森原八鹿さんのレビュー一覧

銀の魔物の契り 小説

初津輪  森原八鹿 

魔物臭さが薄いです

魔物と人間との異種族ラブで雰囲気的には中華王朝系な気がしました。
まるで桃源郷のような山で暮らす魔物は人間と同じように田畑を耕し穏やかに暮らし
その山の主が魔物で受けになる銀芳。

銀芳は父親を人間に殺され母親も後を追うように亡くなり若くして山の主になっている。
たまに人間が山に入り込み作物を盗む時に銀芳の叔父は人間の生気を吸い付くし
殺してしまうが、銀芳は魔物人間の区別なく殺生をする…

3

泣きっ面にキス 小説

野原滋  森原八鹿 

諒一の描き方にちょっと不満

野原さんの初読み作品でした。

受けの翠は幼い頃に両親と妹を事故でなくし、姉とふたり暮らしの美大生。
その事故で心に傷を抱えているのですが、誰にも打ち明けられず苦しんでいます。

攻めの諒一は翠の姉の婚約者の兄。
こちらも兄弟ふたりで、弟をまるで父親のように見守ってきた独身のリーマン。
体面を重んじ融通のきかない性格のため、親戚の手前上、式は盛大にさせたいと考える頑固者。

翠が…

5

彼は彼の唇に抗えない 小説

義月粧子  森原八鹿 

過去と仕事と恋愛のバランスがよかった作品

義月さんらしい、逆境に耐え頑張る主人公、過去のこだわりとすれ違い、ちょっと酷い攻め、そんなものがお仕事ガッツリの中に展開されるいいお話だったように思います。
今回は、主人公と共に一緒に切なく辛くなったり、頑張れって思ったり、結構感情移入しちゃいました。

中堅の広告代理店に勤める瑞季が参加した大手企業のコンペで再会したのは高校時代の部活の先輩で、自分を可愛がってくれて慕っていたものの、周囲か…

6

恋の使者はかぐや皇子さま 小説

chi-co  森原八鹿 

竹取物語の皇子版

現代の世の中に竹から皇子が出てきたら?まさに竹取物語のようなファンタジー。
でもその竹を切って皇子を見つけるは翁ではなく、現代の若者。
それも、今どきの若者とは少々違うような父性愛を秘めた190センチ大の大男。
更に職業は幼稚園の保育士なのだからかなり面白い設定ですよね。

この保育士の竹内くん、七夕の笹を取りに出かけて光り輝く竹から皇子を発見。
出て来たのが女の子かと思えるくらい可愛…

4

「恋の使者はかぐや皇子さま」書き下ろしペーパー グッズ

かわいい皇子のジレンマ

月の帝にお願いして、タケじいの幸せを最後まで見届けると戻ってきたかぐや皇子。
まだ戻ってきて3日だから、体はまだ小さい皇子。
月に戻る時心も体も重ねたのに、自分を慎重に優しく扱うタケじいがじれったくて仕方ない皇子(笑)
たらいでの沐浴のあとスッポンポンでアピールするのにタケじいの扱いは大事大事。
自分の気持ちをくみ取ってくれないタケじいに苛立ちをおさえきれず、彼の精一杯で指をかじると・・・…

1

恋の使者はかぐや皇子さま 小説

chi-co  森原八鹿 

竹から出てきた皇子さま

いやー!かぐや姫が男子になると、そして現代に来るとこうなのか(爆笑)
なかなかに面白かったのですが、ラブはどうなるんだろう?
心配になりましたがどうやらめでたしめでたしで幕を閉じたようです。

七夕の行事の為に竹林に竹を取りに行った保育士の竹内が光る竹を見つけて切ってみると中から出てきたのは15㎝ほどの水干をまとった男子が!?
かぐや姫の弟で翁を心配している姉の為にその消息を知る為に月の…

5

泣きっ面にキス 小説

野原滋  森原八鹿 

じんわり浸透してくるお話

初めて読んだ作家さんでしたが、とてもよかったです。
レストランでの諒一の態度には、なんて大人気ないんだ!と、イラッとしましたけど…その後はそんなこともなく、心穏やかに(笑)読み進めることができました。
まぁ、多少大人気ない言動はあるんですが、レストランでの言動以外は翠を想うが故のことですから許容範囲です。
可愛いと思ったのは、時間を忘れて梅花空木をスケッチしていた翠に諒一が餌付けをする場面。…

2

不機嫌なデンティスト グッズ

ある日の日常

これは赤目が組長になる前の話でいんだよね?

普段から出不精の桐島。
だけど日常生活を送るうえでは買い物も必要で…
両手に荷物を抱え、家に向かっていると近づく1台の車。
はい、赤目の登場。
自分の家へと誘いをかけてきます(勿論その後の行為を促してるのでしょう・笑)

そして着いた赤目のお家、古いマンションの1LDK。
早速そういう意味のお誘いをかけてくる赤目ですが桐島にはその気は…

0

不機嫌なデンティスト 小説

いおかいつき  森原八鹿 

挿絵多いっ?!

挿絵ができるまでをBプリサイトでやってた本ですね。
イラストが多いのは好きなのでちょっとお徳気分vv

歯科医の桐島は他人の記憶を消す能力を持っている。
ですが使ったあとに必ず起こる、ある衝動…

ある日1人の男(赤目)が診察に訪れた。
その赤目が桐島の素顔を見て一目惚れ?!次の日から彼のアプローチが始まります。
花束から始まり甘味物、昼には従業員分の豪華な弁当持参で通う日々。

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初恋スイーツ 小説

成瀬かの  森原八鹿 

かわいいんだけど・・・。

私、個人的に受のフユのルックスがNGです。
表紙ではいけるかな・・・と思ったんですけどカラーイラストでうわ、無理ってなったんです。でも、ストーリーの中で表現されているフユのイメージはそのまま表現されていると思います。好みなんでしょうか・・・。イラスト自体は嫌いじゃないんだけどな。

かわいい話が大好物な私なので、話的には好きな部類ですが、
最後、鴻巣がフユを呼び出してからのいちばんいい盛り…

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