コウキ。さんのレビュー一覧

ぼくのスター 小説

一穂ミチ  コウキ。 

キラキラしてキュンキュンする

一穂先生が書く高校生は、何故こんなに瑞々しくて魅力的なんだろう。

半引きこもりの侑史は、在宅専門のアイドルオタ。
学校にもたまにしか行かない彼の生きることを支えているのは、
ベビブロ(ベビーブロッサム)というAKBみたいなアイドルグループのほたるんだ。
そこに突然突風のように登場して、彼を外の世界に吹き上げる航輝。
高3で同じクラスになったらしいけれど、顔も分からなかった彼に巻き込ま…

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ぼくのスター 小説

一穂ミチ  コウキ。 

アイドルオタ・・・に入り込めるかどうか

AK○48にどっぷりハマってる男の子が、
きれいでかわいいアイドルに夢中な男の子が、男を好きになることってあると思う?
そんな発想からはじまったのかなぁ~と思うようなお話。

ベビーブロッサムという競争主義のアイドルグループのトップを走る、
久保田ほたる、こと「ほたるん」が大好きな「在宅」オタがこの本の主人公の侑史。
卒業できるギリギリの日数しか学校に行かない、半引きこもり。

そ…

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学園の華麗な秘め事 小説

水上ルイ  コウキ。 

ガサツなのに色っぽい受け様

この先生の作品ですから甘いのは当たり前、今回は年下カレと年上保健医との
再会ものラブに、二人が働く学園の近年の不穏な動きを解決する内容を背景に
長い片思いが実を結ぶストーリーでもありました。

受け様はVIP子息ご用達のリゾートのような全寮制の学園で保健医をしているが、
かなりガサツで先生らしくないやんちゃさん。
水上先生の受け様にはこの特徴を持った受け様が多い気がしますが、それプラス…

2

言葉にならない 小説

椎崎夕  コウキ。 

いつの間にか好きになってる

ノンケとゲイの恋のお話で、偶然の出会いから徐々に気持ちが傾いていくような
大人の男と大学生とのストーリー。
受け様はゲイで、バイト先の上司と付き合っているのですが、ある日些細なことが
原因でケンカになり、上司の彼の部屋から追い出され、でも手荷物を部屋に置いたまま
出されたので、帰る事も出来なくてマンションの廊下で困っていた時に、
そのマンションの隣人が出先から帰って来て、廊下で騒ぐなと苦…

2

言葉にならない 小説

椎崎夕  コウキ。 

豆柴時々ハムスターw

椎崎作品もいつも分厚い気がしますw
それだけ丁寧に、丁寧に、綴られているのだとは思いますが。
きっと省略できることもあったりするのかもしれないのですが、本当は気持ちが通じ合っているのに主人公がグルグルして意地張っちゃうせいで、なかなか進展せず、焦れったく思いながらも引き込まれていくのは、作家さんが好きな部類に入る欲目があるからでしょうか?
まったくの受け視点なので、攻めの気持ちは想像できはす…

2

彼岸の赤 小説

尾上与一  コウキ。 

重く冷たい心象風景とどこか抜けた笑いのバランス。

尾上与一さん。今後、炸裂する「何か」がある作家さんゆえ、
少し、辛口レビューといきましょうか。
この方の作品はまだ二作目ですが、「なんだなんだ!?BL版梶井基次郎か!?」と
思わせる強烈な色彩感覚と、独特なシュールさはありますが、
下手すっと破綻寸前の危なっかしさが残る…。

風景の書き出しは非常にいい。
「二月病」では寒々とした田舎の風景、本作では山寺のゆっくり流れていく時間が体感…

5

七つの海より遠く 小説

和泉桂  コウキ。 

ファンタジーだったんですね~

表紙等見て、「時代物かぁ~」と思い読み始め・・・かなり後になってから「???」という感じでした。
Hもほぼ無く、BLと言われなければ、わからないかも(結局、最後にはHもするのでBLですけど・・・)
でも・・・ちょっと「ファンタジー寄り」かな?
受けちゃんが、もう少しハラハラさせるような性格だったら、もう少し盛り上がったかな?
嫌いなお話ではないけど、「船乗り」の荒っぽいところとか、受けちゃ…

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七つの海より遠く 小説

和泉桂  コウキ。 

武士道なのかヤマトナデシコなのか

商船の船長と遭難してしまって船長に助けられた女装訳あり男子とのラブ。
時代背景も設定も有りそうでなさそうなファンタジーテイストの作品で、
架空の世界でのお話と言う感じでなかなか面白いのですが、何やら気になる事も多くて
続編かスピンオフ作でもあったらいいなと思いましたね。

大日本帝国の受け様は帝都の学生なのですが、ある日英国で蒸気機関を研究開発してる
受け様の父親が行方知れずになり、単…

2

七つの海より遠く 小説

和泉桂  コウキ。 

今まで読んだ和泉さんでいちばん好きかもしれない。

まずはひとこと、これは本来の和泉さんの持ち味を求める方には、まったく物足りないでしょうね。
この評価は『本来の和泉さん』は今ひとつ合わない私の、極めて個人的な好みです。

私は、なんというか『和泉さんの持ち味がよく出ている(と思われる評価の高い)作品』は、ほぼ受け付けません。和泉さんが好んで書かれるキャラクターのタイプが、私の好みとまったく相容れないんですよ。

決してキライな作家さんじ…

4

七つの海より遠く 小説

和泉桂  コウキ。 

私にはかわいすぎた。

かわいらしいお話でした。
和泉さんのかわいい系のお話ですね。
その中でもかなりかわいい方向なんじゃ?

訳あって女装して英国へと向かう船に乗っていた珪。
その船が難破し海に投げ出されてしまう。
そんな珪を助けたのは華やかな金髪の男・ライルで…。

和泉さん曰く明治っぽい感じのパラレルファンタジーのような。
最初の方はその世界観というか蒸気機関とかのお話が出てくるのでなかなか物語に…

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