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尾上与一 黒沢要
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ある種、幻想的な作品、といったらいいのか。 四国の田舎で起きる唐突な事件、それにたった一人で向かう青年。 そしてそれを苦々しくも甘い思いで見つめる元・新聞記者。 およそ現実的ではないシチュエーションの数々なんですが、 無機質な鉄塔と、切ないほどの思いの対比が素晴らしい。 なんか映画でこういうのあったよなぁ~…と思わせる。 四国の片田舎で、高校生・蒼司は謎の集団に捕えられ、監禁さ…
尾上与一 コウキ。
せっこ
ネタバレ
坊さんには一切萌えを感じないもので、最初はためらっていたのですが、『二月病』があまりにも素晴らしかったので、勇気を持って読み始めましたら。 夢中になりました。大変面白かったです。仏教の教えが大変わかりやすく書いてあり、しかも登場人物たちのありようがまさに深く仏教的なのです。 「恋慈って変な名前だなあ…」って思っていましたら、その謎が彼の生い立ちによってわかり。恋慈が幸久を一見誤解…
「この作品を書くために小説家になった。」という言葉を時々目にしますが、一作目にして、この作者のこの作品への熱い思いが全編から感じられ。 読後は、「久しぶりにいい小説よんだなあ…」という充足感でいっぱいになりました。 五條瑛さんの『プラチナビーズ』の雰囲気が少しあります。 BL小説というよりはJUNE小説に近い気がします。 だからなんでしょうか。新作なのに懐かしく。けれど、今ま…
茶鬼
2月にホーリーからデビューした作家さんの今月はドルチェから。 視点や表現が独特でユニーク(面白いと言う意味ではなく)なんだと思いました。 「二月病」では少し切なさが表立った作品だったのですが、今回も切なさやりきれなさが満載かとおもいきや!? その理由や事柄は悲惨であるものの、対照的な生き方をする二人が主人公であったために、そして何よりラストでの或る意味ドンデン的な展開。 絶望的な僧侶以外は…
ハイ爺
攻めの幸久はかなりいい人です。ヤクザには偶然もかさなり、たまたま引きずられて、なってしまっただけというか。つい人に譲ってしまう性格が災いしてきた、常識人です。 人の罪をかぶって入った刑務所から出ても失職してて。でもまあ人生を再出発だ、というところで受けの僧侶:恋慈に、飛び降り自殺に間違われ、大怪我をします。 恋慈のお寺で過ごすうち、攻めの幸久は恋を自覚し、告白するのだけど、恋慈は幸久に惹かれ…
作者さんの初の単行本。 これを読み終わった後、ひたすらに自分の気持ちは主人公達を見届けた若田の気持ちになり、まるで千夏が集めたボルトが一個、胸に埋め込まれたような感覚になりました。 実際に四国で起きた鉄塔倒壊事件、自分的にはその後のカルト集団事件に関連したもののほうが印象に残っていたのですが、その事件を題材にここまで物語を構想できる作者さんに素晴らしいと思いました。 場所が四国だけに霊場…
marun
元ヤクザと寺の僧侶との勘違いとトラブルから始まった切なくの甘いお話です。 攻め様は元ヤクザ、知り合いの罪をかぶって身代わりに捕まり刑務所を半年ぶりで 出所してきたのですが、組からは既にクビにされていて・・・ まぁ、ヤクザと言ってもなりたくてなった人ではなく、成り行きで拉致されるように IT系にもそこそこ知識があった為に、末端の組員に違法AVコピーや経理なんかを させられていた雇われヤ…
もしもあの事件の裏にこんな真実が隠されていたら・・・ なんてかなり本格的なミステリーですっかり惹きこまれてしまいました。 坂出市の事件をモチーフにしているお話みたいで、読む進めるうちに事件を思いだし ました、不思議な倒壊事件だったので未だに記憶に残ってました。 千夏と蒼司は高校3年で同級生の親友同士、千夏は幸せになりたいと運命の女性が 現われるのを待っているような感じで、今までも何人…