依田沙江美さんのレビュー一覧

かみなりソーダ コミック

依田沙江美 

王道の寮物だけれど、ひねり満載

男子校、全寮制、ラブコメ。
優等生(ボート部)攻め、ヤンチャ(馬術部)受け
…なんだけれど。

家を出たい一心で寮制の学校に進学した星弥(入ってみたらなんと仏教系!)、
「星の君」なんて呼ばれて優等生のようだけれど、実はうさん臭くて腹黒い。
そんな星弥は、高校から入学してきたやんちゃな問題児の龍泉が気になって仕方がない。

ふとした事から星弥は龍泉の弱みを握り、距離が近づいていく。…

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よろめき番長 コミック

依田沙江美 

すべてみどころ~

まるごと全部ひとつのストーリー。

やっぱり依田さんはスゴイです。

まずキャラ。
わかぺーこと若葉真平のキャラはもう際立っている。
実際に「あー!いるいる、こんな人!」って言うほどじゃないけど
でも絶対居るようなきがするんだな、こんな人。

それにストーリー。
一冊におさめるために早い展開のモノが多かったりしますが
行きつ戻りつ・・・な関係で
読んでいていも「えっ!?アン…

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ニュームーンに逢いましょう コミック

依田沙江美 

陽と陰の絶妙な関係

みんなが依田作品はいいというので、超人気作品を読んでみたけど全くその良さが分からず、それでも根気よく新旧取り混ぜて色々と挑戦してきた結果、なんとなくこの作家さんのいいところが見えてきたような気がします。
それは、多分重さと軽さのバランスなんだろうな~と。
全体の雰囲気が”ひょうひょう”としてるのです。
悩んだり苦しんだりするけれど、いつも最後は前向きなんです。
重篤なことも笑い飛ばすキャラ…

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ニュームーンに逢いましょう コミック

依田沙江美 

以前より面白く思えた

旧版レビュー済みです。
新装版で改めて読んでみたんですが、以前とはかなり感想が変わってることに驚きました。旧版を読んだときは、依田沙江美作品の中ではまあまあかなって位置づけで、再読しようとしなかったんですよね。それを後悔するほどに。
これはたぶん、今の私は昔の私以上に依田沙江美愛が深くなったからだろうと思います。「依田沙江美さんなら、行間にナニカをたくさん散りばめてくれてるはずだ!」という心構えで…

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チョコレート・キス 3 コミック

依田沙江美 

日本風ギジナウム

茶鬼さんのレビュー読んで、まさにこれ!と思ったのが「日本風ギジナウム」。このお話を完璧に表現してると思いました。
日本庭園つきの畳敷きの建物の中で茶会を催しつつ(紅茶じゃなく抹茶)、代がわりしながら続いていく生徒会の歴史が語られる。
三巻は時系列バラバラのオールキャスト。歴代の五葉庵生徒会メンバーが、みんな本当に魅力的です。
代を重ねるごとにどんどん形式を重要視するようになっていってるのが面白いな…

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チョコレート・キス 2 コミック

依田沙江美 

場面の切り取り方が上手い

主役が変わって二巻です。
旧版では萌え評価にしてたんですが、新装版で萌え×2評価。萌え×2のありがたさを感じますねー。

とはいえ、はっきりした欠点のある二巻ではあります。登場人物が多いのはいいんですが、顔の見分けがつきにくくてさ。受けも攻めも当て馬も、似すぎです。その欠点さえなかったら、間違いなく神評価にしたんだけどなァ。

二巻は生徒会活動が中心です。
主役の受けくんが本当に可愛い。恋が芽生え…

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チョコレート・キス 1 コミック

依田沙江美 

王道学園もの

王道学園ものはあまり好きじゃない私ですが、依田沙江美さんの描かれるものは特別枠です。大好きです。
なんだろな、キャラが本当にいいんですよ。
天然の可愛い受けくんと、優等生の委員長というコンビ。
たんたんと続く学園生活の中、事故のようなキスを繰り返しながら少しずつ近づいていく二人の距離にたまらなく萌えます。
受けがちょくちょく泣くんですが、泣くタイミングがいちいち可愛いのもツボ。とくに、「天野さんを…

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この恋はハードボイルド コミック

依田沙江美 

タイトルで損してる

というか、タイトルからは想像できないような話です。

表題作 萌えと中立のボーダーライン上
受けがキスで泣いちゃったときの攻めのリアクションが、なんか大人で新しいと感じました。
攻めは「単調さへの忍耐力を与えるのが学校の役割云々~」と小説家のくせにありきたりな台詞をいうおじさんです。ただし外見はイケメン。
分かったようなことを言う天パの編集者はなんか好きになれなかったなあ。

先の夏…

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よろめき番長 コミック

依田沙江美 

少女漫画でもそうそういない奇跡の繊細さ

傷つくことを極端に恐れる上にそこまで至るまでの想像力が異様に高く、
そうでありながら人の言う事に簡単に押し流されてるようでありながら、
自分が変わらなければならない所には頑として譲らない。

そういう少女とガンコオヤジが思い切り融合したようなわかぺー。
恋愛なんかできるわけないと思うんですが、この人は可愛いんですよね。
少し古臭い少女漫画の演出が似合う30って、どうよ。

そういう…

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斜向かいのヘブン 小説

砂原糖子  依田沙江美 

真面目リーマンな吸血鬼

真面目堅物サラリーマン吸血鬼?上司(受)と部下(攻)のお話。

仕事人間の上司かと思っていたら、
ペットボトルについているおもちゃを集めていたり、
自分のことを「吸血鬼」であるちと言ったり、
なんか気になる存在であることに攻は、気づいてしまう。

個人的に面白いのは、吸血シーン。
子供のころの「血を吸いたい」という衝動を覚えてから、
人を近付けないようにしていたため、
吸血をし…

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