稲荷家房之介さんのレビュー一覧

青水無月 小説

水原とほる  稲荷家房之介 

落ちたか…。

正直禁じられた兄弟愛どころではない。
お話は、幼い頃両親の離婚をきっかけに離ればなれになってしまった兄弟が、父親の死をきっかけに再開し、再び一緒に暮らすというもの。だがそれだけではない、DVあり輪姦ありの、もがけばもがく程嵌っていくと言う泥沼状態での近親モノでした。
弟の兄に対する執着は並々ならぬものであり、“異常”という言葉も当てはまるが既に“狂気”と化してるそれには雄々しく惚れるモノがある…

4

青水無月 小説

水原とほる  稲荷家房之介 

精神的に

のっけからレイプ・・・近親相姦・・・暴力。
何でも有ですか ( -`Д´-;A)ヒヤヒヤ

後半は本当に壊れた弟と壊れた兄のコラボで読者の脳まで壊れそうな作品でした。
あとがきに「本人がよければいいのかも」なんて感じの言葉がかかれてましたが、本当にな・・と心底思いました。
どうもこうも・・・・私はまだ理性のある兄ちゃんが好きでした。゚(゚´Д`゚)゚。

文章の書き方も上手いので読ん…

3

水曜日の悪夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

SF

SFでした。
アイデア自体はよくあるものですが、こういうのを使いこなして小説書くのって夜光花さんらしいなァと思います。

主人公はバイオリンの先生(受け)です。交通事故で、バイオリニストの道を閉ざされた過去がある。
相手役は高校生(攻め)。
受けは攻めのバイオリニストとしての才能に惚れ、自分の夢をたくすことを決意する。
ただ高校生の家庭は複雑で、虐待にあってて、ある日その高校生は父親を殺してしまう…

6

ビューティフル・プア 小説

榎田尤利  稲荷家房之介 

安定感がたまらん

榎田尤利さんらしい作品でした。文章が上手で、テンポが良くて、笑えて、切なくなれて、優しくて、面白い。
安定してますね。多作なのに安心して読める作品が多いというのがスゴイ。
悪人がほとんど出てこないっていうのも嬉しい。
木原音瀬さんや水原とほるさんでズタボロになった私の心を癒してくれるのが榎田尤利さんのコミカルなBL小説かもしれませんw

日本の庶民の画商(攻め)と、架空の国のヨーロッパの貧乏貴族(…

2

代償は獣の罠 小説

魚谷しおり  稲荷家房之介 

鬼畜? ワンコ?

攻が高校生の時に大学生だった受が家庭教師を受け持っていて、その時食ってしまった、という過去を持つ二人が職場で再会。しかも元教え子は上司。というストーリー。

前作「華族花嫁」が面白かったので続けて読んでみたのですが。
冒頭からしばらくは二人の馴れ初めと、現在の状況が淡々と説明的に綴られて行くだけで、細かな心情や人となりがまったく見えてこず、キャラクターに感情移入することが出来なくてかなり苦痛…

3

代償は獣の罠 小説

魚谷しおり  稲荷家房之介 

あれ?キャラ変わってません!?

幹部候補の年下の上司(河西)×無愛想だけどやり手の部下(田嶋)というカップリングです。
ただしこの二人は10年前、家庭教師(田嶋・大学生)と生徒(河西・高校生)という関係で、田嶋が男にフラれて自棄になった時、河西が田嶋に対して恋心を抱いていることを利用し、河西を誘惑してHをしてしまったという過去があります。

この作品は2本の中編(「あの日の影」「残された影」)で構成されているのですが、前半…

1

プラクティス 小説

ひちわゆか  稲荷家房之介 

ひちわ作品のエロとラブ

ひちわさんのセックス描写、好きな人はものすごく好きなんじゃないかなァ。
というのは、羞恥系のライトSMが好きな人の趣味ど真ん中なんですよ。言葉攻めでさんざん恥ずかしがらせて、いじめてなぶって盛り上げて、最後はグズグズになるまで優しくする、という。私の趣味からは微妙にズレるので、萌え萌えにはならないんですが、うめぇなひちわさんたら、と感嘆しながら読んでます。
導入部分はそういうエロエロセックスからは…

5

青水無月 小説

水原とほる  稲荷家房之介 

終わりなき共依存関係

病的です。
近親相姦モノです。

水原とほるさんは、共依存の関係をゴールにすえることが多いんだけど、この作品はまさにそうです。
男女の関係でもよくあるけど、「暴力的な夫から離れられない妻」みたいの。よくよく関係を見てみると、夫だけじゃなく妻にも問題があって、実は妻側がそういう関係を求めてたりする、みたいな。
これを念頭において読むと、この小説のゴール地点なんて、まさにそうだと思う。
普通は共依存関…

3

百日の薔薇 コミック

稲荷家房之介 

軍服好きな方はぜひ

主従もの。
気位の高い主受けは大好き。
そしてそれに負けないくらいの攻めの狂犬ぶりもよし。
穢されることを許されない神の器であるタキと、何者をも恐れずタキを求めるクラウスの関係は、激しくて危うくて、そして哀しい。
障害のある恋はベタだけどやっぱいいもんだ。
あまりにも自分を拒絶されることに怒り狂っていたクラウスだけど、そんなの解れよ察しろよと。
ホントお前は馬鹿だねと言いたい、私は。

3

未冷の熱 小説

柊平ハルモ  稲荷家房之介 

「未然の恋」のスピンオフ

救護院(現在の児童自立支援施設)が舞台の「先生」。
1990年代のお話だそうで、“救護院”という名称がそのまま使われてます。
同じ救護院出身者を主人公にした『未然の恋』が既に出ていますが、読んでいなくても全然大丈夫。そちらのカップルが救護院にチラッと登場しています。

父親から暴力を受け、その父を刺した罪で救護院に入っている清馬。
彼の高校受験を助けるため勉強を見てやってほしいと頼まれた…

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