さとみちる さんのレビュー一覧

生田さんちのこめ王子 小説

さとみちる   草間さかえ 

癒しを求めて

今日もまた似たようなデスクワークで一日を終えてしまった。
せめて物語の世界でだけでも美しい自然と温かい人の心に触れられたら…(深刻すぎ?)
そんな気分の時にうってつけの超癒やし系・ほのぼの農業BLです。


ほっかほかのご飯、移り変わる四季の風景、手塩にかけて育てる作物……
万里や数多と一緒に農業生活を追体験しているようなとても楽しい気持ちになれます。
農業もルーティーンタスクには違…

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生田さんちのこめ王子 小説

さとみちる   草間さかえ 

農業の不思議な魅力

とにかく草間さんの挿絵が作品に合いすぎてます!
田んぼを舞台に稲を育てながら二人の仲も育まれていく
ご当地キャラ誕生ストーリーです笑

農業って目立たない職業だけど、ご飯が食べられるのは
百姓の方たちのおかげだよね…なんてちょっと考えちゃう作品でした。

「挿絵が草間さんで、こめ王子だと!?」こりゃ面白そうだと…
初読みの作家さんでしたが、手に取って大正解でした!
ガチムチ好きの…

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生田さんちのこめ王子 小説

さとみちる   草間さかえ 

水面に揺れる稲を見た(気がしました。)

タイトルが地味スキーの心をくすぐったのと、イラストが草間さんということで購入しました。

爽やかな風に吹かれてキラキラと水面と稲が揺れる、
そんな農村の5月を思わず思い浮かべる出だしでした。

と言ってもその爽やかな田んぼにダイブする主人公の万里。
どうしたんだ!(笑)ヤケになっていたからってそんなコントみたいなことをする万里はかなりお笑いのセンスがあると思いました。

この作品、読めば読むほどイ…

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初回特典ペーパー「生田さんちのこめ王子」 グッズ

突き動かされる原動力

こちらは書店限定ではなく、初回についてくるショートなのですが、なんと口絵カラーの花火のイラストピンナップの裏にという具合になっております。
折れているのがちょっと残念ですが、数多が「あ・り・が・と・う」と言った時のシーンがとても素敵です。

さて、このショートは数多視点の3場面からなります

【竜の子】
初めて万里と出会った時の数多の衝撃が。
あの冒頭の裏にこんな気持ちがあったのです…

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生田さんちのこめ王子 小説

さとみちる   草間さかえ 

明るい農村

大好きな農業従事設定で、イラストが草間さかえさん、もうお話にピッタリでした☆
作者さんのデビュー作品は、やはり自然を背景に切な痛い壊れた恋がやっと再びスタートラインに戻れたかな?という感じのちょいラブ薄目の作品でしたが、自然背景や心の機微がとても心を打つ作品でした。
今回も、農業従事者の減る一方の農村地帯が舞台で、
そこを盛りたてようとする農家の男に声をかけられた失業したばかりの青年が、「こ…

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日月星、それからふたり 小説

さとみちる   秀良子 

読み応えありました

高校生の幼い初恋、酷い別れ方をして、その傷をずっと引きずったままだった二人が、偶然、仕事という、逃れようのない場所で再会して、、、

自然公園での1年がかりの連続ワークショップ。
季節の巡りに合わせて、二人の関係はどうなるのか?

ストーリーに関しては、他の方のレビューにお任せして、
カバーイラストが二人の関係をとっても良く表していて秀逸です。
この背中合わせの距離といい、それぞれの…

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日月星、それからふたり 小説

さとみちる   秀良子 

暗闇のまま止まった時間が動き出す時

高校時代の先輩後輩のほんのり甘い初恋が若さゆえに痛く
切ないままにいつまでも終わることなく時間だけが過ぎて
そして心に消えない傷を残したままで過ぎ去ってしまった
過去が偶然目の前に現れてしまう。
そして大人になった今、あの時に傷つけた心を癒す為に
自分が出来る事はと・・・
高校時代に受け様からの告白で付き合うようになった二人
攻め様は何でも出来るヒーロー的な存在で自分自身でも
自信…

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日月星、それからふたり 小説

さとみちる   秀良子 

初恋の再生を願う物語

作者さんの初単行本、書下ろしです。
題名の「日月星」は作中で後半出てくる、サンコウチョウの鳴き声(キキナシ)のことだそうです。
本作は実に苦しい物語でした。
キャラクターの属性に萌えるとかそういう類のものではなくて、ほんとうに彼等に生まれた溝の、違ってしまってから7年たった再会から実に1年半かけてやっと歩みよれるまでの、その苦しい心情を読ませる、彼等を見守るお話だったのです。

主人公の…

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