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茶鬼
ネタバレ
こちらは、販売店(ちるちる)限定の特典ペーパー。 出版社特典とは違った話が載っているので、こうしたエピソードは本編を補完するのに更に役立つような気がします。 題名が【すみません、うちの操縦員が。~カメとプロペラ~】 ~以降は置いておいて、この前についた”すみません、うちの操縦員が”って何だか六郎がおかんみたいでありません? やんちゃ坊な息子・恒のしでかすことに謝ってるみたいな(笑)誰に謝っ…
尾上与一 牧
橘盾
面白かったです。 先のレビューを読んでから、本書を開きました。 話の内容は先のレビュアーさんが書かれているので省略しますが、この初読作家さんの文章はとても読み易く、主人公達がとても好ましかったです。 地形の説明~シンプソン湾や花吹山、帝国軍・南方最重要基地ラバウルの景色が浮かんできます。 なにより、主人公達が死ななかったのが1番良かったです。 はじめ、『天球儀~』のあらすじを読ん…
常夏の島ラバウルの七夕の雨の夜、六郎と恒のかみあっていないようでいるような、恒流の情緒に丸めこまれる六郎。 だけど、甘いひと時を思わせるエピソード。 雨降りで星が見えないので六郎は、織姫と彦星は今夜は会えなくて残念だな、と言うと 恒は「何で?」と問いかけ、織姫と彦星じゃなくて具体的な星座と星の話をする。 恒が星が好きだから振ったのに、現実的な星の話、しかも、ベガとアルタイルは日本兵で、…
『天球儀の海』のスピンで希の兄・恒のお話。 待ち遠しくて待ち遠しくて、本を手にした時興奮のあまり目が滑ってまともに読めませんでした。 すみません、自分、海軍オタなんです。。。 だからラバウル航空隊が舞台だとか、二式夜間戦闘機月光乗りだとか、ラバウルの五連星と呼ばれるとか知り、ドキワクが収まらず、頭の中にラバウル小唄(!?)が流れてくる始末(汗)・・・本当は作中は宮沢賢治の星めぐりの歌ですが・…
千寂
『天球儀の海』スピンオフです。そちらの主人公・希の兄である恒(酒のラベル送ってきた五連星の兄ちゃん)の話。 舞台が太平洋戦争も佳境に至って以降の最前線・ラバウルである以上、”死”は前作より更に近く、常に懐に抱え込んでいるようなもの。その”死”に磨り減らされた…磨かれた人の心、物語のどこまでも美しい純粋さが哀しくて、胸が引き絞られました。 美化し過ぎだと笑うことすら出来ません。存分に、敬虔に…
尾上与一 コウキ。
snowblack
「天球儀の海」「二月病」に続いて3冊目の尾上作品。 個人的には3作の中では一番好きだったと思う。 シリアスなんだけれど、ちょっとコミカルな匂いがするのが他二作との違いか。 元ヤクザ・漆真下(うるまっか)幸久×僧侶・東恋慈 (*余談ながら、この漆真下という名字、岩手の方に多い名字で地名でもあるようです。 ただし、読み方はウルシマッカとなっていましたが。) 状況に流され、ついには…
尾上与一 黒沢要
airi
文章力、表現力は素晴らしいです。途中までは、これ、何かの文学賞受賞作でもおかしくないと思いながら読んでいました。 でも、ごめんなさい。主役二人の設定が受け付けませんでした。 攻め上げ受け下げが、ちょっとあからさますぎじゃないかと…。 攻めは、成績優秀スポーツ万能イケメンでモテモテ。対する受けは、成績が悪く、何の取り柄もない平凡な人物。 そんな素晴らしい攻めが、輝かしい未来も何もかも捨てて受…
親友だった。 一番大切な友達で、就職して結婚して子どもが生まれても、ずっと変わらず親友でいるはずだった。 サスペンス仕立ての作者のデビュー作。 カッコ良くて人気者で何でも持っている千夏(せんか)の口癖は、「幸せになりたい」。 1998年、高校卒業を控えた二月のある日、 幸せに気がつかない程傲慢に幸せだった彼の平穏な日々は 突然に巻き込まれた事件によって、劇的な転換を余儀なくされる。…
木原梨乃
お好きな方には申し訳ない評価ですが、正直な感想です。 もちろん人の感じ方はそれぞれ。誰かの意見を否定する類のレビューではありません。 何の他意もない、至極個人的な意見です。 この作品を読んで思ったのは、なんぼーBLって言うても間違った日本の戦争の描き方をしちゃ駄目でしょうということ。 私は別に右翼とかじゃないけど、自分の国の確かにあった悲惨な時代のことを、 こんなふうに別次元に描くの…
Krovopizza
恐ろしくネガティブで自虐的な受けに、ほぼ寺の中と周辺で進行するストーリー展開。 良く言えば繊細、悪く言えば閉鎖的で気詰まりな世界観で 随所に「赤」のモチーフが登場するにも関わらず作品のテーマカラーは中間色のような、 ぼんやりした印象がぬぐえない作品だと個人的に感じました。 この陰鬱な空気感の中にあるそこはかとない可笑しみは 文学的とも言えるし、ほのぼの/コメディ系のカテゴリにも分類で…