コウキ。さんのレビュー一覧

七つの海より遠く 小説

和泉桂  コウキ。 

男前船長と大和撫子

タイトルからいって海軍ものなのかと思いましたが、ちょっと違いました。作者いわく明治っぽいファンタジーだそうで、パラレルワールドの物語です。ちょっぴり謎があるけど明るい話なので、最後まで一気に楽しく読めました。
イラストも世界観に合っていて可愛いです。

主人公の珪は父と離れて帝都の寮で暮らす男子高校生。可愛い顔のせいで文化祭で女装させられたりしつつも、楽しい日々を送っています。そこで英国に単…

2

彼岸の赤 小説

尾上与一  コウキ。 

BL版 仏教のすすめ 入門編 ~縁と業~

 坊さんには一切萌えを感じないもので、最初はためらっていたのですが、『二月病』があまりにも素晴らしかったので、勇気を持って読み始めましたら。

 夢中になりました。大変面白かったです。仏教の教えが大変わかりやすく書いてあり、しかも登場人物たちのありようがまさに深く仏教的なのです。

 「恋慈って変な名前だなあ…」って思っていましたら、その謎が彼の生い立ちによってわかり。恋慈が幸久を一見誤解…

5

彼岸の赤 小説

尾上与一  コウキ。 

生きる赦し

2月にホーリーからデビューした作家さんの今月はドルチェから。
視点や表現が独特でユニーク(面白いと言う意味ではなく)なんだと思いました。
「二月病」では少し切なさが表立った作品だったのですが、今回も切なさやりきれなさが満載かとおもいきや!?
その理由や事柄は悲惨であるものの、対照的な生き方をする二人が主人公であったために、そして何よりラストでの或る意味ドンデン的な展開。
絶望的な僧侶以外は…

2

彼岸の赤 小説

尾上与一  コウキ。 

まじめなヤクザと僧侶

攻めの幸久はかなりいい人です。ヤクザには偶然もかさなり、たまたま引きずられて、なってしまっただけというか。つい人に譲ってしまう性格が災いしてきた、常識人です。
 人の罪をかぶって入った刑務所から出ても失職してて。でもまあ人生を再出発だ、というところで受けの僧侶:恋慈に、飛び降り自殺に間違われ、大怪我をします。
恋慈のお寺で過ごすうち、攻めの幸久は恋を自覚し、告白するのだけど、恋慈は幸久に惹かれ…

5

彼岸の赤 小説

尾上与一  コウキ。 

死んでしまった心の再生

元ヤクザと寺の僧侶との勘違いとトラブルから始まった切なくの甘いお話です。

攻め様は元ヤクザ、知り合いの罪をかぶって身代わりに捕まり刑務所を半年ぶりで
出所してきたのですが、組からは既にクビにされていて・・・
まぁ、ヤクザと言ってもなりたくてなった人ではなく、成り行きで拉致されるように
IT系にもそこそこ知識があった為に、末端の組員に違法AVコピーや経理なんかを
させられていた雇われヤ…

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