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20/24(合計:240件)
ジョシュ・ラニヨン 藤たまき
maruchan
1冊でさっくりとまとまった記憶喪失モノのミステリー風味ゲイロマンスもの。 やはり日本のBL小説とは毛色が違いますが(金髪だし…というような意味でなく!)、本格ミステリーかと言うとそういうわけではなく、やはりミステリーのエッセンスを散りばめたロマンス小説です。 正直なところ、途中で展開は読めるし犯人も見当がつきます。 しかし、美術館のキュレーターである主人公と、彼をとりまく2人の男との間の心の…
ジョシュ・ラニヨン 草間さかえ
雀影
ネタバレ
既にパートナーとして一緒に住んでいる二人が、一緒に暮らしているからこそ、お互いの感覚の違いやお互いに譲れないことをどうやって乗り越えていくかを、それぞれの家族と今回の事件の謎を絡めて描いた作品。 年若い読者さんには、ベトナム戦争の頃の反戦運動家達に関わる事件なんて、ほとんど歴史ミステリーでしょうね。 前作からこの続編が出るまで結構間が開いたので、私自身、前作での事件に関してはかなり記憶が薄れて…
こにしそる
翻訳モノのミステリー小説、フェア・ゲームの続編です。 事件自体は1話ごとに完結していますので、前回を読んでいないと全くわからないということはありませんが、主役2人が結ばれるまでは前回に描かれていて、こちらではすでに同棲中で周りからもある程度周知のカップルとなっています。 自分は前作が大好きで大好きで、分厚い内容にも関わらず何度読み返したことか・・・。続編を翻訳して頂けるのを今か今かと待って…
Krovopizza
2013年に邦訳が出た『フェア・ゲーム』の続編。 大学講師(元FBI捜査官)のエリオットと、彼のFBI時代の同僚・タッカーの物語です。 最近までアドリアン・イングリッシュシリーズの邦訳が続いていたこともあり、ラニヨン作品と言えばそちらの印象が強いですが、 同作家さんの初邦訳作品の続編がこうして日本語で読めるようになったのは感慨深いです。 あらすじ: 前作で再会し、再び恋人として付…
葡萄瓜
思えば、このシリーズと対峙する折々、 評者は結構気分的に重たいものを抱えて いたりしたので出来るだけ冷静に読む様に 心掛けてきたものです。 では、この最終巻もそうだったのか? そこだけは嬉しい誤算がありました。 少なくとも息継ぎ程度の休憩しか要さずに 読み通せたと言うのは、一読者として 幸せな事です。 一読者として残念に思う点は、評者自身に ハードボイルドとジャズへの素養が…
Hue
気になりつつも海外物に苦手意識がありまして、手をつけてなかったのですが偶然機会を得て読んだところ面白いのなんのって読み終えないうちに最終巻までポチってしまいました。 はっきり言って表紙や挿絵の漫画絵に助けられたことは間違いありません。原書のリアル系表紙じゃあ全く妄想が掻き立てられないどころか、門前払いされている気分になったかも。改めて日本の萌え文化は素晴らしいと感じました。 内容に関してですが…
ココナッツ
アドリアン・イングリッシュシリーズ最終巻。 最終巻ということもあるのか、ものすごい厚みです(苦笑 変わらず受け一人称で、毎回何かしらの事件に巻き込まれる辺りは変わりません。 アドリアンが前巻で撃たれ、その後心臓の手術を三週間前に終えたところからスタート。 ********************** 受けは書店を営みながら自分も文章を書くゲイのアドリアン、35歳。 リウマチ熱の後遺…
モノクローム・ロマンス文庫さんの『狼の見る夢は』で多分お初だったでしょうか、封入ペーパーがあったのは。 それに引き続きアドリアン・イングリッシュ最終巻でも登場です、封入ペーパー。 A4両面刷りで、SSが二本書かれております。しかも挿絵つき! 『Hallelujah』 これに書かれたジェイクの行動は本編で個人的にとても好きだったので、嬉しい限り。 本編では、このシーンと同じような行動を…
いず
ちるちるさんからの懸賞プレゼントを利用し、電子書籍にて購入。初じめての電子書籍な上、読み慣れない海外ミステリで、BLと銘打っていなければ途中で挫折していたかなと思います。 まず登場人物たちの会話のテンポについていけない。皮肉に皮肉に、ジョークにジョークの掛け合いで、君たちの会話の本題はどこなんだと嘆くばかり。直截的な感情表現や描写にもキョトンとなるしかなく、BL小説しか読んでこなかった私には…
ジョシュ・ラニヨン 金ひかる
『アドリアン・イングリッシュ』でおなじみのジョシュ・ラニヨンさんの雑誌掲載短編の電子版。 2000年の1月、宝石泥棒のノエルは自分を2年ほど追っていたFBI特別捜査官のカフェと一夜を共にします。 カフェを気に入っていたノエルにとっては仕事の流れでありつつも、心のどこかに充足とそして後ろめたさが… そして現在。10年経った今、まるで過去の自分とカフェをモデルにしたかのような作品でノエルは作…