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榎田尤利 稲荷家房之介
はる
大御所、榎田先生の作品です。安心して読めます。おもしろいです。 画商の玲一郎が守銭奴であるという理由も説明くさくなく、さらっと読者に受け入れられます。このあたり導入部うまいです! 逆に、玲一郎視点なので、どうして、公爵がそこまで領土に執着して身を売ってまでも守ろうとするのか、公爵の人となりを知れば知るほど、不思議に思えてきます。 トリニティアという小さな国の公爵が、一年間身を任せる見返りに公…
高坂ミキ
電気も止められちゃうような貧乏貴族、売りに出せるのはもう自分しかいないと自分を売りに出す・・・という設定だけが私の中で先走りしてしまいまして、腐りきった頭で妄想は膨らむ一方で、金にものを言わせて。あーーんなことやこーーんなことをしちゃったりするような人間が攻めとして出てくるんじゃ??なんて・・・そんな風に最初は思ってました。普段からもうちょっと読む本を選ばないとなぁと反省したしだいです。 自…
沙野風結子 稲荷家房之介
沙野先生の初のアラブ作品です。 ヤクザやシリアスな作品が多いので、意外な感じがしましたが、王子の監禁され幽閉されていた日々がアラブ色でなく、ちゃんと沙野色(一年半窓のない地下牢で幽閉、逃げ出さないように召使を見せしめに惨殺)していたところがさすがです。 アラブの小国の王子に乞われ、第三王子の話し相手にと呼ばれた日本人青年羽生望。 最初は第一王子ナイルスに惹かれていたのですが、圧制の様子や弟王…
バーバラ片桐 稲荷家房之介
16年間、軟禁状態で成長した少年花音(かのん)が、初めて優しさに触れ、人を好きになるお話です。 好きだと知れたら、相手に迷惑がかかるのではないかと、16歳なりに相手を慮って身を引こうとしたり、いつかは別れるのだから、好きにならないようにしようとか、もう健気で・・ 稲荷家房之介さんが描くかわいくて、健気な少年にメロメロです。 執事の平井朝継(あさつぐ)が、細やか気配りに、花音も心を開いて、甘え…
藤森ちひろ 稲荷家房之介
10億の借金の形にヤクザに引き取られる主人公、10億ってどうよって少々笑えましたが・・まあ、金額はどうでもいいのでしょう。とりあえず拉致監禁する理由があれば。 Hシーンが多いです。しかも、ワンシーンが長い! しかし、すごいのが、Hシーンにあきさせません。表現が少しずつ違っていて、繰り返している印象がないのです。さすが、プラチナ文庫!Hシーンへのこだわりを感じさせます。 しかも十分編集さんの意…
火崎勇 稲荷家房之介
悪辣で酷い男だけど、弱気です。強気の攻めのはずなのに、好きになってくれるはずがないと最初から及び腰。ああしたらよかったのだろうかといつも反省してます。 しかも、反省はまったくいかされず、事態は悪化の一途を。斐川とうまくいかず、斐川に似た顧客をつい口説いてしまい、余計話はややこしく。 斐川には、不破に遊びで抱かれたと勘違いされ、職場で避けられるし、顧客からは自分を愛しているといったのにと責められ…