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18/23(合計:229件)
尾上与一 牧
薄雲
ネタバレ
尾上さんはデビュー作から何となく購入していて、例に漏れずこの作品も購入→積ん読コースだったのですが、またしてももっと早く読んどけば良かった! という展開です。 色々と話題になっていた作品ですが、戦争物です。 BLで戦争物を持ってくるだなんて、なんて勇者でしょう。 そしてこの作品を世に出してくれた蒼竜社さんの、あり得ない程にどでかすぎる懐に感謝。 不謹慎という声も聞こえてくることの多い作…
かん衛門
好きな人の身代わりに特攻に行くことを決めた希。 そんなことは望んでいない、希を死なせたくない資紀。 口に出さない(出せない)お互いの想い故にすれ違う。 読みながら、とても切なかったです・・・・・・途中までは。 のめり込んでいた為か、希が右手を失うシーンが感覚的に痛くて痛くて・・・ 右手を失って命を永らえる、それでいいのか?それしかないと思えるほどに資紀は追い詰められていたのか、そう思うと…
【碧のかたみ】【彩雲の城】と同じラバウルが舞台です。 兄弟山盛り貧乏畳屋の息子・偵察員のカズイは、一旗揚げて内地で出世をするためラバウルに赴任したけど、そこでペアになったお飾り貴族様の搭乗員・千歳が、まさかの高所恐怖症でとんでもないチキンだった、あぁどうしよう、な話です。 腕は確かで凄まじく強いけど、搭乗の度にげーげー嘔吐してるヘタレ健気受と、俺が内地の家族を守るんだ! という意識が薄くて…
ななこあ
なんて美しい文章。戦争という重いテーマとblをここまでしっくりマッチさせるとは、さすが尾上さん。さすがこのblがやばい第二位を取った作品。 まあ、こんなに綺麗なはず無くて、もっとどろどろでぐちゃぐちゃな男たちがいたはずなんだけど、そこはいいです。飛行機を4度も撃墜されてそれでも生きてるというのもありえんと思うんだけど、嫌嫌そこも生きていてくれただけで良いです。六郎と恒が生きていてくれ…
2013年このblがやばい第3位。もう泣ける泣ける。 資紀が、希を助けるというただ一つの目的のために、父をだまし、同級生の新多を利用する。そして、希自身にもつらく当たるのは、見ていてつらかった。本当は優しいはずの坊ちゃんにつらく当たられながら、それでも坊ちゃんの求めに応じて毎夜のように身体をつなぐ希が健気だった。 やはり、戦争はつらい。死にたくない、生きていたいと、そう主張…
やまいも
タイトル、帯、そして表紙の二人の全開の笑顔を見ただけで胸にこみ上げてくるものがあります。 碧の中…空で死ぬか、海で死ぬか。 戦時下、日本を離れ常夏の最前線でペアとして戦う二人。航空機月光の沈没にマラリア…何度も生死の境をさ迷いながら、ラパウルでの穏やかな一時の日常も描かれる。戦いの切迫感と星空や小さな線香花火の元で穏やかに笑い合う二人が繰り返されるのは、まるで航空機の上と下、何十度もの気温差と…
尾上先生の戦争シリーズ第三弾。「碧のかたみ」に次ぎ、南国の最前線ラバウルで戦う航空隊のペア二人の話です。 今回も巧みで美しい文体と愛しいペアのやりとりに魅せられました。 「彩雲の中に住もう」「待ち合わせ場所は靖国の右手の柱」…生きて果たす約束ではなく死後の待ち合わせ場所を決めて、そこで会う約束を交わす。そのやるせなさと二人の確固たる恋心に胸が痺れました。 儚い彗星、未来を信じられないでいる伊…
ポッチ
「天球儀の海」「碧のかたみ」に続く今作品。話題作だったのでどちらも読みましたが戦争モノは評価に悩みます。日本で戦争が終わってまだたった数十年。未だ世界には戦争している国もある中、こうしたフィクションは不謹慎ではないかという思いがあるからです。 でも戦争モノとは思わず、BLとして読んでみようと思い手に取ってみました。内容は書いてくださっているので感想を。 どうしても感情移入できませんでし…
KAA
戦争モノという事で敬遠していましたが皆さんの評価が高いので読んだ作家さんです。 私も天球儀の海から読みましたが、最初は戦時期の独特の雰囲気に慣れず、内容も重めのためなかなか入り込めず苦労しました。が、読み進めるうちにどんどんハマっていき …気がつけばすっかり作者さんの虜になってしまいました。 碧のかたみは最初からとても楽しんで読めました。 そして今作は本当に発売日を楽しみに待ってい…
snowblack
『天球義の海』『碧のかたみ』に続く、シリーズ第三弾。 まずは、表紙が素晴らしい。 この作品も、前作と同じくラバウル基地が舞台となる。 六郎をペアにと望んでいた操縦士の谷藤十郎。 彼の前に現れたのは、道具ではなくて工芸品と言われる 美しい高速爆撃機・彗星と、 人を寄せ付けない美しく有能な偵察員・伊魚だった。 それぞれが、共に内地での傷付きから逃げ出すように 死に場所を求めるよ…