千島かさねさんのレビュー一覧

『花嫁は罪深く』書き下ろしペーパー グッズ

溺愛してます。

本編ラストで、めでたく『身代わり』が取れて、正式に虎隆(攻)の妃となった雪(受)。

側仕えの少年・小竜に剣を教えてもらう約束をしたという雪に、虎隆は雪に剣を持たせ、自分は短剣で相手をしてやります。そして、運動したため息を荒げ、肌を上気させた雪に、『小竜と剣の稽古はさせない』と言います。『そんな誘う顔を(たとえ子どもでも)男に見せられない』と。虎隆さま、心が狭もうございます。

しかし、雪…

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花嫁は罪深く 小説

千島かさね  香林セージ 

中華風ファンタジーと身代り花嫁の合わせ技。

私はこの作家さん、最近の新人さんでは一番期待しています。とにかく、文章や書き方を含めた作品の『雰囲気』が自分の好みに合うと感じるんです。

ただ、『ものすごく好き!』な作品があるわけじゃなかったんですね。題材やら展開やら、何かがいつもちょっとだけ違う。
そういう意味ではこの作品も『ドストライク』とは言えませんが、今までの中ではいちばんよかったです。

中華風ファンタジーですが結構『…

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闇を照らす君の指先 小説

千島かさね  葛西リカコ 

この雰囲気はすごく好き。

面白かったんですが、すごく好きかと訊かれれば、ちょっと困るんですよね。
でも、とても新人さんとは思えないくらいよくできた作品だったとは思っています。それは確かに。
読み終わって(というより読みながらも、ですが)これがホントに受賞・デビュー作!?と感じましたから。

ストーリーとしては、華族・身分差・不幸な健気受と、まさに『時代ものの王道』だとは思うんですが、稀(攻)も薄幸だったのがちょっと…

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罪さえも甘くとろけて 小説

千島かさね  みずかねりょう 

う~ん、複雑・・・

結構よかったんです。それは確か。たとえ大幅改稿したとしても、これが『投稿・受賞作』ってすごいと感じるくらいには。ただ、それ以上に残念なことも多いのがなんとも。

なんというか、『意欲作』という煽りをつけたくなりますね。今のBLにはちょっとないような設定・展開で、私の本来の好みとは違うものの、悪くないと思いましたから。

ただ、途中までは幸(受)と、8年前に政略結婚するからと別れた紀嗣と…

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B-PRINCE文庫創刊4周年記念 Happy Booklet グッズ

7名の作家の作品ショートが読めちゃう

「恋愛革命」シリーズからは、4月に配布された4周年記念フェアペーパーの
続きになる内容のショートでした。
八束さんの所に可愛い猫ちゃんを見に行って攻め様がネコちゃんを可愛がる姿に
ちょっぴりモヤモヤ焼き餅した受け様でしたが、その日の夜は満月で何故か
夜中に一人目を覚ましてしまった受け様。
眠ってる攻め様の寝顔に得した気分を味わっていると、何か違和感が・・・
それは受け様の頭、なんとそこ…

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罪さえも甘くとろけて SSポスカ グッズ

初めての恋の出会いは・・・

本編で人見と幸が出会った時のエピソードショートストーリーになります。                    
幸がまだ高校生で、カフェのバイトをしている時に、印象深い男性と出会う。    
幸がたちの悪い客に言いがかりを付けられ困っている時に、いつもコーヒーを
飲みに来てくれる目が印象的な男性に助けられる。                
助けられたお礼を言うと、どんな仕事も大変だよねと、…

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罪さえも甘くとろけて 小説

千島かさね  みずかねりょう 

激しい愛に身を焦がすか、穏やかな愛に包まれるか

後半に入るまでは8年前に別れた恋人との激情に心身ともに疲れ切っていくような
刹那的とも感じる激情に流されて壊れかける受け様と恋人との展開なのですが
全編に渡って、いつもさり気なく二人の間に穏やかに、そして受け様を陰から
ひっそりと支え守ろうとしている恋人の秘書でもある攻め様とのお話なんです。

三角関係とまではいかないのですが、似た者同士の夢を追いかける二人の間にいつも
見守るようにい…

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罪さえも甘くとろけて 小説

千島かさね  みずかねりょう 

昼ドラ!?

初めて読む作家さんの作品だったのですが、読み終わった感想がこのタイトルですw
昼メロじゃなくて昼ドラですw
「奥さんと私どっちを選ぶの~!!」
それだけ強い愛を持つ主人公と、相手はずるい男なんですけど、読みながら男と女の修羅場とタブって、いくら主人公がショコラティエとして向上心があり、前向きで愛に真摯であるからとはいえ、いや、ちょっと、、、
そして、ほんとうは自分をずっと見つめ続け、密かに…

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闇を照らす君の指先 小説

千島かさね  葛西リカコ 

攻め受け共に不幸な環境

第2回B-PRINCE文庫新人大賞受賞作商業デビュー作品です。
良い感じの裏切り感がある内容だと思いました。
受け様、攻め様共にかなり不幸な環境なんですよね。
だからと言って傷を舐め合うようなじめっとした作品で無く
心がじんわりするようなストーリーでした。

攻め様は伯爵家の長子に生まれ、たぐい稀な美貌と知性を
兼ね備えた完璧な紳士なのですが、なぜか父親の伯爵から常に
侮蔑と嫌悪の…

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