羽生有輝さんのレビュー一覧

イエナイコトバ 小説

羽生有輝  穂波ゆきね 

マイノリティを隠して生きる

一見何でもない事のようだが本人にはとても重要で、体裁だけじゃなくて相手に嫌われたくないから隠していたい、側にいさせてもらうだけでいい。
そんな気持ちが故に傷付いて、すれ違って、そして全てが判明した時に安堵する物語。
とても誠実な物語でした。

美大を出てイラストレーターの仕事をしながら一軒家で絵画教室も開いているのが主人公の七瀬。
彼は仲間の桐谷剛に片想いをしているが、その気持ちを打ち明…

9

好きになるのが、怖い。 小説

羽生有輝  穂波ゆきね 

新しい関係

 親族が経営する音楽会社に勤める楓は、会社では常務という肩書きを持っています。彼は、所属アーティストに見境無く手を出して、危うくくびにされそうになりますが、チャリティー活動をすることで、社内での印象を変えようとするのです。

 チャリティー活動先として明和愛児園で神田と出会うのですが、夜もゲイの人が集まる場所で二人は再会してしまうのです。神田の秘密を握って有利になったかに思えた楓ですが、神田は…

3

好きになるのが、怖い。番外編書き下ろしペーパー グッズ

26歳にもなって…☆

神田が、明日大学生時代の友達と横須賀でバスケする、と言っただけで、
スネてしまった楓。
楓のふてくされた態度に、「なんでそんなに不機嫌なんだ。いいかげん説明しろ」と
神田も堪りかねて聞きますが、楓はクッションを抱え黙り込んだまま…。

自分も明日休みなのに、決めてしまう前に一言いってくれてもいいのにという不満。
友達と言っていながら、もしかしたら元カレかもしれないと疑ってしまう。

1

好きになるのが、怖い。 小説

羽生有輝  穂波ゆきね 

初回から意外とねちっこいHが…♪

挿絵が穂波さんと来たら買わずにいられない!
しかも羽生さんは前2作が結構楽しめたので、期待も込めて。

これがまた、好きなシチュエーションだったんですよ!
お互い第一印象が悪い二人が、
少しずつ距離を縮めていく様子がたまらないんです!

神田なんて、真面目そうでいてあんなHするなんてー!!
穂波さんのイラストの相乗効果で、ドキドキしました!!
相変わらず優しい雰囲気で、更に素晴ら…

8

好きになるのが、怖い。 小説

羽生有輝  穂波ゆきね 

思ってたよりずっと良かった

穂波先生のイラスト目当てで購入した初読み作家様だったので正直
あまり期待はしていませんでしたが良かったです。
下半身にだらしない受様なのでどうかな~とは思いましたが
攻様と出合ってからは攻様1本だったので許せました。
内容が少し思いテーマでしたが、ストーリー展開も自然で受様の気持ちの変化
なども上手く書かれていました。
この作品は本当に大事な人を亡くした経験がある方には思い当たる節があ…

5

好きになるのが、怖い。 小説

羽生有輝  穂波ゆきね 

心の再生

本人無自覚のトラウマものでしたね、良いところのボンボンで、
音楽プロダクションの常務なんて肩書がある受け様ですが、実は名前だけで
何にも仕事をしていない、自堕落で無気力で心を動かすことも無く26年もただ生きてきた
感じで、しっかりした身内がいなかったら、いったいどうなっていたんだろうって風な
節操無しのダメ人間でしたね。
攻め様は、養護施設の職員で常識人なのですが、こちらも両親を共に事故…

5

シガレット 小説

羽生有輝  湖水きよ 

牧の軽口と必死さに萌え!

前作『チョコレート』の評価も萌でしたが、
今回は萌×2寄りです。(だったら萌×2でいいじゃんて話)

『チョコレート』で当て馬だったお兄ちゃん・飯田ですが、
ゲイの教師・牧に、タバ休の度に口説かれ(からかわれ?)ます。
井上佐藤さんの『SMOKER』もそうでしたが
一種のコミュニケーションの場なんですね、きっと。
(嫌煙家なのでわからない)

飯田は、父から受けられなかった愛情を…

4

チョコレート 小説

羽生有輝  湖水きよ 

湖水さんの挿絵に惹かれて読みました

デビュー作品という事ですが、
そんな気がしないくらいすいすい読めましたよ♪

現実離れしているようで、異質な存在の佐倉が
恋に落ちたら熱を帯びるようなギャップと
恋愛に淡泊だったというのに
佐倉に対しては無意識のうちに惹かれていく純に
とても興味を持ちました。

好きだと自覚しないまま佐倉の家に泊まらせてもらう事になって
他人の家なのに自慰行為を行うあたり、若者ですね…。
い…

3

シガレット 小説

羽生有輝  湖水きよ 

親の心子知らずで僻みと嫉妬に腐る兄受け

チョコレートのスピンオフで前作の攻め様の兄が主役のお話でしたが、
前作のショートの続きのような展開のストーリーなので前作のショートを読んで
この作品を読むのが解りやすいのではないかと思います。

前作では当て馬的な立場で登場していた真澄なのですが、今回はなんと受け様で登場。
前作ではバイなんて設定でしたが、実は男を好きになったのは弟の相手の後輩が初めて
それ以外に付き合ったことも無けれ…

6

シガレット 小説

羽生有輝  湖水きよ 

お兄ちゃんは実はONLY ONE思考?

前作『チョコレート』で、主人公の小早川純に振られてしまった、彼の恋人・堅司の兄・飯田が主人公のお話。
前作の最後に、この飯田の相手になる牧とのボルダリングジムの出会い編があり、それから半年くらいの先の始まりになります。

この飯田、チョコレートではおしゃべりで人のよい面倒見のよい人の印象がありましたが、このお話では結構な意地っ張りでヘタレで、そして意外にも愛情欲求の強い感じの人の印象を受けま…

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