ウノハナさんのレビュー一覧

声はして涙は見えぬ濡れ烏 コミック

ウノハナ 

悪くないワンコ攻め

表紙がきれいだったので手に取りました。

ですが、受けの三白眼が苦手でした。
攻めはワンコで悪くなかったです。なかなかの忠犬だし。

よみやすかったし、ていねいだし、受けの三白眼が好みではないのは、わたしの趣味の問題なので、この作品じたいはよかったような気がします。いろいろ、つっこみどころがないわけではないんですが、BLだし、主人公たちが幸せそうならいいかな、というレベル。
エロはワン…

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気まぐれなジャガー 1 コミック

ウノハナ 

見えない音を鮮やかに描く

ここだけで完結していても充分な満足感を得られるくらい一話目の完成度が高い。

途中まで、新の椎名へ対する愛情の方が重いのかな?それを真正面で受け止めたり、時に のらりくらり躱したりする椎名に新はヤキモキしている…て感じ?と思っていたのですが良い意味で裏切られました。
15年前、椎名の才能が開花する瞬間を目の当たりにしてから、静かに身を焦がすような劣等感を抱えながら、同時に彼から向けられる憧れ…

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ハイブリッド・スターダスト コミック

ウノハナ 

聖人の成長物語

声はして涙は見えぬ濡れ烏を先に読んだのですが、こちらの作品のスピンオフが声はして~だと知り順番逆になりますが読みました。

おっさん版マイフェアレディを書いてみたいということでこの作品を描いたとウノハナ先生がおっしゃっていたように、まさに最初もう人生を終わらせようと冬の公園で裸で寝ているおじさんを、お金持ちの青年が拾って連れて帰るところから始まります。

おじさんといえども小綺麗になるとか…

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銀座ネオンパラダイス コミック

ウノハナ 

懐かしい日本映画的な世界

戦後の東京を主な舞台にしたストーリー。すっごく雰囲気がいいですよね。

戦前のギラギラとした「銀座」のイメージを上手く作品に重ねて、独特の時代感を表現しています。鷹彦のイメージは、もうちょっと後の裕次郎あたりの気もしますが。
ただ、タイトルが「銀座ネオンパラダイス」ですし、ギラギラ時代の銀座のエピソードなんかももう少し入っていても良かったのかなあ? 鷹彦の「銀座愛」を印象づけるためにも。

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声はして涙は見えぬ濡れ烏 コミック

ウノハナ 

兄さんと兄さんの良いパートナー

「ハイブリッド・スターダスト」のスピンオフ…で、確かにあちらの主人公である聖人くんの腹違いの兄の凛さんが主役のお話なのですが、本編とは雰囲気がだいぶ異なる一冊でした。

あちらがキラキラとカラフルなフェアリーテールだとしたら、こちらはしっとりとした和物の短編小説というか。

ストーリー自体は特に新奇なものはなく、全体的に定番の展開なのですが、雰囲気作りが上手いと思いました。

会沢さん…

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ハイブリッド・スターダスト コミック

ウノハナ 

幸福のおっさんとおぼっちゃま

人生詰んだおじさんだけど、きっと幸福の妖精…な八京さんを拾ったお金持ちの御曹司・聖人くんのストーリー。マイフェアレディーの色々逆パターンなんですね。

結果的に周囲をハッピーにしちゃった八京さんはおっさんなんですけど、ストーリー展開はむしろ少女小説の王道パターンな気もします。(旺盛にエッチなことはしちゃいますけど)

登場人物がそれぞれ抱えているものはあるのですが、ふんわりと重すぎない感じ…

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三度目の正直 コミック

ウノハナ 

今更ながら

デビューコミックスを今更ながら読んでみました。

思ったのは、今も第一線で活躍されている方のデビューコミックスってやっぱり違うなぁってこと。
ふーん、だから?で終わらせないところがあるし、まず設定が面白い。

そして絵も最初から完成されていたんだなと思うし、全員がちゃんと男なんですよね。
これ女の子?みたいな男は出てこず、みんな筋とか手とか男っぽさがきちんと描かれている。

【三度…

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海と二人の塩分濃度 コミック

ウノハナ 

年下攻めの教科書にしたい

『声はして涙は見えぬ濡れ烏』があまり好みではなかったので迷った末の購入だったのですが、ドンピシャだった……。
受けについて必要以上に過去が描写されるわけではないのですが、モノローグの言葉の選び方ひとつひとつが丁寧で、なにごとにも自分を押し殺して我慢することを続けて大人になってしまった人なんだな、とわかります。わたしの好きな年上受けです。その淋しいこころを若さゆえの愚直でまっすぐな愛で溶かす攻め。…

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銀座ネオンパラダイス コミック

ウノハナ 

鷹彦がどうも・・・

二人を見ていて思ったのが、女は港、男は船という演歌みたいなフレーズです。
この作品でいえば、葵が港で鷹彦が船なんですが。

女にだらしなくて商売の女のところを渡り歩くけど、愛想尽かされては葵のところへ戻ってくる。
戦地へ行くときも鷹彦は「お前がいなきゃ、俺はどこに帰ったらいいんだ?」と言う。
最後のほうで思いが通じあった後も、いまだに葵は「最後にちゃんと俺のところに戻ってきてくれればいい…

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ハイブリッド・スターダスト コミック

ウノハナ 

ほんといいもん拾ったね、聖人

「声はして涙は見えぬ濡れ烏」を先に読んで、心 鷲掴み(いや、烏掴みか)されてしまったので、元のこちらも読んでみました。

「声はして〜」の会沢のワンコぶりがとにかく好みでして、こちらの作品でも途中で凛の秘書としてちらほら出てくるたびに何だか嬉しかったです。
この作品だけだと凛がちょっと冷徹な人間に感じてしまいますが「声はして〜」とあわせて読むと、この二人(会沢と凛)にこんな熱い出来事があった…

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