total review:298644today:13
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
38/52(合計:514件)
尾上与一
薄雲
ネタバレ
蒼穹のローレライの番外編同人誌。 本編では書かれなかったラバウルでの三上と塁の日々、城戸や秋山から見た彼らの日常などなど、辛い戦争の中でも読んでいてほのぼのとする話で大半は構成されてます。 個人的に、三上が塁とじゃんけんで遊ぶお話がとても好きでした。 じゃんけんの強い三上に意地になって挑戦する塁が愛しくて可愛くて、ふたりの間だけの秘密の三日月型石を大事にする姿に熱いものがこみ上げてきます…
尾上与一 牧
チャイティーラテ
1945シリーズは中々怖くて手が出せませんでした。シチュエーションは好ましいけど、時代だけに悲しい結末ならいやだなと。気持ち落ちたら中々立ち直れないので。しかし読んでみると前3作は安心な結末でした。 が、しかし、ついに今回は死ネタでした。 他とは違い表紙が1人だからおかしいなと。レビューで確認していたのでなかなか読む迄覚悟がいりました。手元にはあるし読みたかったし、不思議と皆様納得の様子だった…
尾上与一 asaemaru
「天球儀の海」を坊ちゃん視点で書いた番外編同人誌。 衝撃的な本編ですが、こちらを読んで初めてあの本が完成されるような気がしました。 見事に天球儀を裏側から見た話になっているので、ああ、あの時坊ちゃんはこんな気持ちだったのか、こんな風に考えていたのか、こんな風に希のことを考えていたのか、というのがもうすんごいよく分かります。 本編だといまいち坊ちゃんが何考えているのか分からず、希への凶行もそこ…
霧笛丸
初恋の人を守るために特攻に行くことを決意した、航空兵、希(ゆき)の物語です。 尾上先生の1945シリーズ第1作目の舞台は唯一の日本国内で、そのためかシリーズの中でも独特の雰囲気があります。 5歳の時に助けられてから、ずっと忘れることのなかった名家の坊ちゃん、資紀(もとのり)。 資紀の身代わりになるために、成重家の養子となる、その道中を描いた冒頭は日本の童話のような趣きがあり、引き込まれていき…
尾上与一 笠井あゆみ
麗音
久しぶりに重苦しいお話を読んでしまいました。 尾上さんは評判の高い1945シリーズを知っていましたが、重くて薄暗く最後が二人の幸せな未来というのではない結末とか、哀しい出来事が多そうなので手が出せませんでしたがいつかは読んでみたいリストに記しています。 ですが、作家さんや内容に関わらず絶対に読んでしまうイラストレーターの笠井さんのカバー絵を見て、尾上作品初体験です。 とても美しい文章と写…
玲01
一気読みでした。久しぶりにページを捲る手が止まらない作品に出会えました! 尾上先生の作品は割と読んでるんですが、一番好きかもしれません。笠井あゆみ先生の挿絵もさいっっっこう…!見開きの絵が…もう。 内容もとても重厚で、弓削と鉄真の一生が描かれています。 まだ未熟な二人が交わした約束、結ばれることが叶わなくなってしまった二人には、この約束が一生を懸けた契りで、その為に奔走していた様に思えま…
みやこ
『死ネタはちょっとなぁ〜...苦手なんだよ...』と大好きな尾上与一先生の作品にも関わらず買ったわいいものの読む勇気が出なかったこの作品...。私と同じことえお思う人もいるのではないでしょうか。 だがしかし!!!!!!! 思い切って読んでみて下さい。 正直、私はシリーズで一番と言っていいほど泣きました。 死ネタではあるものの不思議とハッピーエンドではないか と思えてくるのです..…
この本を読んだのは2年くらい前ですがティッシュ箱片手にガチ泣した記憶が...( ;∀;) 読後はどうしたらいいかわからずとりあえずウロウロ....。 そしてまた開いて泣く。 2年経った今でも、青い大きな花火を見るとこの作品を思い出して泣く始末...。 いい意味でトラウマ!!!
尾上与一 黒沢要
ベニー
これから先、二月が来る度に、閏年が来るたびに、その地の名前を聞いたときに、鉄塔を見るたびに、異国の地でひっそり暮らす二人を思い出すのかと思うと、本当に不治の病みたいだ。いつまでも心の奥底に残るようなお話でした。 至って普通であったはずの二人の日常がある日崩れて、緊張の中で少しずつ千夏の気持ちがはっきりしてくる。蒼司の為にボルトを運ぶ千夏や蒼司の恋する気持ち、恐ろしい現実もどこか美しく見える。文章…
guranbia3000
泣ける泣ける。とにかく泣ける。いくつかのお話が入っていますが お目当てはローレライの二人です。死にたくないと想いながらも散っていった塁が一人戦後を暮らす三上 の元を訪れる一夜のお話です。ファンタジーの括りになっていますが迎える三上の心がとにかく切なく思いやりに溢れています。本編が逢えないまま死に別れとなる二人なので このお話を読んで僅かながらでも救われた気がします。