尾上与一さんのレビュー一覧

天球儀の海 小説

尾上与一   

これ絶対に挿絵を先に見ずに読んで欲しい

尾上さんはデビュー作から何となく購入していて、例に漏れずこの作品も購入→積ん読コースだったのですが、またしてももっと早く読んどけば良かった! という展開です。

色々と話題になっていた作品ですが、戦争物です。
BLで戦争物を持ってくるだなんて、なんて勇者でしょう。
そしてこの作品を世に出してくれた蒼竜社さんの、あり得ない程にどでかすぎる懐に感謝。
不謹慎という声も聞こえてくることの多い作…

7

彼岸の赤 小説

尾上与一  コウキ。 

除湿器どこにしまったっけ……?

確かこの作品、発売したと思ったらレーベル廃止になっちゃって、残念感半端無かったのですが、電子書籍でも購入できるようになったようなので未読の方には朗報ですね。
尾上さん2作目ですが、前作よりも文章が読みやすくなってます。
硬質さが程よく抜けて、微妙にコメディタッチなのが尚良し。

元ヤクザ×訳あり僧侶という、とんでもCPですが、攻がヤクザになった経緯があまりに不憫で……。
不幸もここまで重…

3

二月病 小説

尾上与一  黒沢要 

お話とイラストのシンクロ率が凄い

尾上さんのデビュー作です。
新人さんが出て来た、と当時表紙の美しさだけで購入したまま積ん読。
そのまま新作が発表されるたびに、何となく買い続け、やっとタワーを崩す気になったんですが……。

早く読んでおけばよかった……っっ!!!

文章が少し硬質な感じで、読み始めた最初のあたりは失敗したかなぁ……と思ったのですが、読み進めていくとあれよあれよという間に引き込まれ、読後に長いため息がひと…

3

天球儀の海 小説

尾上与一   

生きていて欲しい、それさえも言えないなんて・・・

好きな人の身代わりに特攻に行くことを決めた希。
そんなことは望んでいない、希を死なせたくない資紀。
口に出さない(出せない)お互いの想い故にすれ違う。
読みながら、とても切なかったです・・・・・・途中までは。
のめり込んでいた為か、希が右手を失うシーンが感覚的に痛くて痛くて・・・
右手を失って命を永らえる、それでいいのか?それしかないと思えるほどに資紀は追い詰められていたのか、そう思うと…

4

彼岸の赤 小説

尾上与一  コウキ。 

異趣向だがややおセンチ

尾上さん初読み。
変わったカップリングで、設定にも趣向が凝らしてあって面白かったです。
ただ、後半かなり無理がめだってすんなり受け入れられなかったところ、受けが自虐過ぎるところで、ちょっと雰囲気に酔ってるだけでまとめ切れていない印象です。そこが残念。
前半の勢いそのまま全編突っ走ってくれていれば神だったかもしれない。

ヤクザで刑期を務めて出てきたら解雇、無職になった所持金502円の攻め…

3

HOLLY MIX 小説

安芸まくら  尾上与一  木原音瀬  さとみちる  

本編のファンなら必読!

「明日も愛してる」と「リバーズエンド」の番外編が載っているということで購入しました。後に、他の掲載作品も購入してしまいましたが(笑)

時系列的に本編作品の作中のものもありますが、私の当初の目的でした2作品に関しては、本編以降の話になります。

リバーズエンドの番外編「end roll」は、コミック、小説を経て、ここまで読んでようやく完結だと言い切れる内容でした。

「明日も愛してる」…

4

HOLLY MIX 小説

安芸まくら  尾上与一  木原音瀬  さとみちる  

「明日も愛してる」のその後。

収録作家さん、作品、大まかなページ構成は以下の通りです。
1.尾上与一さん「二月病」番外編:約50ページ(+作品解説1ページ)
2.さとみちるさん「日月星、それからふたり」番外編:約45ページ(〃)
3.尾上与一さん「碧のかたみ」番外編:約20ページ(〃)
4.木原音瀬さん「リバーズエンド」番外編:約55ページ(〃)
5.安芸まくらさん「明日も愛してる」番外編:約70ページ(〃)
6.…

4

彼岸の赤 小説

尾上与一  コウキ。 

エロい可愛い

尾上さんの作品の中で一番読みやすい作品の様に感じました。

セックスシーンは他の尾上さんの作品と比べても多く、描写も丁寧でエロかったです。しかし、エロいだけではなく、2人のやり取りもほのぼのとしていて、どちらかというと甘いお話です。
恋愛を主軸とした話の展開で本当にBLらしい作品の様に感じました。

しかし、テーマ性のある伏線は健在で、人によっては少し重く感じられるかもしれませんが、スト…

3

二月病 小説

尾上与一  黒沢要 

純愛、そしてテーマ性

あらすじは割愛させていただきます。

まず軽いネタバレですが、メリーバッドエンドです。そして、ひたすら低いテンションが続きます。
苦手な人は苦手だと思います。

しかし、テーマ性を以て伏線が張られているために分かりやすく、物語が進むにつれ受け攻め双方の愛情がだんだんとかみ合っていくさまが丁寧に描かれています。

細かい設定が曖昧という感想も多いようですが、恋愛モノとして読むには十分な…

3

プルメリアのころ。 小説

尾上与一   

シリーズで毎回泣かされてる気がする

【碧のかたみ】【彩雲の城】と同じラバウルが舞台です。
兄弟山盛り貧乏畳屋の息子・偵察員のカズイは、一旗揚げて内地で出世をするためラバウルに赴任したけど、そこでペアになったお飾り貴族様の搭乗員・千歳が、まさかの高所恐怖症でとんでもないチキンだった、あぁどうしよう、な話です。

腕は確かで凄まじく強いけど、搭乗の度にげーげー嘔吐してるヘタレ健気受と、俺が内地の家族を守るんだ! という意識が薄くて…

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