稲荷家房之介さんのレビュー一覧

白百合の供物 小説

宮緒葵  稲荷家房之介 

靴下犬(!?)

今までに宮緒葵さんの作品は買ったことなかったんですが、稲荷家さんのイラストにつられてしまいました。
軍人とか聖職者ものというのはあまり読んだことがなかったので新鮮で楽しめました。

まず、世界観としては中世ヨーロッパ的で、白い肌に銀髪の人々の国"王国"と、黒い肌に金髪の人々の国"帝国"があり、帝国の人々は長年王国に支配されてきたが遂に反旗を翻し、王国と…

5

白百合の供物 小説

宮緒葵  稲荷家房之介 

帝国の英雄が、靴下犬なんて・・・

思った以上に、シリアスでした。
密偵として、幼馴染を裏切らなければならない戸惑い。
悪役たちの絡みと
罠にはまって、リヒトが命の危機に陥った時のヨエルの思い。
友の死を覚悟した思い。
今回は、戦いのシーン 結構残酷描写ありました。
媚薬を使うシーンも結構 痛そう です。
ドキドキ 不安とシリアスムードいっぱいなのに

なぜ
帝国の英雄が、ヨエルの前だけは「犬」におちてしまう。

7

未然の恋 小説

柊平ハルモ  稲荷家房之介 

設定が詳細で説得力がある

特殊な設定ですが、閉じ込められた閉塞感や苛立ちが伝わってきて
前半は特に面白かったです。

受の攻に対する反発や、無反応を装う気持ちもリアリティがあり好きです。
ただ、それだけに攻の事をなあなあに許す流れがもったいないと感じました。
攻が怪我をして、攻に虐げられていた受が攻への想いを自覚するというのは
定番の流れですが、あれだけのことがあったのに
よくそんな相手を好きになれるなと思っ…

0

華蜜の斎王 小説

谷崎泉  稲荷家房之介 

こういう雰囲気は好き。

谷崎泉の初読みがこちらでした。
初ファンタジーだそうです。そのわりに結構本格的。

もう冒頭からどうしても(ファンタジーならではの設定の)国や種族の説明が続きますし、地名はじめカタカナ語の多さなど『ファンタジー苦手』な方にはストーリーに入り込む前に拒絶反応出そうだな~とは思いました。

ただ、実際に読んでみたらそれほどややこしくはないんですけどね。カタカナ連発に引かずにさらっと流して読…

1

金曜日の凶夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

奪われた未来

夜光作品の変人攻を制覇すべく
いきなりこちらのシリーズ二作目から読み始めました。

※前作カプの話は未読のため
どうしても本作カプ贔屓の感想になってしまいますが
ご容赦下さい<(_ _*)>


音大生の良麻(受)は、ある目的のため
有名バイオリニストの紀ノ川(攻)に近づく。
しかし、変人で勘の鋭い紀ノ川の言動に手こずらされ…。


本作品の面白いところは、

4

金曜日の凶夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

不思議系攻めはお好きですか?

夜光さんの三大不思議さん系変人攻めの一人、紀ノ川の作品です。(勝手に決めつけました)
紀ノ川大好きですので、読み終えるのももったいないですし、ガッシュ文庫なのに表紙裏にSSがないのはひたすら残念。
最近読み返してみました。

**********************
受けの良麻は、若い頃の新城和成(前作の受け)と似た容貌の青年。
ある目的のために、紀ノ川へ近づこうと必死になっていま…

3

水曜日の悪夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

わたしのラブはサブキャラでした

本作→『金曜日の凶夢』→『火曜日の狂夢』と続くシリーズの一作目です。
三冊とも表紙が素敵なのですが、この『水曜〜』の表紙が一番好きですね。(作品は金曜日が好きなのですが)
このシリーズ文字もみっちり、厚さもある、話は複雑と、じっくり読むにはうってつけです。

**********************
受けの和成は28歳のバイオリン講師。
この度、高校で代理講師を努めることに。
過…

6

蝶宮殿の伽人 小説

沙野風結子  稲荷家房之介 

なかなかの主人公

めずらしく、最初から好きな人と結ばれるのではなく好きな人のために訪れた国で好きな人のために引き受けた仕事で出会った獣ような男に同情からいつしか愛へ〜のお話しです。

正直、出てくるメインキャラはどれも好きになれなかったー!
翻訳の仕事をフリーでこなしながら大学時代に淡い想いをだいていた相手ナイルスと四年間会うことはなくともメールや電話で連絡を取り合うことだけで満足していた望はナイルスから仕事…

0

したたかに愛を奪え 小説

藤森ちひろ  稲荷家房之介 

読みやすくてビックリしました!

どエロ!
いやー、久々にこういうの読みました(笑
藤森さんの本は初読みだと思うのですが、こういう作家さんなのでしょうか?
表紙もねー、中身を裏切りません…買いづらいけど。


受けの凛は大学四年生。
父は会社経営をしており、何不自由なく育ちました。

攻めの多岐川は32歳で、暴力団の若頭。
凛の父親に融資しており、一度凛とはすれ違う程度の顔をあわせています。


凛の両親…

1

したたかに愛を奪え 小説

藤森ちひろ  稲荷家房之介 

コーヒーカップに撃沈する過保護な893に萌え(*´艸`*)

よくある設定ではあるのですが、すっごく面白かったです!
好きです、この本。

最初はもう強引で…葬儀の夜、自分だけ置いて行かれたことにしょんぼりして後を追おうかと考えている最中にやってきて借金の話して…無理矢理…だったんですがっ!

多岐川の凛への超過保護っぷりがwww
ってか多岐川…怖い人イメージが中盤で思いっきり覆されます。
何あの遊園地編w
かわいすぎるんですけど!
ジェッ…

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