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暁美耶子 夏乃あゆみ
青衣
ネタバレ
栗本薫さんの『六道ケ辻』シリーズをお好きな方におすすめ 著者が、栗本さんの愛したそのあたりの作品群や、江戸川乱歩、横溝正史などをお好きなのではと感じた作品ですが、それらよりドロドロは薄めです そう感じるのは夏乃あゆみさんのイラストの影響かもしれない これほど主人公が台詞で叫んでいるのに、なぜかさわやかです いえ、やはり終章の青空のせいかもしれない 文体や台詞でちょこちょこ、思うところ…
マキヲ
答姐トピでご紹介いただいて読みました。新人賞受賞作品ということですが、きちんと練られたシナリオも然ることながら、完成度の高い筆致に序盤から惹き込まれました。 主人公は、母の名代で櫃井家の葬儀に参列するために神戸までやって来た大学生・雪也。そこで出会った尊大な態度の高校生・青爾に何故か気に入られ、雪也は夏休みを櫃井家で過ごすことになります。そこで二人はそれぞれの祖父――貴臣と久弥にまつわる哀し…
渋茶
この小説は夏乃さんの挿絵に惹かれて手に取ったのがきっかけで、良作に巡り逢えた嬉しさを味わえた。 とある夏の日に、厳格な旧家の体裁を保つ櫃井(ひつい)家当主の葬儀に代理で訪れた雪也。 跡取り息子・青爾との前世を彷彿とさせるような出逢いから、梔子(くちなし) の香りをキーワードにして封印されたかのような過去が明るみに出てくる。 内容のほうは、現在と過去の出来事、孫の青爾と雪也、祖父の貴…
らすかる
主人公の記憶と彼の祖父の記憶がリンクし、二つの物語が一冊に集約されている…そんな印象を受けました。 付き合っていた二人の孫が運命的な出会いを…という話の展開展開はよくありがちなものですが、話全体に散りばめられた謎を解き明かすのが楽しみでサクサク読むことができました。 特に感動したのは、クライマックス。 短歌に込められた征爾の答えに気づき、彼のもとにとんでいく雪也の姿は涙を誘います。 ま…
三
色々と思う所はありますが、読んでいて「続きはどうなってしまうのだろう」と思わせる作品でした。 ありがちな感じはありましたが、サスペンスが混じったオカルトチックなお話で、何処かしっとりとした雰囲気で私の好みでした。 サスペンスの部分や過去(夢)の内容が出過ぎた感があり、攻め様の心情が最後まで出てこなかった事が残念でした。直接的なBL描写は過去の方々が濃いです。犯人の言い訳も呆れてしまい、…
marun
シリーズ3作目にしての最終巻、BLでも匂い系のBLで事件や推理の配分比重が重い 作品で、海外の芸術学園を舞台にしたストーリーです。 学園の生徒会長フランシスとバイオリンを弾くアルとの仄かな恋も読みどころの今作。 内容は学園の最大イベントである学園祭での演劇発表、学園全体でオーディションが ひらかれ、新学期に発表された時に事件が始まる。 アルは演奏のバイオリン担当として選ばれ、学園内で…