峰島なわこさんのレビュー一覧

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

海のように大きな人間になりたいという願い

 海のように大きな人間になりたいという願い

 このコミックには、表題作の「海とヘビースモーカー」「海と王子様」「蜜柑の海」という3つの海にまつわるお話が収録されています。どのお話も人情や切なさに溢れていて、大人のしっとりとした雰囲気が素敵です。

 「海とヘビースモーカー」
 肺がんを宣告された畠と、彼の友人である和久井のお話です。かつての二人は恋人同士だったのに、若すぎるが故にこの恋…

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海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

海と人

3つの海と人のお話で。
ふんわりした、でも奥のほうでズシンとくるようなお話ばかりでした。
読後、頭の中に「…」が続く感じです。
榎田先生の本は漫画の原作か、数冊しか読んだことがなくて。
長編はなかなか手が出せないまま。
なので、本当の意味で魅力がわかりきっていないまま、この本を読んだのかもしれない。


『海とヘビースモーカー』
これは、泣くBLで読みました。
二十年も前に別…

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海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

懐かしい海の叙情

海が題材になっている、榎田先生原作の短編集。

それぞれの話は王道。
男性同士という部分を女に変えれば、ありふれたドラマにありそうな感じで、
好みとしてはもう少し捻りや深みが欲しいけれど、
海辺という舞台もあって、漂うノスタルジックな淡く透明な雰囲気がいい。

話は3つ。
ガンを煩いやさぐれたヘビースモーカーの中年と、今は亡き昔の恋人。
王子(膝を故障したダンサー)と、田舎に左遷…

8

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

原作付の良さ

表題作だけは、別のアンソロで読んだことあったけど、他の作品は初読み。
原作付だと、ストーリーが一回咀嚼された上でマンガ作品となるので、大抵の場合とてもわかりやすいハイレベルな作品に仕上がる。
ましてや、この本は、原作が榎田先生で、コミカライズ担当の峰島さんも画力がおありになるしで、実にハイレベルな作品だ。
作品タイトルにはみんな「海」がついていて、お話の舞台も「海」。
そしてキーワードは約…

2

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

人の温もりが伝わる!!

峰島さん、デビューコミックスからズガン!と
表情豊かで心情を表してくれ揺さぶられましたが
この度榎田さん原作のコミックスって……たまんないっしょ!!!
人間としての愚かさ、非道さ、理不尽さがありつつ
最後は暖かい気持ちにさせてくれるのです…。

『海とヘビースモーカー』
肺がんと宣告された畠は、
若気のいたりでなじりあって別れたかつての恋人、
和久井の故郷へ足を運びます。
癌で…

4

しあわせは何色ですか? コミック

峰島なわこ 

ゆるく詰め寄りほだされる

独特の空気感を気にし過ぎたせいか初読みは内容があまり入ってこず、ラストしか印象に残りませんでした。
読み返すことで、せっかくのムードを外すコミカルさや軽口の中にさらりと含まれる想いの重さが後から後から効いてきます。

好きと言い散らかす佐々木自身にお付き合いのビジョンがなさ過ぎて、園児が幼稚園の先生に「大きくなったら僕とケッコンして」と言っている様な微笑ましい光景が、成人男性2人で繰り広げら…

2

しあわせは何色ですか? コミック

峰島なわこ 

好きだわ~この感じ

大人(准教授)が若者(生徒)に迫られるストーリー。
お互い相手を思う気持ちが微妙にすれ違う。ストーレートに感情を伝えつつも相手のきもちがわからない青春まっただ中の若者。
准教授は自分の気持ちをうまく処理できず、大人として先生として振舞うべきであり
そうした感情として、きれいにまとめようとしてもうまくいかなくってって表現が絶妙。
エロはあまりないけど、ひとつの恋愛ものとしてしっかり読ませてく…

2

海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

波は寄せては返すのみ

私は小説は読まないので、榎田さんの作品は全く知りませんでした。評価が高いのも納得の内容のお話でした。コミカライズされたお話をほかにも読んでみたくなりました。

表題作は、どこかで読んだなと思っていたら、泣けるBLに入っていたお話。これは、複雑な気分にさせられました。死を前にして、失ったものをより思い知らされて、畠はいったいどうやって前を向けるというのか。それを救うための言葉が「海があるってこと…

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海とヘビースモーカー コミック

榎田尤利  峰島なわこ 

ハッとします

ではさっそく表題作のストーリーをざっくりと。

最初はさっそく畠さん(黒髪の方)が癌宣告をうける所から始まります。
さらに昔の恋人の和久井と分かれてる上に和久井が結婚して子供もいてされに死んでいます。びっくりです。
こうやって文章にすると余計びっくりですね。
そして畠さんが和久井の奥さんと子供の住んでいる所に行って...という話です。
個人的な話になるんですが、私はそういう漫画の仕掛け…

4

しあわせは何色ですか? コミック

峰島なわこ 

おっさん可愛い

買って読んだのは結構前ですが今更レビューをば。


じゃあ、まずストーリーをざっくりと。
見ての通りおっさん受けです。
美大生×准教授。素敵ですね。この言葉だけでご飯10杯いけます。
美大生 佐々木くんが准教授 梶先生にゾッコンです。
でも例にもれず、先生は若者の戯言だと受け流します。
佐々木くんの性格的に基本的に周りに無関心なイメージがあります。
しかし先生の事となれば別で、先…

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