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尾上与一 コウキ。
霧笛丸
ネタバレ
以前から読んでみたかったこちら、私には初の尾上与一先生のご本になります。 攻めは、刑務所から出所したばかりの元ヤクザ、幸久。受けは、可愛らしい容姿なのに鬱々とした僧侶の恋慈。これだけ見ても接点ゼロの二人がどんなふうに出会うのかというと、四階建て程のビルの屋上で、心機一転やり直しを心に誓っていた幸久を自殺すると勘違いした恋慈が、どうしたことか突き飛ばしてしまい、幸久は宙吊り状態から落下。死にかける…
尾上与一 牧
ポッチ
尾上さんの「1945シリーズ」の番外編集第2弾。第一弾の『郵便飛行機より愛を込めて』に続く第2弾の今作は『彩雲の城』の藤十郎×伊魚がメインです。同人誌『謹製ヘルブック』『続・謹製ヘルブック』にプラスして、書店用特典ペーパーも収録されている読み応えのある1冊でした。 同人誌を追いかけていない身としてはとてもありがたい1冊。でも同人誌のすべてが収録されているわけではないようで、そのあたりは同人誌…
尾上与一 笠井あゆみ
わきの
結構以前から読み始めてたんだけど、内容が切なくて苦しくて辛くて、中断してはライトな物やすぐ読める漫画に走ってしまってました。 弓削と鉄真の淡い恋心が鉄真の父によって踏みにじられ、あの不幸な事件。 もう、ここから泣けて中断第一弾です。 事件後の弓削の待遇が悲しすぎますが、何度鉄真が弓削を放逐しようとしても当の弓削が辛い境遇から脱そうとしません。 まだ幸せだった時に交わした鉄真と弓削の約束…
やふる
「蒼穹のローレライ」で感涙し、(しばらく立ち直れず他の小説を読む気にならならないほどでした)続けて「碧のかたみ」→そして今作、「彩雲の城」という順で読みました。 前作、碧のかたみの月光ペアが随所で登場したりして、月光ペア好きの私としてはラッキー。 しかし前作を読んでいなくとも全く問題ありません。 今作は、婚約者に逃げられた谷藤十郎(攻)と、ある理由からラバウル基地へ(左遷)されてきた緒方…
Maeploy
蒼穹→碧→天球儀、そしてこの彩雲の城の順で読みました。「蒼穹の。。。」が余りにも悲痛で心に深く残ってしまい、しかも一番に読んでしまったもので、この作品は特に期待をせず読んだのですが、想像していたより全然良かったです。伊魚の過去(藤十郎のはそんなに酷くないと判断)はありますが、全体的に二人の会話などが微笑ましい場面が多く、背景には戦争がありますが、4作の中では一番ハラハラせず読み進めるのではないかと…
シリーズ第一弾という事で読み始めたものの、冒頭の"誰かの身代わりに特攻に行く、そして笑みがこぼれるほど嬉しい"、そして"恋の始まりがとても幼い"という点が私の心を開かず、読み切らずに放置していました。。。その後、「蒼穹のローレライ」「碧のかたみ」を読んでハマり、この「天球儀」に戻りました。私的には、希の兄が出てくる「碧のかたみ」を先に読んでこちらという順番が…
ああ、塁。。。やっと孤独の闇から抜け出せたのに。。。 そして三上には、塁の戦う意味が変わったことにもっと早く気づいて欲しかったなあ。。。 でもそのもどかしさがこの小説の味わい深さなのだと思います。 話の展開のわからない冒頭から、三上の号泣とともに涙し、クライマックスの場面では涙が止まりませんでした。
刹那的とも言える時間の中で、こんなに深い情愛を感じる小説は今まで読んだことがありませんでした。 これまで、「泣けるbl小説」という触れ込みの小説をいくつか読みましたが、せいぜいが少しうるっと来る程度で、こんなに心揺さぶられて、堪えても堪えても涙がボロボロと落ちてくる小説は読んだことがありませんでした。同じような題材の「永○のゼロ(一般小説)を読んだ時も泣くことはなかったのに… この作品を読…
コミコミスタジオさんで購入するといただける、おなじみの小冊子。A5サイズで、本誌と同じ絵柄のカラーの表紙+モノクロの表紙+小説部分7P+裏表紙の合計12Pの小冊子でした。 もう、表紙の美しさにうっとり。本誌よりもちょびっと大きいサイズなので隅々まで美しい絵柄を堪能しました。 で、内容はというと。すみません、ネタバレを含んでいます。ご注意を。 時系列は弓削が18歳で…
尾上さんの新刊という事で楽しみに待っていましたが、挿絵が笠井さんと知ったとき正直びっくりした。笠井さん大好きなんですよ、絵師さん買いするくらい。でもイメージがちょっと合わなかったので。 でもでも、読後は笠井さんの挿絵しかイメージできないほどストーリーにぴったりだった。美しく、儚く、そして切なく。笠井さんの挿絵が萌え度を確実にアップしました。 内容はすでに書いてくださっているので感想を。…