろん可愛いのですが、攻めの稲守が年齢のわり…

3

人魚は愛を謳う ~ドラゴンギルド~ 小説

鴇六連  沖麻実也 

これがサロメの執着か~

私が勝手に思ってる執着シリーズ第3弾! 水竜サロメの登場です。今までの2冊を読んでると本当に物静かで優しそう(ん、でも?!)な雰囲気を出してましたがやはりそこは、ね! 孤独なサロメを癒やしてくれる存在のメルヴィネ(人魚)。過去に1度だけ会っていたのですが人魚一族の長からの断絶の為に会いに行くこともできず時だけは過ぎてゆき…。はい、今回も出てきましたよ最低な敵が!(最終的には苦しみをあじわうことにな…

3

人魚は愛を謳う ~ドラゴンギルド~ 小説

鴇六連  沖麻実也 

読んで損なし

ドラゴンや人魚のいるファンタジーのシリーズの3作目。BLというよりファンタジーとして面白いと思う。もちろんセックスシーンもあるのだけどエロというより愛情を交わしているという感じがする。
今作では主人公の人魚が憧れのドラゴンに人魚の保護を求めに旅立つ冒険物。しかし直ぐに敵に捕まってしまい頭を殴られ大怪我を負ってしまう。それが元で記憶喪失となり、助けられたドラゴンが憧れの人であることも思い出せない。…

3

人魚は愛を謳う ~ドラゴンギルド~ 小説

鴇六連  沖麻実也 

水竜と人魚の恋

『紅炎竜と密約の執事』『黒猫は蜜月に啼く』に続くシリーズ第三弾。
単独でも読めますが、登場人物が多いため、既刊既読の方がより楽しめるのではないかと思います。

あらすじ:
舞台は、多種多様な魔物が棲む海の世界。
半人魚のメルヴィネ(受け)は、幼い頃出会った水竜・サロメ(攻め)に恋い焦がれ、彼との再会を夢見ています。
そんなある日、メルヴィネら人魚は人間たちの襲撃を受け、捕らえられてしま…

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黒猫は蜜月に啼く ~ドラゴンギルド~ 小説

鴇六連  沖麻実也 

世界観が最高のファンタジーBL。

普段はあんまりファンタジー小説は読まないんですが、沖さんの挿絵がすっごい素敵だったので手にとってみれば大当たり!!!ドラゴンギルドシリーズはこれからも追いかけていくことを決めました。

うっかり2作目の「黒猫」から読んで、それから「紅炎竜」に遡ったんですが、2作目からでも全然問題なく読めました。時系列的にも「黒猫」の方が30年ほど先行しているし(でも登場人物たちは老化のスピードが遅いので、シリ…

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妖精は花蜜に濡れ 小説

鴇六連  葛西リカコ 

世界観はバツグンだけど、説明が足りない

背中に退化した羽を持つ妖精ラフェリとして産まれたイール(受け)は、ある夜不思議な人間と出会う。キャバレーで歌手をして、父である蝙蝠王に身を売らされているイールを「俺だけのラフェリにする」という男。その男・ヴェルレイン(攻め)は、イールを独占できる権利をとんでもない金額で落札し…。


妖精・ラフェリの設定が、胸糞悪いんだけど面白かった。蝙蝠王という異形が、攫ってきた人間の女性に産ませた存在で…

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