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ジョシュ・ラニヨン 門野葉一 冬斗亜紀
ぴれーね
ネタバレ
こちら「殺しのアート」シリーズ第1作目。 新シリーズの開幕です。 私はジョシュ・ラニヨンさんの作品が大好きなんですけど、緻密に組み立てられたミステリーとしての面白さと共に、生身の生きているキャラがとにかく魅力的なのです。 繊細で複雑な人物像の上で、繰り広げられる人間ドラマが最高なんですよ。 特に、アドリアンシリーズは個人的殿堂入りなのですが、この人間ドラマにビックリするほど感情を揺さぶ…
ジョシュ・ラニヨン 門野葉一
fandesu
『小説ディアプラス2017年フユ号』掲載作品の電子書籍化。 同時刊行の『夜の眼』に比べて軽いお話です。気負わずお手に取りください。 でも、ラニヨンさんのお話ですから。やはり仕事の遂行に誇りを持つ男達のお話です。いや、今回の場合は、自分の仕事をちゃんとやろうとするあまり関係が拗くれちゃうんだけど。 FBIの美術品捜査チームに属するシェインは備州長船康光の刀の窃盗容疑をかけられ、サンタカタリ…
『小説ディアプラス2017年ナツ号』掲載作品の電子化。 ラニヨンさんの短編が電子化されるのは大歓迎です。短編集って出版されるまで時間がかかりますので、待っていられないんですもの。 また、多作な作家さんだったと聞いていますので、翻訳者の冬斗さんとディアプラスさんに頑張っていただいて、どんどん雑誌掲載をしていただきたいとも思います。だって、今まで読んだラニヨンさんの短編ってハズレがない。今回も、自…
こちら、電子での単話配信された作品です。 60ページちょっととページ数としては少ないのですが、とても読み応えがある作品でした。 何だろう・・・。 元恋人であるサイコパスからの逃避行と言うサスペンスものでありながら、人と人の繋がりを描くと言うか。 一人の人間の救済がテーマと言いますか・・・。 う~ん・・・。面白かったですね。 内容ですが、サスペンスものであり、主人公救済のストーリーで…
ジョシュ・ラニヨン 草間さかえ
カラフル
まさしく、こういうミステリー読みたかったんです…!という理想型の小説でした。 ミステリー小説も犯人やトリックが云々というのは、年々興味が薄れていき、 その事件の起こる背景や動機に工夫がされていたり、目新しい題材(設定)に惹かれる傾向にあります。 その中で、この小説はアメリカならではの地理的要素や歴史背景も設定に生かされた重厚なストーリー展開がなされ、新鮮で非常に楽しめま…
ココナッツ
発売日に購入したのに、長らく積んでいました。 というのは、前作途中で度々読み進めなくなり、申し訳なくも眠くなってしまったからで… ただ個人的感想では、この続編の方がスリリングで面白かったです。 受け(エリオット・元FBI捜査官の大学講師)の父親発端の犯罪を絡めて、それへ意地でも介入しようとするエリオットと影からサポートする攻め(タッカー・FBI捜査官)とのやりとりが非常に良いです。 前…
何度目かの再読もついに最終巻です。 2018年8月16日に読み終わりましたが、この時点で『So This is Christmas』も出ていますけれどね。でも、あちらはあくまでも『番外編』。アドリアンとジェイクの物語に一定の結末がつくのはこの巻です。 『海賊王の死』の単行本の最後に、この本の出版予告が載っていたのを見た時には「これ以上、何を書くことがある?」と疑問に思ったものです。「所謂『…
電子書籍での再読。 「今、あたしはアドリアン・イングリッシュ祭りの最中」と友人に言ったら「何度目⁉」と大げさに驚かれたので数えてみたら、年に一回は再読していたことを発見しました。 何度読んでも面白いです。 これは、単に私が『読むのは早いけれどあまりよく覚えていない読み手』だからだけじゃないと思うんですね。読む度に新しい発見がある。読み飛ばしているからだけじゃなく、その時代や、私の年齢に合わせ…
電子書籍での再読、3巻目です。 私が使っている電子書籍リーダーでは、この巻からページめくりの形式が変わってブックマークも付けやすくなり、ストレスが減りました。 アドリアンとジェイクの関係が胃が痛くなるような展開を見せる『転』の巻。 2014年の発売直後に読み終わった時には、この二人がリアルなLAで生きている様に錯覚してしまい、もうどうしようもないほど狼狽えてしまったことを思い出しました。…
何度目かの再読を始めたら読む手が止まらず、気がつけばほぼ5日間に渉って、何とか時間を見つけて全巻ぶっ通しで読みふけってしまいました。 自分でも驚愕! この物語の吸引力に改めて納得した次第です。 1巻が『起』なら2巻は順当に『承』です。 この物語はミステリですけれど、M/M『男性同士の恋の物語』なのですから、お互いに惹かれあったアドリアンとジェイクは週に何度かデートを重ねている(らしい)…