六路黒さんのレビュー一覧

おうちのひみつ 小説

渡海奈穂  六路黒 

歪んだ共依存の兄弟愛?とは言いきれなかった

98年の「おうちバイバイ」を改題して出された作品。
あとがきで作者さんも書かれていますが、かなり現在基準でいうと痛い設定展開となっており、読んでいても驚愕でした。

最初は別に仲間はずれにされているわけではなくて、本が好きで好んで誰とも慣れ合わない塚本が、話していても気が楽な同級生の女子・沙織が文化祭の委員をやっていることから、クラスでも人に囲まれてにぎやかな真実と、いつの間にか仲のよい3人…

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秋のリンクスフェア2012書き下ろし小冊子「甘い水2」&「一途恋愛自覚ナシ!」 グッズ

甘い水目当てで入手

『甘い水2』本編後のショート。

寮部屋での平和なイチャイチャが読めます。

本編ラストの温泉で
遠藤がオイルマッサージも気持ちよさそうだよな~(健康的な意味で)と言ったのを聞き逃さなかった神宮寺。

ハンズの売場でアロマオイルを(いかがわしい目的で)黙々と物色する彼を想像すると笑えます(笑)

そんなムッツリな神宮寺を遠藤がヒイヒイ言わせてやろうとする…

『甘い水』の冒頭…

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恋は角砂糖5つでできている コミック

六路黒 

ダメな年上ほど

カワイイって事かな。
表題作と「兄と弟と甘党と」が連作、「目隠し鬼」は書き下ろしの「手のなるほうへ」と2編で一つのお話。
どちらも、年下の方が、より、しっかり者の設定。

絵は今時風のデジタルな感じのきれいな見やすい絵。
お話の展開も無理がなくてすんなり分かりやすい。
表題作にはそれなりにエチシーンも入れてあるし、
同録の「目隠し鬼」「手のなるほうへ」の連作はエチシーンこそないが、幼…

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秋のリンクスフェア2012書き下ろし小冊子「甘い水2」&「一途恋愛自覚ナシ!」 グッズ

神宮寺のむっつり具合が可愛い

わざわざ市外の本屋さんまで車を走らせました。
フェア対象作品も、そんなに読みたいってわけじゃなかったけど(失礼!)
神宮寺×遠藤は絶対読みたかったから!!

意外とエロ要素が少なくて「おや?」と思いましたが、
なかなかの穏やかエピソードで癒されましたw

神宮寺はやっぱり健気だなー…。
遠藤を好きで好きでしょうがないみたい。
遠藤はそれに若干甘んじていながら、悪い気は全然しないと…

1

秋のリンクスフェア2012書き下ろし小冊子「甘い水2」&「一途恋愛自覚ナシ!」 グッズ

正しいオイルの使い道

本編で温泉に行った時に遠藤が気に入ったアロマオイルの事が頭に残り、
神宮寺は遠藤の為に外国産の高級オイルを用意していたのです。
使い道は・・・意外にむっつりスケベな所がある神宮寺の意図が分かり
遠藤は神宮寺にマッサージオイルを使ってヒイヒイ言わせる事にするが・・・
結局、遠藤には出来ない芸当なのです(笑)
二人の穏やかで意外に甘い後日談。

「一途恋愛自覚ナシ!」から「きみに一途」

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恋は角砂糖5つでできている コミック

六路黒 

キャラの表情が豊かできゅんとします!

とにかく絵が上手!そしてタイプです!
非常にソフトなタッチでとても優しいイラストを描く作家さんです。
身体のバランスや服の皺、難しい体勢や様々なアングルの構図など、高度な技術をお持ちです。
そして何より、キャラの表情がとても豊かで魅力的です。
私は特に子犬を想起させる困った顔がすきでした。
困った具合も1パターンじゃありません。いろんなグレードの困った表情がみれます。
なんとも庇護欲を…

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恋は角砂糖5つでできている コミック

六路黒 

ヘタレな兄は二の足を踏む

両親を亡くし、無職で住むところも無い受け様が必死の思いで面接した会社は
会計事務所で攻め様が代表だったのですが、事情を話雑用として雇ってもらえる
事になった受け様なのですが、その雇用条件は攻め様と同居して兄と呼び
家事全般をしながら弟として暮らす事だったのです。
奇妙な条件だと思いながらも一切の詮索はしない約束で同居をし始めると
会社で見せる有能な姿とは違ってだらしなくて面倒を見なければ…

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恋は角砂糖5つでできている コミック

六路黒 

墓穴を掘る年上男w

作者さん2冊目のコミックですが、絵の綺麗さといい、お話のまとまり具合といい、こなれていて新人な感じがやっぱりしませんね~♪
前作もそうでしたが、ちょっとひとひねり効かせた人物設定が、派手ではない話にピリっとスパイスを効かせている。
そんな面も優れている点ではないでしょうか。

今回は表題が、前中後編の3連作+後日番外という構成。
主人公の要は大学生の時両親を亡くし、弟は親類の家へ、自分は…

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一途恋愛自覚ナシ! コミック

六路黒 

ピュアオンリー

全てがピュアで初々しいストーリーのてんこ盛り!
表題の一途恋愛自覚ナシはまさにタイトルに偽り無しです。
無自覚に大好きオーラ全開で攻め様を天然系で翻弄してます。
自覚有の気持ちが育つ前に無自覚で既に育ってる思い。
ほんと青春してるって感じです。

自覚する前に気持ちだけが育ってる事ってあるんだなぁ~
って感じで久しぶりにこんなにピュアピュアしたお話読みました。
イメージはほのかな憧…

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一途恋愛自覚ナシ! コミック

六路黒 

心の見せ方が上手いです

作者さんの初コミックだそうです。
3組の高校生のお話なんですが、どれも気持ちの動きの描き方がとても上手く、すんなりと入ってきます。
ピンボールを2個同時に打ち出して、それをゆっくりと羽で打って、打ち返して、同時に穴にストンと入ったような、そんな感覚がしました。
それがまた、すごく純粋で鼻につかない綺麗さがあり、とても初コミックとは思えない丁寧さが好感を与えます。

表題は、昔からから仲の…

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