ウノハナさんのレビュー一覧

されどご主人様(マスター) 小説

椹野道流  ウノハナ 

児童文学のようなBL

椹野道流先生と言えば、「奇談」シリーズや「にゃんこ亭のレシピ」、「貴族探偵エドワード」シリーズなどファンタジー作品の印象が強いのでこの作品も楽しめました。性描写が無ければ児童文学として出版できそうな、温かなファンタジー小説です。

主人公のカレルは17歳。魔法使いアレッサンドロの養子ですが、親子には家族の情愛などなく、カレルはもっぱら無給の労働力として扱われていました。独立した兄弟子ロテールの…

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従者にあらず 小説

椹野道流  ウノハナ 

人はパンのみにて生きるに非ず

『されどご主人様』のスピン、兄弟子のロテールと、その本の中で彼を迎えにきていたパン屋さんのお話。
前作が出た11年の時、イラストがウノハナさんってそんなに気にとめてなかったのですが(ちょっぴり画風がいつもの雰囲気と違ったので)今回はまさにウノハナさんのイラストー♪という雰囲気のパン屋さん(しかもメガネ)。
そして漫画ではお目に書かれない黒髪長髪の線の細い魔法使いのイラスト。
このイラストが実…

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オリジナルボーイズラブアンソロジー Canna Vol.17 コミック

黒沢要  栗城偲  青井秋  ウノハナ  会川フゥ  見多ほむろ  在智はるふみ   梅松町江  山田酉子  菊屋きく子  渡海奈穂  如月マナミ  鈴倉温  元ハルヒラ  ミナヅキアキラ 

掘り出し物2

Canna.2に引き続き、ミナヅキアキラ先生の作品を探している中で見つけたのがこちらです。
「角髪(みずら)をのこ」という企画をしていて、2に引き続きミナヅキ先生の描かれる萌え萌えみずらの美男子たちが拝める、ありがたい雑誌です。

あとがきコメントに、先生も萌えながら描かれたとありました。
ミナヅキ先生は古代日本とものすごく相性が良いとわかったのも、ファンにはうれしい発見でした。

そ…

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従者にあらず 小説

椹野道流  ウノハナ 

人間らしい当たり前の感情が欠落してる魔法使い

既刊「されどご主人様」のスピンオフで、前作の魔法使いカレルの兄弟子の話。
前作でもカレルの身に何かあったのではと昔カレルと師匠と暮らした町に赴き、
暴れる竜の封印に失敗して瀕死の怪我を負った兄弟子として出ていましたし、
その時にロテールを迎えに来たパン屋のホルガーが今回は攻め役なのですが、
実は前作でロテールを迎えに来た時には既に相愛の恋人同士だと思っていたので、
今回の作品で、あの時は…

5

されどご主人様(マスター) 小説

椹野道流  ウノハナ 

和むファンタジー

大好きなウノハナさんの挿絵で前から気になってはいたのですが、
なかなか手が出ずにいた1冊。
もう少しで続編(というよりスピンオフかな)の「従者にあらず」が出るようで、
またウノハナさんが挿絵だし、これは読まねば!!と急いでコチラを買ってきました☆

椹野道流さんの本は3冊目、「茨木さんと京橋君」の1と2を読んだことがあります。
コチラはファンタジーで外国モノなので、だいぶ違う印象でした…

3

俺とおまえが不埒な理由 コミック

ウノハナ 

ちょっと恥ずかしいけど愛しい働く男達

初読み作家さんです。
面白かったです。
主人公2人の設定が、ほんとにいそうなリーマン達だったので、かなり恥ずかしい2人ではあるんですが、なんだか愛しかったです。
あとがきによると、2人は26歳で大手飲料メーカーに勤める同期。
26才と言ったら、大卒だったら就職してから4年目でそろそろ仕事にも慣れてきて精神的にも余裕が出てくる時期で、自分の趣味にかける時間もとれる頃。
この2人にはエアロー…

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二次創作

ROUND and ROUND unoderi 再録集 コミック

ウノハナ 

原作愛に溢れています♡

達海がイングランドのアマチュアクラブから引き抜かれ、監督としてETUに戻る。
原作ではごく短いこのエピソードを、こんなにも膨らませ、
自然にリアルにドラマティックに書かれたことが素晴らしいです!
絵も原作に近づけて描かれていて、
ウノハナさんの原作への愛情が伝わってくるようでした。


■【Turn Up The Sun】
選手時代付き合っていた二人が、GMと監督という立場で再会し…

1

ホームタウンブルーバック コミック

ウノハナ 

宙返りの妙

同工異曲の作品はさりげなく多いと思われます。
しかしこの作品はどうも纏っている空気が違う。
輪が完全な円環ではないのですね。
視力検査のあの輪っかの様に何処か途切れて
そこから開放感を呼び込んでいる。
だから賛否両論を呼んでいるであろう
最後の最後のオチにしても、評者にとっては
御馳走だと思えるのです。
物語の〆を伝えるオチではなく、物語の途上を
伝えるオチですから。
そして多…

8

ホームタウンブルーバック コミック

ウノハナ 

終わらない 日々青春

田舎を舞台に、
ノンケで鈍感な幼馴染・穂(受)に恋し続ける勇十(攻)のお話でした。
友情からの発展系…これは私向きの一冊ね、ということで手に取りました。

二人は「まつも市」という田舎町で生まれ育ち、そこで今は仕事をしています。
過疎化が進む田舎で奮闘する二人の姿はリアル事情の切なさがオーバーラップしてくるような話でした。

穂の鈍感どノンケぶりが良い具合でして、
穂は着替えの時に…

7

ホームタウンブルーバック コミック

ウノハナ 

え?これで終わり……?

幼馴染に長年片思いという王道もの。
お互いを思い合う二人の気持ちが、田舎の青空の下にゆっくりと描かれている。

体育教師の勇十と、消防士の穂(みのる)は、
社会人になっても生まれ育った地方の町で暮す幼馴染みの二人。
仕事は違うが、地域交流を目的とした「青年団」で一緒に活動をしている。

明るくお調子者のイケメン穂、
実は勇十はそんな穂を子どもの頃からずっと思い続けているが、
その…

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