宇宮有芽さんのレビュー一覧

百貨店恋愛事情 小説

宇宮有芽  カワイチハル 

何気ない日常に潜む恋愛

普通に仕事して毎日を過ごしてそこについてくる恋愛、という感じでした。
激しい愛やハラハラするストーリーではないですが、個人的にはこういう雰囲気のお話があらゆる作品の中で一番好きです。

もともと何でもない日常を上手く書かれる作家さんですが、その中でもこの作品は特に大きな紆余曲折もなく、うまくまとまっています。悪く言えば地味だ、と作者もどこかのあとがきて言っていた気がするんですが、私は恋愛モノ…

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不夜城の蜜愛 小説

宇宮有芽  緒田涼歌 

パリの花嫁のスピンオフ

前作「パリの花嫁」でサブキャラだったユキとジャン・ミシェルのお話。前作を読んでこの二人のその後が気になり、スピンオフが出ていると知って購入。前作の2人も出てきます。単体で読むお話でなく前作を読んでからがいいかも。

個人的にはアルマンよりジャン・ミシェルのほうが好きかなキャラクターです。日本人ぽくない海外実業家の強かさとか色気とか、ジャン・ミシェルのほうがドキドキしてしまう要素が多い。強気なの…

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パリの花嫁 お気に召すまで 小説

宇宮有芽  緒田涼歌 

宇宮さんの海外モノ

宇宮さんは何気ない日常を上手く書かれる作家さんですが、この作品は初の海外モノ。前半はパリが舞台で、途中日本に戻ってきますが、最後はまた舞台をパリに移します。内容的には前後編にわかれた二部作。そのせいか全体的にいつもの宇宮さんの作品と雰囲気が違うかなぁという感じも。

主人公は日本の学芸員のヒロで、お相手はパリの実業家のアルマン。表紙をみて、割と強かな2人なのかと先入観を受けましたが、ヒロは日本…

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神狼の妻恋い 小説

宇宮有芽  六芦かえで 

恋愛をとるか、家族をとるか……

 システムエンジニアの河南匠は、幼い頃、山奥の故郷で神隠しにあったことがある。
 その昔、匠の祖母の身にも同じことが起こり、戻って来た時には匠の父を妊娠していたのだという。
 そのため、匠の父は故郷を嫌っていたけれど、匠は故郷をと祖母を大切に思っていた。
 そんな中、祖母が倒れたと聞いて、久々に故郷に帰った匠は、庭に作られた祠へと赴くと、知らない土地に飛ばされてしまう。
 わけがわからない…

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神狼の妻恋い 小説

宇宮有芽  六芦かえで 

私も尻尾を触りたい

モフモフ。
耳と尻尾をつけて人型を取れる、神の眷属の狼が攻め。
二社山の一体を統治している狼の頭領である月白と、
河南匠、27歳、独身男性、彼女なし、職業システムエンジニア
との婚礼のシーンから話は始まる。

匠は8歳の時に神隠しに遭った経験がある。
彼の祖母もまた16歳の時に神隠しにあい、身籠もってしまったのだが
二人ともその間の記憶をなくしている。

匠の神隠しは、実は月白…

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神狼の妻恋い 小説

宇宮有芽  六芦かえで 

おばあちゃんの番外編が読んでみたいです。

職業がシステムエンジニア物の作品を探していた時に初めて知り、
古本で購入しました。

あらすじにも「システムエンジニアの…」と明記してあるので、
ある程度はシステムエンジニアに関する内容が描かれているのかな?
と思っていたら、実際にシステムエンジニアとして仕事をしているところを
描写しているのは、ようやく最後のほうになって、ほんの少しだけしか
描写されていませんでした。

攻めが…

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恋色アシンメトリー 小説

宇宮有芽  くしながひろむ 

フィギュア

元フィギュアスケート選手の2人の話。
怪我が原因で成績が上がらず、辞めてアパレルで働く昌紀と、オリンピックで銀メダルを取って華々しく引退した朝比奈。
2人は現役時代に恋人同士だった。
しかし朝比奈はオリンピックに向けて忙しいとはいえ、日本に戻って来ても昌紀を呼びつけておいてドタキャンしたり来なかったり…
それまでは大事にされていたのに、段々とおざなりにされて何年も耐えたけど、自分の怪我で成…

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略奪はお手柔らかに 小説

宇宮有芽  みずかねりょう 

略奪される

仕事の忙しさからすれ違いを感じていた恋人に喫茶店に呼び出された侑己。
そこには恋人と知らない少年と少年の元恋人・最上が同席していた。
少年の事が好きだからと一方的に別れを告げられ、話合う余地も無いまま拒否され、やけになった侑己は最上と飲みに行き意識を失う。
目が覚めると裸でベッドの上。
べろべろに酔っ払って最上に嘔吐してしまい気絶した侑己を最上は家に連れて帰って服はクリーニングに出したと聞…

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パリの花嫁 お気に召すまで 小説

宇宮有芽  緒田涼歌 

気まぐれの遊びが本気になる

「不夜城の蜜愛」のスピンオフで、こちらがメインの主役たちのお話です。
2冊同時に読むと時間軸も交差しているのでより楽しめる感じでしょうか。
受け様は、美術館の管理人をしているのですが、受け様の一族は芸術家一族で
受け様のいる美術館も祖父の絵を管理しているのですが、美術品には目が無い。
自分は絵を書く才能は無かったのですが、作品を見る目とマネージメントには
才能がある受け様が、知人のパーテ…

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不夜城の蜜愛 小説

宇宮有芽  緒田涼歌 

恋愛に自信がないから素直になれない

前作の「パリの花嫁」のスピンオフで、前作の受け様の従兄弟と、攻め様の友人、
二人ともちょろちょろ出番が多かった二人が主役となっての作品で、もちろん前作の
二人もかなりの頻度で出て来るし、書下ろしにも登場してる。
前作でも、身体の関係を匂わせる内容だったように感じたのですが、
前作の本編終了後から直ぐの話になっているようでしたね。
前作で二人のやり取りの頻度が高かったのし、二人の人となりも…

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